整理収納アドバイザー ポレポレ日記

40代 おじさん整理収納アドバイザー

シャンパンラグビー

今日は久しぶりにラグビー観戦に行きます。

愛知県にあるトヨタスタジアムで行われる、日本代表対フランス代表の試合です。

僕たちの世代からすると、ラグビーフランス代表と言えば雲の上の存在であり、僕個人としては憧れのような存在のチームです。

フランス代表は歴史のあるチームで、ワールドカップでの優勝経験はないものの、全ての大会で必ず大きな爪痕を残すチームです。強豪でありインパクトのあるチームをいつも大会に送り込んでくるチームです。

恐らく、かの有名なオールブラックスニュージーランド代表)が最も警戒しているチームと言っても過言ではないように思います。

そして、何よりもフランス代表の魅せるラグビースタイルに僕自身魅力を感じています。

フランス代表のラグビー...それはシャンパンラグビーと言われています。ワイングラスに注がれたシャンパンの泡のように次から次へと人が溢れてきて、ボールを繋いでいくスタイルのラグビーです。パスを繋いでいく自由奔放なスタイル、自由な発想は他の国にはないスタイルと言われています。「フレア(ひらめき)」なんて言われることもあります。

高校生の時に初めてフランス代表のラグビーをワールドカップで見た時には衝撃を受けました。シャンパンの泡のようなのかは、当時シャンパンを飲んだことのない僕には分かりませんでしたが、自由奔放に楽しそうにボールを繋ぐフランスの選手の姿を見て強い憧れの気持ちを持ったのを今でも覚えています。

そのフランスのラグビースタイルは、そもそものラグビーへの考え方の違いが大きいと当時のラグビー部の顧問の先生から聞かされていました。

当時の日本のラグビーでは、大きなリスクを取るプレーはあまり好まれておらず、どちらかというとリスクを取ることなく、確実に点を取れるプレーが好まれていたように思います。

密集の近くを確実に攻め、確実なチャンスが生まれた時に初めてボールを大きく動かし得点を狙う。そんなラグビーが主流だったように思います。

だから、選手自身もミスになりそうなプレーは極力しないように、リスクがありそうなプレーは極力しないようにしていました。

当時の日本のラグビーではそれが当たり前だったし、チームが勝つためには必要な事だと考えられていました。ミスをしてしまうと相手ボールになってしまう。そして、それが致命的な失点に繋がってしまうと考えられていたのです。

でもフランス代表はそうではなく、ボールをどんどん動かし、リスクがあるプレーだったとしても、そこに少しでもチャンスがあれば、そのリスクにチャレンジしていくラグビーをしていたのです。

こんなエピソードがあります...。

誰もいないところにボールを抛ってしまい、ボールがラインの外に出てしまい相手ボールになってしまった時です。

当時の日本であれば、「どうして誰もいないところにパスを出すんだ!!」と言われてしまいます。パスを抛った選手が怒られてしまいます。

しかし、フランスでは...「どうしてそこに誰も走りこんでいないのだ!!」とパスを抛った選手ではなく、周りの選手が怒られてしまうそうです。

根本的な違いがあるように思います。

その根本的な違いを聞かされた時に、ラグビーの奥深さを感じたし、ラグビーの魅力を更に感じることができました。

同じスポーツをしているのに、考え方が根本的に違うことでこんなにもカラーの違うチームが出来ることにラグビーの本質があるように思いました。

きっと長い時間を掛けて確立してきたラグビースタイルだと思います。何度もそもそもに立ち返り、勝つために、見ている人を魅了するために確立してきたスタイルのように思います。

そんなフランス代表が今日トヨタスタジアムに来ます。ベストなメンバーではないようですが、そんなラグビー文化に触れながら育ってきたフランス代表の選手たち、きっと魅力的なラグビーを見せてくれるように思います。

元フランス代表のキャプテン、ジャン・ピエール・リーブ氏の言葉にこんな言葉があります。

ラグビーは子どもをいち早く大人にし、大人に永遠に子どもの魂を抱かせる。」

ラグビーで大切にされている精神性がこの言葉に詰め込まれているように思います。

そして、そんな言葉を大切にしているフランス代表の選手に向かう日本代表の選手にも大きな期待を持って熱い応援をしてきたいと思います。