整理収納アドバイザー ポレポレ日記

40代 おじさん整理収納アドバイザー

別れの春

春は別れの季節なんていうことも言われたりしますが、正に今年の春は僕にとって別れの季節になっています。

というのも6年間務めた職場から転勤することになったからです。

今年度が恐らく最後の年になるだろうというのは分かっていたし、周りの人たちも僕が今年で最後の年ということは周知していました。

僕の所属している市では、採用された新任教員は初任校で6年間務めることが通例になっています。

人によっては4年で転勤する人もいたり、逆に7年目を初任校で迎える人もいるようですが、一般的には6年間務め終えた時点で転勤となります。

そういった事から今年度が今の職場でのラストイヤーになっていたのです。

特に気負うこともなく、例年通りの1年間を過ごしてきました。

転勤先の学校も最近決まりましたが、特に実感することなくいつも通りの日々を過ごしています。

でもここ最近たくさんの人から声をかけてもらったりしています。

「長い間お疲れさん。」や「色々ありがとうございました。」「いつも楽しい話ありがとうね。楽しかったよ。」なんていう感謝の言葉をたくさん頂いています。

中には丁寧に包装されたお菓子を添えながら声をかけてくれる人もいるくらいです。

本当に嬉しいと思う反面、「感謝されることなんて何もしてこなかったのになあ」なんて思ったりもしたりしています。

僕は本当に自分に自信を持てない人間です。感謝の気持ちを頂いているのにそれを素直に受け止めることが出来ないくらい自信のない人間です。

でも、たくさんの言葉を頂けることで、少しは「俺も捨てたもんじゃないな。」なんて思ったりもしている自分もいます。

言葉って本当に大きいなと思うとともに、大切にしないといけないものだなと感じます。

それは言われることで気付けることのように思います。

そして、その気付きから、それを大切にしながら人に伝えることに繋げることが出来るようになるのだと思います。

その大切さに気付けるためには、そういった事を言われる人間でないといけないと思います。

といっても、感謝の言葉を言われるために行動する人間を目指すわけではありません。

目の前にあることに対してしっかりと向き合い、真摯にそれに取り組むことできっとその一生懸命さは伝わるのだと思います。そして、それが周りの人のためにもなっていくのだと思います。

僕はこの6年間、一生懸命子どもたちと向き合い、1つ1つの業務に対しても一生懸命取り組んできました。

もしかしたら間違ったこともしていたかもしれません。知らず知らずの内にたくさんの人を傷つけていたかもしれません。

でも、1つ1つのことに対して真摯に向き合い取り組んできました。

人が嫌がることにも手を挙げて取り組んだりもしてきました。

そういった積み重ねが今の状況を生み出しているのだと思います。

本心は分かりませんが、「やっと出て行ってくれる。」と思われるのではなく、「楽しかったよ。」や「ありがとう。」「お疲れさん。」と言われながら転勤できることに充実感を感じることが出来ています。

自分に自信を持つことが出来ない僕ではありますが、たくさんの言葉を頂くことで少しは自信を持てるようになってきたりしています。

本当に言葉って大切だなと思うとともに、そんな言葉を僕もこれから大切にしていきたいと思います。

それを最後に実感できていることに、6年間の意味があったんだなぁと深く感じているここ最近の話でした...。

別れの春...悪くないもんですね。