お金の使い方は人それぞれです。
車が好きで、稼いだお給料の大半を車につぎ込む人もいるでしょう。
食べることが好きで、食べ物にたくさんのお金を使う人もいるでしょう。
ギャンブルが好きで、稼いだお給料の大半を一日で使い切る人もいると聞きます。
中には、ほぼ使うことなく貯金をしている人もいるのではないでしょうか。
価値観は人それぞれで、その使い方も様々で良いと僕は思っています。
大学生の頃に、3万円するジーンズを購入したことがありました。
僕の中では3万円のジーンズは高価なジーンズです。アルバイトでコツコツ溜めたお金を元手に購入しました。僕にとっては購入するかたくさん迷ったし、大きな決断だったように思います。そして、大学生の僕なりにそのモノとしっかり向き合った上での購入でした。
しかし、そのジーンズを見た父親は「そんな高いもんよく買うな。ジーンズなんか3000円のもんで十分や。」とあたかも僕が無駄遣いしているかのような口調で言ってきました。
確かに服に興味のない父からするとそうかもしれません。服なんか着れたら何でも良いと思っている父からするとそうなんでしょう。
でも、おしゃれに興味を持ち出していたお年頃の僕からすると必要なモノと判断したし、よく吟味した上での購入でした。
父からすると理解に苦しむ買い物だったのかもしれませんが、僕にとっては満足のいく買い物だったと思います。
そして、その時の父に対して思うこともありました。
当時の父は無類のギャンブル好きでした。今はもう足を洗ったようですが、時間さえあればパチンコ屋に出向き、スロットに興じていました。
大学生の僕なりに「高い値段のジーンズを買うことを理解できないかもしれんけど、こっちからするとギャンブルでたくさんのお金を使っていることは理解に苦しむなぁ。」と思っていたのを今でも覚えています。
ジーンズは長い期間穿くことが出来ます。長い期間手元に置いておくことが出来ます。例えば5年穿いたと仮定すると、3万円÷5年で一年間で6000円。1年は365日だから、6000円÷365日で16.4円。一日16円程でおしゃれを楽しんだり、穿いている自分に満足することが出来るのです。
対してギャンブルは...僕はギャンブルはしないのでよく分かりませんが、父から聞いたところ一日で数万円勝つこともありますが、数時間で数万円の負けがある時もあるようです。
「数時間で数万円...」僕の中ではありえません。一生懸命働いて得たお金を数時間で無くしてしまうリスクのあるギャンブルに魅力は感じません。
でも、父からすると勝つか負けるかの勝負の時間もギャンブルに含まれているとのことで、それも含めた時間がギャンブルの魅力だそうです。だから決して負けたとしても、それはマイナスではないとのことだそうです。男のロマンだそうです。
座って、指を使って画面の数字を並べる...
「何がロマンやねん!!」と心の中で毒づいていたのを今でも覚えているし、今でも思っています。
でも、価値観の違いというのはこういう事のように思うし、こういう違いがあるのは当然のように思います。そして、違いがあっていいと思います。
大切なのはお金の持ち主の本人がそれで満足できているかどうかということと、それに対していちいち周りがケチを付けないことだと思います。
その使い方が本当に合っているのか、その使い方で満足できるのかということとしっかり向き合った上での使い方であれば何の問題もないように思います。
使った先に何が自分に残るのか...
ジーンズを購入した僕であれば、ジーンズというモノも残るし、それを穿いていることによる満足感も残ります。
ギャンブルにお金を使っていた父であれば、勝ったときはたくさんのお金が残るし、負けたとしても勝負が出来たという満足感が残ります...らしいです。
その残るモノをどう感じるかで、その本人のお金の使い方の価値が決まるように思います。
最近の僕のお金の使い方は果たして何が残せているのでしょうか...。
それはまた別の機会に投稿したいと思います。