以前、「そうですねはいらない。」という日本ハムファイターズの新庄監督のコメントに対しての投稿をさせて頂きました。
影響力のあるスポーツ選手だからこそ、インタビューで答える内容の質を上げてほしいという僕の願いを投稿させてもらいました。
そして、選手自身の考えや、その競技に対する考え方を高めるために「整理・収納」を大切にしてほしいといった内容だったように思います。
その考えに対しては今も変わっておらず、影響力のあるスポーツ選手だからこそインタビューに答える内容は大切にしてほしいと思っています。
さて、そんな投稿をしていた僕ですが、昨日のラグビー大学選手権の準決勝を見て印象に残ったことがありました。
それは、帝京大学のキャプテンのインタビューの内容です。
もちろん試合内容も素晴らしく、応援していた関西の京都産業大学の頑張りにも感動をしていた僕でしたが、インタビューの受け答えを聞いて帝京大学が勝利にふさわしいチームだと感じました。
基本聞かれたことに対して真摯に答えていましたが、試合に出ている選手だけでなく、試合に出ることが出来ていない選手への思いも込めて話しているのが伝わってきました。
その中でも印象に残ったのが、次の決勝戦の事を聞かれたときのコメントです。
それが、「ファイナルだからと言って僕たちのやることは変わらず、僕たちが積み上げてきたものを全て出しきる。それが優勝という結果に繋がれば良いと思います。」というコメントです。
まだ社会に出ていない学生の選手が、たくさんの観衆の前でここまでしっかり自分の考えを話すことが出来る。また、落ち着いて受け答えできる姿を見て、きっと常にラグビーと向かい合っているのだろうなということを強く感じました。
そして、話す前の「そうですね」は全くなく、自分の考えを堂々と話していました。
帝京大学ラグビー部は過去に大学選手権で9連覇を達成したことがある大学ラグビー界では超が付くほどの名門チームです。
その強い帝京大学のチームには4年生が中心になってチームを運営するという文化があるとのことです。
まだまだ日本の学生スポーツの世界では、1年生が雑用を任されていることが多いのではないでしょうか。僕も高校、大学の1年生の時には雑用に苦しめられていたことを今でも覚えています。
帝京大学ではそういった雑用も4年生が行うようです。練習の準備、片付け、選手が生活している寮の清掃など、全ての雑用を4年生が中心になって行うようです。
他にもクラブ運営に関しては4年生が中心になって行うようです。
それは、言われて行うといった従来のクラブ活動ではなく、主体的に物事に取り組むという文化が帝京大学には根付いているということではないでしょうか。
昨日、インタビューで聞かれたことに対して明確に答えることが出来ているキャプテンの姿を見て、きっと強いチームとはこういったチームの事を言うのだろうなと強く感じました。
明確に答えることが出来ているキャプテンの頭の中はラグビーに対して、その試合に対して「整理・収脳」されているのだろうと思います。
それは4年間、常にラグビーと向き合うことをしてきたからだろうと思います。
その中で、どうすれば強くなれるのか、自分たちが勝つためにどうすれば良いのかということとシンプルに向き合っているからだろうと思います。
4年生が中心になってクラブを運営するという文化は目的を果たすための一つの手段だと思います。良い文化だとは思いますが、全てのチームが見習う必要もないだろうし、全てのチームに当てはまるものではないように思います。
でも、常に取り組むべきことと向き合える環境を作ることは大切だと思います。
そして、その方法を見つけるためには「整理・収納」を行うべきだと僕は思っています。
帝京大学が新たな文化を作った時に「整理・収納」が行われていたかどうかは分かりませんが、「1年生が雑用をせず4年生が中心になって行う。」としたことに関しては、従来のやり方を「整理」したからだと思います。
強いチームを作ることだけではなく、自分の考えを明確に話すことが出来る「一人の人」を育てる文化が帝京大学ラグビー部にはあるように思います。
きっとそういうチームは強く、そういうことが出来るチームで過ごす4年間は貴重だと思います。
僕はこれからの未来を生きる子どもたちにも、そういった環境で様々な経験をたくさん積んでほしいと思っています。
だから僕はこれからも「整理・収納」の知識を深めていきたいと思っています。そしてそれを広げていきたいと思っています。