整理収納アドバイザー ポレポレ日記

40代 おじさん整理収納アドバイザー

カバンを持たない

僕はなるべくカバンは持ち歩かないようにしています。

仕事に行く時も、休みの日に外出する時もなるべく持ち歩かないようにしています。

持ち物はズボンの右のポケットに財布、左のポケットにスマートフォン、お尻のポケットにハンカチを入れるようにしています。本はだいたい手に持っているかお尻のポケットに入れたりしています。

どうしても必要なモノがある時にはリュックを背負うこともありますが、基本カバンは持たずに、手ぶらで外出するようにしています。

こういったスタイルでいるのはいくつか理由があるのですが、一番の大きな理由は「持ち歩くモノは必要なモノだけにしたい」ということです。

このかスタイルが確立したのは割と若い時です。

会社勤めをしていた営業マン時代に佐藤可士和氏の「超整理術」という本を読んで影響を受けたのがきっかけだったように思います。

若かった当時の僕は、毎日重たいカバンを持って通勤をしていました。カバンの中には必要なモノも入ってはいましたが、それ以上に不要なモノもたくさん入っていたように思います。家に帰っても外出先でも一度も出すことがないようなモノがたくさん入っていたように思います。

当時の僕はそういったことに違和感を感じることもなく、それが当たり前だと思っていました。そして、そんなたくさんのモノを持ち歩いている僕の頭の中も、カバンの中同様たくさんのモノが詰め込まれていたように思います。

心に余裕がなく、いつも何かに追われている。そんな毎日を送っていました。そしていつも疲れていたように思います。

別にたくさんの荷物を入れた重たいカバンを持ち歩いていたから疲れていたというわけではありません。重たいカバンとはいえ、体力が奪われるほどではなかったように思います。

ただ、たくさんの荷物が入っているそのカバンの中にあるモノが本当に必要なモノなのかという事に気が回らないくらい余裕がなかったし、一つ一つの物事のそもそもに立ち返る発想すらなかったのだと思います。

周りにいる人と同じようにすることが普通だと考えていた当時の僕。カバンを持つことも同じで、周りの人が持っているから自分も持っていることが当たり前になっていました。それが自分の生活や性格に合っているかどうかではなく、周りの人や世間に合わせることが中心になっていました。

きっと無理をしていたのだと思います。「そういうもんだ」と自分に言い聞かせていたのだと思います。それはカバンを持ち歩くことだけではなく、他の全ての物事に当てはまっていたように思います。

だから心に余裕がなかったのだろうし、そもそもに立ち返ることも出来ていなかったのだろうと思います。

カバンを持ち歩くことに関しては、僕の考えや生活スタイルにはハマっているだけで、それが全ての人にハマるわけではないように思います。

大切なのは、それが自分に何をもたらすのかという事と向き合うことです。その物事のそもそもに立ち返り、それが本当に必要なのかということに立ち返ることです。

そういった思考になることが、その人の心の余裕に繋がるのだと思います。そしてその人の「心地良い暮らし」に繋がるのだと思います。

始めた当初はカバンを持たない事で、「他の人がしていない事を自分がしている!!」と思い、粋がっていたように思います。

でもそれを続けていくことで、それが本当に自分の生活や性格に合っているのか、それが「心地良く過ごす」ことに繋がっているのかという事と向き合うようになってきました。当時の僕はそれを意識的ではなく、無意識に行っていたように思います。

「持ち歩くモノを必要なモノだけに」という意識ではなく、ただ無意識に「持ち歩くモノを減らす」という思考になっていたのだと思います。

でもそれは、持ち歩くモノが少ないことで、頭の中のモノも減るという事を実感していたからだと思います。無意識にそれを感じることが出来ていたのだと思います。

でも今の僕はそうではありません。そういった無意識をある程度、意識化して行動するようになっています。

無意識を意識化することで更に「心地良く過ごす」ことが出来ているように思います。

それは自分の考えを視覚化しているからです。ブログに自分の考えていることや思いを「言葉」として綴ることで意識化することに繋がっているように思います。

そしてカバンを持たない事は、「モノを増やさない」ことにも繋がっています。入れるモノがないことでモノが増えることを物理的に防ぐことにも繋がっているのです。

カバンを持ち歩かない事は、ただ単にモノを入れるモノがないという事だけではなく、「必要なモノだけを持ち歩く」という思考に繋がっています。

そしてそれが「心地良い暮らし」に繋がっているように思います。