整理収納アドバイザー ポレポレ日記

40代 おじさん整理収納アドバイザー

少しずつの積み重ね

「面倒だな~」と思って後回しにしてしまうことってありませんか?

大人だったら掃除、洗濯、洗い物。子どもだったら片付け、宿題などなど。

日々生活しているとそんなことだらけなように思います。

結局しないといけないし、せずに溜めてしまった方が大変なことになることも分かっているのに...。

でも、今の自分は疲れているからや他にすることがあるからと適当な言い訳を自分にしながら後回しにしてしまいます。

溜まってからするとどうしても一つ一つの作業が雑になるように思います。

洗い物であれば、1つのコップ、1枚のお皿の洗いや濯ぎが雑になってしまう。(食器を雑に洗うとザリガニの臭いがしますよ。)更にたくさんの食器を乾かすことになるので、食器同士重ねながら乾かすことになります。そうすると乾くのにも時間がかかります。

洗濯であれば干すときに雑になってしまい、しわが残ったまま乾く。などです。

でも少ない状態であれば、1つのコップや1枚のお皿の洗いや濯ぎを丁寧にできるし、乾かすのも一つ一つ独立した状態で乾かすことが出来ます。

洗濯機から取り出すときに1枚1枚ほどきながら、しわを伸ばしながら洗濯籠に入れ、きれいな状態で干すことが出来ます。乾いたときにはピシッとした状態になります。

そうすることで次使うときに気持ちよく使うことが出来るのです。

毎日少しずつ行うのか、溜めてから行うのか。

溜めてから行うことにもメリットはあるかもしれません。

子育てで大変だったり、仕事が忙しくて少しの時間を取ることができない人もたくさんいると思います。

過去の自分もそうだったように思います。今の仕事だから、自分のペースで生活できているから選択できるのかもしれません。

職場で関わる子どもたちを見ていてもそういったことを感じることがあります。しなければいけないことを後回しにして溜めている子がいたり、コツコツ一つ一つを丁寧に取り組み確実に済ませている子がいたり。

そういった子どもの姿を見ていると、人それぞれなのは子どもの時からだし、大人になってからの違いはこういった過程を踏んでいって現れるものなのだなと感じます。

そんな僕は確実に後回しにして溜めてしまう側の子どもでした。

夏休みの宿題なんかは夏休み終了前の3日間で終わらせるような子どもでした。今思い返してもとりあえず終わらせようと対して考えもせず、適当な答えを書いていたのを今でも覚えています。毎年の宿題を毎日コツコツ丁寧に行っていたらしなくてすむ苦労もたくさんあったことだろうと思うし、もっとたくさんの成功体験を得ることが出来ていたのではないかと考えてしまいます。

そんな僕ですが、大人になって、今の職業についてからたくさんの子どもたちと関わっていて何となくわかってきたことがあります。

それは、毎日コツコツ一つ一つを丁寧に取り組める子は比較的「整理・収納」が出来ているということです。

机の中のお道具箱なんか見てみると一目瞭然です。きれいに収納されているし、きっと収脳も上手にできているのだろうなと感じます。それと比例して学力も高いように思います。

学力が高いことが良いとは考えていません。小学校での学力が社会に出てから活きるか、成功するかどうかは疑問に思うことはたくさんあります。

でも、収脳のことを考えると、その結果は良いことに結びついているように感じてしまいます。

人は成功を体験をすることで、次のステージへ進む意欲や、もっと成長させたいという向上心が湧いてくるのだと思います。

失敗ばかりだと、「どうせ自分なんて」や「やっても無駄」という気持ちが無意識に働くように思います。

子どもたち一人一人には本当に可能性があるとこの職業に就いてから知ることが出来ました。それぞれに個性があり、その個性を伸ばせるかどうかは、もちろんその本人次第です。本人のやる気が一番大切だと思います。

でもそのやる気に火をつけるのは大人にもできることがあるように思います。

その火が「整理・収納」だと僕は考えています。

子どもにとって必要なモノは何なのかを一緒に考え、そのモノを使いやすくするためにどうしたら良いのかを子どもたちと一緒に考えていく。

そうすることで、「整理・収納・収脳」ができる子どもを、そして自分を育てていくことが出来るように思います。

たくさんの成功を子どもたちに体験させることで子どもたちも自分も成長させていきたいと考えています。