所有するモノの量を少なくすることは、「整理・収納」においてとても大切な事です。
モノが少ない事でモノの管理はしやすくなるだろうし、モノが少ない事で心も落ち着くように思います。
ただ、モノが少なかったら良いという訳ではないと僕は思っています。
「必要なモノ」であれば所有している方が良いと思っています。
ミニマリストという言葉がずいぶん前から流行っていますが、僕はミニマリストではないし、ミニマリストになろうとは思っていません。
必要なモノであれば所有しておくべきだろうし、自分が必要と感じるのであれば増やすこともありだと思っています。
ただ、その所有するモノや増やそうと思っているモノとじっくり向き合う必要はあると考えています。
そのモノは本当に自分にとって必要なモノなのか...
そのモノと似たようなモノを所有していないか...
そのモノの本質を理解できているのか...
そのモノを生かすことは出来ているのか...
そういったことと、じっくり時間をかけて向き合うことが必要です。
そして向き合った結果「必要」と感じるのであれば所有するべきだと思っています。
「整理・収納」では、モノを減らすことが目的になってはいけません。
モノを減らしモノが少なくなっても、その生活に不便を感じるのであれば、それは僕が考える「整理・収納」からはズレているように思います。
「整理・収納」を通して、今よりも生活を良くすることが大切だし、良くならないのであれば「整理・収納」をする意味は無いと思います。
人によって生活のスタイルには違いがあります。その生活に合った「整理・収納」を進めるべきだと思っています。
例えば、僕は料理をすることはさほどありません。
したとしても休みの日に鍋を作ったり、2品、3品のお酒の肴を作る程度です。
平日に関しても、卵焼き用の小さなフライパンを使って適当に野菜やお肉を炒めたり、卵を焼いたりする程度です。後はレンジを使っての料理(?)をする程度です。
そんな僕であれば、フライパンや鍋は1つずつあれば十分です。男一人暮らしの生活ではそれで十分間に合います。
ただ、料理が好きで毎日料理をする人であれば話は違ってくるように思います。
また、家族4人の料理を毎日作らなければならない場合であれば、フライパンや鍋は1つずつでは足りないのかもしれません。
それも人によって違いはあるのかもしれません。
フライパンは使う度に洗うので、1つあれば十分と考える人もいるかもしれません。
3口のコンロをフル活用して料理を行うため、フライパン1つでは絶対無理なんて考えてる人もいるかもしれません。
生活のスタイルは人それぞれで、その生活に合ったモノを必要な分だけ所有することが「整理・収納」では大切なのだと思います。
ただ、使っていないモノが所有されている場合は、そのモノはただ所有しているだけのモノになるので処分するべきだと思います。
所有しているだけで、そのモノを生かすことが出来ていないのであれば、それは「不要なモノ」になるのだと思います。そういったモノは処分すべきだと思います。
そういった自分の生活スタイルと時間を掛けて向き合うことで、必要なモノは見えて来るように思います。
料理をほとんどしないのに、たくさんの使わない調理器具を持っているのは、僕の考える「整理・収納」の理論からはズレたことです。
また、頻繁に料理をするのに調理器具を減らし過ぎて、不便を感じたり、料理をする度にストレスを感じるといったことも、僕の考える「整理・収納」の理論からはズレたことです。
生活スタイルは人それぞれです。そして、モノの適正な所有量も人それぞれだと思います。
そして、それは料理だけに限らず、生活の全てで言えることではないかと思っています。
毎日ランニングを習慣にしている人からすると、トレーニングウェアは快適にランニングをするためには必要なモノになります。
でも、普段ランニングをしない人が、たくさんのトレーニングウェアを持っているのはどうなんでしょうか。
もしかしたら、トレーニングウェアが好きでファッションとしてたくさん着るのであれば何の問題もないかもしれません。そのモノを生かすことが出来ているからです。
ただ、「毎日ランニングをしよう!!」と意気込み、モノから揃えてはみたものの、ランニングが続かなく、購入したトレーニングウェアが箪笥の肥しになっているなんて事があるのであれば、それは僕が考える「整理・収納」の理論からはズレているように思います。
トレーニングウェアを生かすことが出来ていないし、収納場所を確保しないといけないし...
そして何よりも、「無駄なモノを増やしてしまった...。」という後悔の気持ちまで抱えてしまうようになるのです。
もちろん、そういった事に何の問題も感じない人もいるのかもしれません。ただ、そういった状況が重なることで、モノは増え続けるだろうし、本当に必要なモノが見えにくくなるのだと思います。
「何故か上手くいかない。」
「いつもイライラしている。」
「得体の知れない不安にいつも追われている。」
そういった状態になるのは「本当に必要なモノ」が見えにくい状況になっているからではないかと思います。
モノが多くあり過ぎる状況は、自分が求めているモノが分かりにくくなっている状況だと思います。
そして、それは目に見えるモノだけでなく、目に見えない頭の中のモノにも繋がっているように思います。
目に見えるモノが多く、散乱していることで、頭の中のモノも管理しにくい状況になると僕は思っています。
そういった状況になる事で、
「何故か上手くいかない。」
「いつもイライラしている。」
「得体の知れない不安にいつも追われている。」
という思考を招いてしまうのだと思います。
「自分にとって必要なモノ」は何なのか。
それとじっくり向き合うことで、必ず「自分にとっての必要なモノ」は見えて来るようになると僕は考えています。
必要なモノであれば持っていても良いと思うし、増やしても良いと思っています。
ただ、じっくりそのモノと向き合うことは大切です。
じっくり向き合うことで、きっと自分の周りには「自分にとって必要なモノだけ」になると思います。
それは目に見えるモノだけでなく、目に見えないモノも同じです。
モノを減らそうと考えるのではなく、必要なモノだけにする思考が「整理・収納」では大切だと思っています。