整理収納アドバイザー ポレポレ日記

40代 おじさん整理収納アドバイザー

準備

教室で毎日のように言い続けていることがあります。

「チャイムが鳴るまでに次の授業の準備を終わらせておくこと」です。

僕は教師という立場もあるので、ダメだと思うことに関しては注意をしたり、時には怒ったりすることもあります。そして、大切だと思っていることを伝え続けたいと思っています。

大した人間ではない僕ではありますが、なんでもかんでも許していると教室が落ち着かない状況になってきて、お互いにとって良いことがない状況になるので、ある程度は注意したり怒ったりします。

先述した、次の授業の準備に関しては4月から毎日のように言っているのですが、大きく改善することがないまま1ヶ月が過ぎてしまいました。

授業の始まりのチャイムが鳴ってから机の中をごそごそ、教室の後部にあるロッカーに置いてあるランドセルの中をごそごそ、その度に「準備しとこうや~。」と僕の声が教室に響いています。

そんなに難しいことを言っているつもりはありません。掲示している今日の予定を見て次の授業の準備をするのに長くても30秒もあれば出来ることだと思います。その30秒が出来ないことに僕は子どもたちに課題を感じています。

僕は分からないから怒ったり、出来ないから怒ったりすることはしないよう心がけています。人によって能力も違うだろうし、そもそも分からない指示をしている僕に責任があるように思っています。また、出来ないような指導をしている僕に責任があるとも思っています。

ただ、次の授業の準備に関しては、本人の意識次第でどうにでもなることだと思っています。少し意識をすれば出来ることだと思っています。

恐らく、本人たちに困り感がないのだと思います。本人たちが「やらないと困ること」と思えてないから定着しないのだと思います。

僕に指導力がないと言えばそれまでになると思うのですが、僕はこういった生活に関わることに関しては勉強以上に大切にしてほしいことだと思っています。

物事への取り組む姿勢であったり、その物事へ望む気持ちを大切にして欲しいと思っています。

勉強に取り組んだりスポーツに取り組んだり、習い事の音楽に取り組んだり。子どもたちはこれからたくさんの経験を積んでいくことになるのだと思います。その経験の中でたくさんの事を学び成長していきます。それは大人も同じかもしれません。

もちろんその物事でしか出来ない経験をたくさん積むことも大切だと思います。勉強をたくさんして知識を身につけたり、スポーツや音楽を通してそのスキルを身につけたりすることも大切だと思います。

でもそういったこと以上に、僕はその物事に取り組む中で、物事に取り組む時の姿勢を学んでほしいと思っているのです。

その姿勢の中に「準備すること」が入っています。

準備することに関してはどの物事にも当てはまることであり、どの物事でもしているとしていないでは大きな違いがあることだと思います。

準備するというのは、次行うことや今から取り組むことと向き合うことです。

少しの時間かもしれませんが、その少しの向き合う時間がこそが、その物事に対する思いや取り組む質を大きく変えることに繋がるのだと思います。

次のチャイムが鳴るまでに少しだけ次の授業と向き合うことで、次の授業での積極性が変わって来るのだと思います。

どうせ取り組むのであれば高い質で取り組むべきだろうし、積極的に取り組み多くの事を吸収すべきだと思います。

また、「準備する」ことは「整理・収脳」にも繋がっていることだと思っています。準備することを通して、次にすべきことを明確にすることが出来ます。今自分がすべきことを明確にすることも出来ます。

人は少しのことで大きく変わります。ほんの少しの「準備する」ということを意識するだけで、その物事に取り組む姿勢が大きく変わるのではないでしょうか。

これからも「準備する」ことの大切さを伝えていこうと思います。

そして僕自身も「準備する」ことを大切にしていきたいと思います。