先日、「モノの本質を理解し、モノを生かすことが大切」といったことを投稿しました。
モノには作り手の意図があり、それがそもそもの、そのモノの本質であるといった内容です。
例えばコップは飲み物を入れるモノ。服は着るモノ。机は作業をする場所であり作業が出来るモノです。
作り手はそれを意図してデザインを考えたり、使い勝手を考えて作っています。
だから、使い手はその本質を理解した上でモノを使うことが大切になります。それが「モノを生かすこと」だと僕は考えています。
でも例外もあり、作り手の意図とは違った使い方でも、それがそのモノを生かすことに繋がることもあるように思います。
例えばコップ。コップは本来飲み物を入れるモノではありますが、背の高いおしゃれなビアグラスなんかは、一輪の花を入れておくだけでも見栄えがするようになる場合もあります。
僕は家に花を飾ったりすることはありませんが、友人の家に行ったときにそんな一輪の花を入れられたビアグラスを見た時に心が癒されたことがあります。
こういったケースは、作り手の意図通りの使い方ではありませんが、モノを生かすことには繋がっているように思います。
モノの本質を理解はしているけれど、それを考慮した上でのモノの生かし方の成功例と言えるように思います。
僕にもこういったケースのモノが何点かあります。
例えば...
僕はラグビーのユニフォームを額に入れて飾っています。
本来、ラグビーのユニフォームは単純に着るものです。作り手側が着ることを意図して作ったモノです。
それが試合で着るためのモノなのか、応援するときに着るモノなのか、ファッションとして着るモノなのかの違いはあるかもしれませんが、ユニフォームの本質である、”着る”ということには違いはありません。
だから、僕が額に入れて飾っていることは”着る”という本質からは大きくズレているということになります。でも、「モノを生かすこと」は出来ているように思っています。
僕の中では、大好きな選手からサインをもらったユニフォームを額に入れて、いつでも見れるようにすることは、そのモノを最大限生かすことが出来ているように思っています。
作り手の意図とは違うのかもしれませんが、この使い方は着る以上に生かすことが出来ている使い方のように思います。
それはあくまでも僕の考えではありますが、僕にとってはこの使い方が一番のように思っています。
もしかしたら作り手側が「ちゃんと着てもらわんと困るわ。」と怒ってしまうかもしれませんが、僕なりにこのユニフォームとしっかりと向き合った結果の使い方です。
でも、この使い方であれば作り手側も理解してくれるように思います。
他にも、ユニフォームの横に置いているラグビーボール。ラグビーボールも本来は飾るモノではなく、ラグビーをする時に手に持って走ったり、パスしたり、蹴ったりするものです。飾ることはラグビーボールの持つ本質からはズレている使い方にになってしまいます。
そのボールの下に敷いている台も、本来はキックティーと言って、試合の時にゴールを狙うときにボールを立てるために使うモノです。
こういった本質からずれた使い方をしているモノは結構あるように思います。
でも、そのモノを生かすことが出来ているのであれば、それはモノを生かす成功例としてありのように僕は考えています。
モノを使用していなかったり、間違った使い方をしていてそのモノを生かすことが出来ていないのは問題だろうし、改善していく必要があると思いますが、こういったそのモノとしっかり向き立った結果の使い方であれば何の問題もないように思います。
「整理」して必要なモノだけになったら、その少なくなった必要なモノと向き合います。そして、作り手の意図を考え、モノの本質を理解します。
そして更に、そのモノを生かすことが出来ているのか、使い方は違ってもそのモノを生かすことが出来ているのかと向き合うことが必要になります。
それが「モノを大切にすること」だと僕は思います。
人にはそれぞれ価値観の違いがありますが、モノを大切に思う心に違いはないように思います。それと向き合うことが大切なのだと思います。