整理収納アドバイザー ポレポレ日記

40代 おじさん整理収納アドバイザー

「やりたい」「もっと」を持つこと

やっと読み終わりました...。

誰の何の本を読んでいたのかは、作者や販売者に対して失礼な行為に当たるだろうし、何よりも僕の読解力の無さが明らかになってしまうので控えさせてもらいます。

いつ購入した本なのかは、読書記録的なものをとっていない僕であるため分かりませんが、暑い時期に買ったことだけは覚えています。恐らく8月末くらいだったような...

と考えると、1冊の本を読むのに1月掛かってしまっていることになります。

350ページ程の小説を1月掛けて読んでいる僕...決してじっくり読んでいた訳ではありません。

じっくり読んでいた訳ではなく、ただただ「読もう」という気持ちを持つことがなかった1月だったように思います。

僕は「積読」はしないようにしています。作者や販売者に対しての尊重の気持ちを持ちたいと思っているし、何よりも本の持つ「本質」を大切にしたいと思っているからです。

本は読まれるからこそ、モノとして生きてきます。積んでいるだけの読まない本は、本としての本質を生かすことが出来ていないことになります。

僕はモノを所有する上では、モノを生かすことを大切にしていきたいと考えています。そのモノと向き合い、そのモノの本質を理解した上で、そのモノを生かしていきたいと考えています。

だから、モノを増やす際には慎重になるべきだと考えているし、所有しているモノを大切にすべきだと考えています。

本も僕が所有する大切なモノの一つです。購入した時点でその本を生かすことを考え、その本を大切にしていきたいと考えています。

だから、積読することはしないようにしています。購入したけど相性の合わない本もあるのかもしれませんが、せっかく自分の手元に渡ったモノを最後まで生かしてあげることは所有者の責任だと考えているのです。

ただ、今回の本は正直手強かったように思います。

戦時中の小説という事もあったので、今とは違う表現や今はさほど使われていない漢字などが頻繁に出てきて、中々読み進めるのに時間が掛かってしまいました。

イメージもしにくいという事もあり、その本に対して積極的な気持ちを持って向き合うことが出来ていなかったように思います。

自分に合う本であれば、400ページ程の分量の本は3日もあれば読めるように思います。もちろん時間さえあれば1日で読むことも可能かもしれません。

忙しい平日であっても、その本を読むことに対して積極的な気持ちを持っていれば、時間を見つけながら読書する機会を作っていたように思います。

「早く続きが読みたい。」「続きが気になる。」

なんて気持ちがあれば、その本に対する積極性も変わるように思います。

「読書」という行為に対して、自分の持つ積極性が大きく関わっているのだと思います。

そしてそれは「読書」に限らず、生活のどの場面でも同じことが言えるのではないかと考えています。

人は「やりたい」や「もっと」という積極的な思考になった時に、物事に取り組む質が上がるように思います。

以前、サッカーの監督をしていたフランス人のアーセン・ヴェンゲルさんがこんな話をしていました。

「日本の中高生は練習が休みになると喜んでいる。大好きなサッカーをしているはずなのになぜ喜ぶのか...不思議な光景を見た気分になった。」と話されていました。

ヴェンゲルさんが育ったフランスでは違った様子だとのことです。

フランスの子どもたちは、練習が休みになると「えぇー。」や「どうして!!」といった声が上がるようです。

それは、練習に対して「やりたい」や「もっと」という気持ちがあるという事ではないかと思います。

サッカーを純粋に楽しもうとする気持ちが「やりたい」や「もっと」という気持ちを子どもたちに与えているのだと思います。

そして、そういった状況で行う練習は効果的で、その練習に取り組む子どもたちは大きな成果を上げるのだと思います。

また、ラグビーで日本代表の監督を務めていた平尾誠二さんは自身が現役時代にチームのキャプテンを務めていた時に、毎日行っていた練習を、週2日に変えたことがありました。

その狙いを聞かれた平尾さんは、

ラグビーに飢えて欲しいと思っていた。毎日出来ていた練習が週2日に減ったことで、ラグビーをしたいという心理状況を生み出すことが出来る。そういったラグビーをしたい、ラグビーに飢えている時の練習の質は毎日するよりもはるかに高いものになる。」と話されていました。

僕はこの平尾さんの考えと、ヴェンゲルさんの考えには繋がりがあるように感じました。またそれはサッカーやラグビーだけに限らず、生活の全ての事に言えることではないかと感じました。

僕が350ページ程の1冊の本を読むのに時間が掛かってしまったのは、本の続きを「読みたい」や「早く知りたい」という気持ちが持てなかったからだと思います。

本を読む行為に対して、「やりたい」や「もっと」と思うことが出来ていなかったのだと思います。

その本が僕と相性が合わなかったことが大きかったのかもしれませんが、「積読」をしないのであれば、本を購入する際にはもっと慎重になるべきなのかもしれません。

そして、読書だけではなく、生活の全てでこういった思考を活かしていくことが「心地良い」生活に繋がるのではないかと思っています。

それは自分の事だけではなく、仕事で関わる子どもたちにも活かしてあげることが出来るのではないかと思っています。

自分も自分に関わる人たちも、「やりたい」や「もっと」を引き出せるような思考を持ち続けることが出来れば今よりももっと「心地良い暮らし」が出来るようになると思っています。