30歳になってから今の仕事を始めました。
僕にとっては大きな出来事で、新しい人生のスタートだったように思います。
僕は小学校の頃から勉強が楽しいと思ったことがありません。だから僕は勉強が嫌いでした。「教科によっては」なんかもなく、学校で行う全ての勉強が嫌いでした。
「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、僕は勉強が嫌いだったから勉強をとことんしたこともないし、勉強が出来る!!や勉強が分かる!!といった経験を積まないまま大人になった人間です。
そんな自分がまさか「先生」と呼ばれる仕事に就くなんて思いもしていませんでした。
そんな僕でしたが、ひょんなことから教師を目指すことになります。しかし、この仕事に就くためには免許が必要です。
もちろん僕は免許なんか持っているわけもなく、一年間通信教育で勉強を行い、免許取得のための足りない単位を取得しました。
働きながら勉強する時期もあったり、実習に行く時期もあったりで結構ハードな毎日を過ごしていたように思います。
勉強をとことんするという経験を積んでいなかった僕にとっては中々つらい時期だったように思います。テキストを丸々一冊読み、それを原稿用紙4~5枚にまとめる。
通信教育ということもあり、誰かに教えてもらうという訳ではなく、全て自分一人で考えまとめていきます。
ただ、この環境は僕には合っていたのかもしれないとか考えたりします。
通信教育ではなく、学校に登校して先生が前で話しているのを聞いて勉強する場合(今の日本の学校教育がこれだと思います。)であったら、僕はあまり話を聞かず、対して勉強したことが頭に入っていなかったように思います。
きっとどこか他人事で、あまり集中して聞かず、勉強に身が入らなかったように思います。いわゆる「受けの姿勢」のような感じです。
でも通信教育ということもあり、全てを自分でしていかなくてはなりません。
やらなくてはいけない環境があったから出来ただけかもしれませんが、誰かに甘えるわけでもなく、頼るのは自分しかいない状況でした。
そのような追い込まれていた状況だったから、難しいことがたくさん書かれたテキスト丸々1冊を5日間で読破し、土日の2日間でレポートをまとめることが出来たように思います。
そんなことを思い出しているとやっぱり「気持ち」と「環境」って大切なんだなと思ったりしています。
当時の僕は「気持ち」と「環境」の両方を備えた状況だったように思います。
それはゆっくりやるべきことと向き合える状況ではなく、追い込まれた状況だったように思います。
人は追い込まれた状況になると、自分が思っている以上の力を発揮することが出来るように思います。当時の僕は正にそのような状況でした。
恐らく、小学校や中学校に通っていた時の僕はそういった追い込まれた状況にはなかったように思います。言うならば、やらないといけない環境がなかったように思います。また、やろうとする気持ちもなかったように思います。
だから、勉強が楽しくなかったし、勉強が出来るという実感を得る経験が出来なかったのではないかと思っています。
でも、僕はそれでもいいのではないかと思ったりもしています。
教師がそんなことを言うべきではないのかもしれませんが、やるべきことと向き合うことは結局本人次第のように思います。
本人が「やらないといけない。」や「やりたい!!」と思わない限り、「本気の気持ち」は出ないように思います。
また、「本気の気持ち」が出ない限り、追い込まれた状況「環境」にはならないように思います。
結局「気持ち」や「環境」は自分次第のように思います。
本気になるきっかけは周りにいる人が作ることが出来るのかもしれません。でも、そこに気付ける、そこに向き合うのは本人にしかできないように思います。
教員免許を取得したいと本気で思った当時の僕はそうだったように思います。
そんな僕は今何がしたいのでしょうか。また、何を目指しているのでしょうか。
それは毎日の「整理・収納」を行うことで明確にしていきたいと思います。
そして、明確になったコトに対して「気持ち」と「環境」を整えていきたいと思います。