物事を取り組む中で目的を見失うことって結構あるように思います。
僕であれば「整理・収納」をするのは「毎日を心地良く過ごす」ことが目的です。
「整理・収納」をしているけれど、そこに僕の感じる心地良さがないのであれば、それはやめておいた方が良いことだと思います。
「早寝早起き」をしているのも同じで、早寝早起きをすることで心地良さを感じることが出来ているから続けているだけで、そこに心地良さを感じることが出来なくなるのであればやめるべきことだと思います。
すごく単純なことで、それが明確に分かっていると、やるかやらないかの2択で判断出来ることのように思います。
でも忙しい毎日を過ごしていると、そのそもそもの目的を見失いがちになってしまうように思います。
「整理・収納」や「早寝早起き」をするのは「心地良い毎日を暮らす」ということが目的です。
その目的を見失うとやっていることに意味が感じられず、苦痛を感じてきます。
目的達成のためにするのではなく、自分に課した課題をこなすという感じです。
その思考になった時、頭の中では「面倒だな~。」や「やりたくないな~。」といったことを考えだしてしまいます。
逆に目的を見失うことなく明確に分かっている状態になると、思考が前向きになり、「すぐにやろう。」や「もっとやりたい。」といったような考えが増えてきます。
それは全てのコトに言えることのように思います。
例えば昔から憧れていた車があり、それを購入することが目的になった場合。
購入するためには資金が必要です。貯金が全くないのであれば貯金をしなくてはなりません。場合によってはローンを組んで購入を考えなければならないこともあるかもしれません。購入するためには様々な選択肢があります。
購入する為に貯金を選択したとしましょう。具体的に500万円貯金する目標を立てました。それは「車を購入する」ということが目的です。
今まで使っていたお金の中から貯金に回す分を捻出します。そういった状況の中ではきっと今までよりも我慢が増えてくるように思います。
その我慢が出来るか出来ないかで目的の達成が決まります。そして、目的が明確にあればあるほど我慢するハードルは低くなるように思います。
何かを我慢する際には必ず自分の心の中にあるハードルを乗り越えなければなりません。そのハードルは高ければ高いほど乗り越えることが困難になってきます。
そのハードルを低くするための手段が「目的を明確に持つ」ことだと僕は考えています。
「憧れの車を買うためだ。」と思えるから様々な誘惑というハードルを乗り越えることが出来るのだと思います。
会社帰りの一杯を我慢したり、ネットで魅力的なモノを見つけた時にポチッとするのを我慢したり、キレイなお姉さんのいるお店に行くのを我慢したり...。
それら魅力的な誘惑を乗り越えるための手段が「憧れの車を買う」という明確な目的を常に持つことだと思います。
それが明確であればあるほど我慢のハードルは低くなるのだと思います。
因みに僕は車は必要ないモノだと思っています...。お出かけした際のちょっと一杯が大好きだからです。
そんな僕のことは置いといて、目的を明確に持つことで目的を達成すためのハードルの高さは変わって来るのだと僕は思っています。
教室の子どもたちは今国語の授業でスピーチをする学習に取り組んでいます。
自分の考えを基にたくさんのことを調べて資料を集めスピーチを行います。
そんな調べ活動をしているとついつい目的を見失いがちになります。あれもこれも調べているとよく分からなくなって来るのでしょう。
そんな時、意識的に「そもそもの目的は何?」ということを投げかけるよう心掛けています。
そもそもの目的は自分の考えを伝えることです。それぞれのその目的を明確にしてあげることで取り組むことのハードルは低くなるだろうし、取り組むことへの意欲も高くなってくるのだと思っています。
目的が明確になり、取り組むことへの意欲が高くなった時の子どもたちは驚くべき力を発揮します。それは子どもたちだけではなく我々大人も同じように思います。
目的を明確にすることが目的を見失わないことに繋がり、その人の持っている力を最大限引き出すことが出来ます。
だから僕は常にそういった状況に自分を置きたいと思っています。
物事に取り組む中で目的を見失わないように「整理・収脳」を常に行えるような環境を整えていきたいと思います。