整理収納アドバイザー ポレポレ日記

40代 おじさん整理収納アドバイザー

「なんじゃこれ!!」を減らすために。

欲しいモノがあって買い物に出掛けたのに、帰ってきたら「なんじゃこれ!!」という経験ってないですか。

初めて兄と行った心斎橋のアメリカ村での買い物。

中学三年生だった僕は少しおしゃれにも興味が出来てきており、かっこいい服を購入しようと少しのお小遣いを手に意気揚々と買い物に出向きました。

ある程度イメージはしていたと思います。「こんな服が欲しい。」や「今の流行りはこんな感じだろう。」など僕なりに色々考えていました。

きっと2歳上の兄からも様々なアドバイスをされていたと思います。

でも、たくさんのお店に入り、たくさんの洋服を見ている中で軽い混乱状態に入っていきました。

購入したのは恐らくTシャツ1枚とチノパン1本だったように思います。

買ったときは「良い買い物が出来た!!」とテンションが上がっていたように思います。帰りの電車の中でも兄と嬉しそうに話していた記憶が何となく残っています。

でも家に帰って見てみると...「あれ...なんか違う...。」となっている自分を何となく覚えています。

買って帰ったモノは当初イメージしていたモノからは遠くかけ離れたものだったのです。Tシャツはなぜが胸元が大きく開いたデザインのモノを購入していました。チノパンに関しては明らかにサイズの合っていないピチピチのモノを購入していました。

更にチノパンに関しては、チャックの部分がジップではなくボタンになっているモノでした。当時の僕はチャックと言えばジップになっているモノしか知らず、始めて見るボタンになっているチャックに衝撃を受けたとともに、その後トイレに行くたびに苦戦していたのを今でも覚えています。

その後も洋服だけでなく、何かを購入する度にこういった経験がたくさんあったように思います。大人になってからでも同じような経験はあるように思います。

欲しい本があったのに、本屋に行くとその時の気分で違う本を購入してしまって後悔したり、スーパーに行って醤油を買いに行っただけなのに何故かお惣菜を買ってしまい無駄遣いしてしまったり。

その結果、モノが増えるということに繋がります。

なぜこういうことが起きるのでしょうか。

僕なりに分析した結果、2つの原因があるように思います。

一つ目は「そのモノとじっくり向き合えていない」ことだと思います。

アメリカ村へ買い物に出向いた僕は、欲しいモノのイメージはざっくりはありましたが、本当にそのモノが欲しいのか、そのモノが必要なのかということとじっくり向き合うことをしていなかったように思います。

ざっくり「黒の服が欲しい」や「ズボンはチノパンがいい」くらいにしか考えていなかったように思います。

そこには、「それが自分に似合うのか」「使い勝手はいいのか」「長く使えるのか」など細かい所まで向き合えていなかったように思います。

向き合えていなかったことにより、自分の「そもそも」欲しかったものが見えなくなってしまうのです。だから、買い物に行く前には「そもそも」をしっかり確立させるために「そのモノとじっくり向き合うこと」が重要になると思います。

そして2つ目は「外からの様々な刺激を受ける」ことです。

世の中には魅力的な物が溢れています。それは豊かになっている証拠だとは思いますが、愚かな僕にとっては恐い世の中のようにも感じます。

一歩外に出ると魅力的な物が溢れている。そして、僕を誘惑してくるのです。

更に、中学生の僕が行った当時のアメリカ村は、お客さんに対してすごい勢いで商品を進めてくる店員さんがたくさんいました。

「このデザイン似合うと思うな~。」や「これが今年の流行りですよ。」なんて言われたらだんだん「そうなんだ。」と思ってきてしまうと思うのです。

その結果、「なんじゃこれ」的なモノを購入してしまうのです。

「そのモノとじっくり向き合う」 「外からの様々な刺激がある」

この2つを理解しているだけで買い物はずいぶん変わってくるように思います。

お年玉をたくさんもらうことになるこの時期。僕には6年生と5年生の息子が二人いますが、2人にもこの話はしようと考えています。

これから大人になっていく2人には賢く買い物ができる人になってもらいたいと思っています。でもそれまでにはたくさんの失敗を経験することになると思います。

でもこの2つをしっかり伝え続けることで、その失敗も良い経験にすることが出来るのではないかと考えています。

そして、この2つが出来るようになるためには普段行う「整理・収納」も大切だということも伝え続けていきたいと思います。

息子2人とともに、買い物での「なんじゃこれ!!」を少しでも減らしていきたいと思います。