整理収納アドバイザー ポレポレ日記

40代 おじさん整理収納アドバイザー

伝えるときには...

誰かに自分の思っていることや自分の持っている知識、経験を伝えるときに気を付けようと思っていることがあります。

それは「上から目線」にならないことです。

相手が年上でも、年下でも、大人でも、子どもでも同じだと考えています。

自分の方が立場が上と考えるのではなく、謙虚に「僕はこう思うんだけど...」という姿勢を常に持つことが大切だと考えています。

「絶対にこうだ。」「こうあるべきだ。」という姿勢で相手に話してしまうと、どうしても相手に対して威圧的になり、相手の聞こうとする気持ちを無意識に奪ってしまうようになると思います。

もちろん、自分の思っていることや自分の持つ知識や経験に自信を持つことはとても大切だと思います。その自信が聞く相手に安心感を与えることに繋がるのかもしれません。

でも僕の場合、その自信が仇となり、ついつい偉そうになってしまいそうになります。だからこそ、「上から目線」にならないように謙虚な気持ちを常に持つように気を付けようと考えています。

話の組み立てを考えたり、話をしている時には、

「相手はどう思うだろう...。」

「自分の持つ知識に間違いはないのだろうか...。」

「自分の経験は共感を得ることが出来るのだろうか...。」

そんなことを常に自分に問うことで、謙虚さを保つようにしています。

威圧的にならず、常に謙虚な姿勢を持てるように言葉に気を付けながら話すようにしています。

全ての人に自分の思いや自分の持つ知識や経験を共感してもらうことはとても難しい事だと思っています。

中には「間違っている。」と思う人もいるだろうし、「面白くない。」と思う人もいるかもしれません。

そういった人もいるということを常に視野に入れながら話すと、話し方も変わるだろうし、伝え方にも違いが出て来るようになると思っています。

僕は教師として自分の思っていることや考えていることなどを子どもたちに伝えることが多くあります。教科書に載っていなことでも、自分が大切だと思うことや自分の経験から得たことを伝えることは大切だと思っているからです。

その際にも「絶対にこうだ。」や「こうあるべきだ。」という話し方はしないように気も付けています。

「先生はこう思うけど。」や「先生だったらこうするかな。」といった言い方を意識的にしています。その姿勢が謙虚さに繋がると思っているからです。(なかなか出来ていないかもしれませんが...。)

また、話す言葉に気を付けるだけでなく、話すときには誰かに共感を得るような話し方をしないようにすることも気を付けるようにしています。

誰かに確認したり、共感を無理やり押し付けるような話し方です。

先日あるセミナーに参加した時の話です。

僕はそのセミナーには知識を深めることや自分の持つ知識を共有できればいいなと思い参加することにしました。僕なりの「めあて」を持って参加していたのです。

そのセミナーではお二人の講師の先生がおり、そのお二人が話しながら講義を進めていく感じのセミナーでした。

話を聞いていてすごく気になったのは、互いに確認し合いながら講義を進めていることでした。

例えば...

「これはこういうことです。○○さん(もう1人の講師)そうですよね?」

「はい。おっしゃる通りです。」

他にも...

「私はこうだと思っています。○○さんはどうしょう?」

「私も同じです。そういうことだと思います。」

的な感じです。

素晴らしい連携かと言われればそうなのかもしれませんが、何か違和感を感じてしまいました。

他の参加者にも意見を求めたり、意見の交流を行う時間もありましたが、講師のお二人の連係プレイにより、中々自分の思いや考えを言いにくい状況になっていたように感じました。

お二人の講師にそんなつもりはなかったのかもしれませんが、何か得体の知れない違和感?威圧感?を感じていたように思います。

そしてそれは僕だけではなく、他の数名の参加者も感じていたのではないかと思っています。

誰かに共感しようとする進め方は、もしかしたら自信がないからついつい求めてしまう思考なのかもしれません。

でもそれにより、相手に違和感や威圧感を無意識に与えており、そして聞く方も無意識に与えられてしまっているのかもしれないと思ったりしています。

そして、それが思ったことや自分の考えを言いにくい環境を作ってしまっているように思います。

小学校では教師1人が前に立って授業を進めていきます。

そしてそれは、教科書に載っていることだけでなく、日常で起こる様々な出来事を解決しようとする中でも話し合いを1人で進めていかなくてはなりません。

そういった問題を解決する際には、子どもたちが本当に正しいと思えるような話し合いが必要になると思っています。子どもたちの心に響き、1人1人が納得できるような話し合いが必要になります。

大人が無理やり納得させるような話し合いでは、子どもたちの本当の成長に繋がらないように思います。

だからこそ、威圧的にならないような話し合いの進め方が大切になると思っています。

僕が受けたセミナーのように、2人の教師が互いに共感を求め合いながら話し合いを進めていては、子どもたちはのびのび思ったことや考えていることは言えないように思います。

だからこそ、自分の考えや自分の持っている知識や経験を伝えるときには1人でその場に臨むべきだと考えています。

そうすることで「上から目線」にならず、謙虚な姿勢で話すことが出来るようになると思っています。

そのためには自分の思考をしっかり「整理・収脳」することが重要になると思います。

1つ1つの物事とじっくり向き合えるように、「心に余裕」を持てるように日々の「整理・収納」を行っていきたいと思います。