心に余裕を持って行動する事はとても大切な事です。
どんな事に対しても、冷静に判断ができ、物事を客観的に見ることが出来るような心の余裕です。
もちろん、余裕を持ち過ぎてしまい、その物事への取り組みの質を下げてしまう事はあってならない事です。
僕が考える理想は「80%の全力と20%の余裕」です。
80%くらいは全力で取り組み、20%くらいは心に余裕があっても良いんじゃないかと思っています。
もちろん、取り組む事によっては100%の力が必要になる場合もあるし、100%以上の力が必要になる場合もあるのかもしれません。
ただ、そういった時の取り組みは、質がどうこうではなく、終わらせることがメインになっているように思います。
質の高いモノを仕上げるというよりかは、それを終わらせることに重きを置いているような状況です。
そういった状況になると、心に余裕を持つことが出来ず、物事を客観的に見ることが出来ない状況になります。
そして、周りが見えていない状況になり、自分が考えてもいない、思ってもいない所での失敗やトラブルが発生するようになってきます。
場合によっては、必要以上の労力をかけないと仕上げる事が出来ない状況になる場合もあります。そしてそういった状況で仕上げるモノの質は、決して高いモノとは言えないモノが多いように思います。
どんな事に対しても、20%くらいは余裕を持って取り組める方が良い結果を出す事が出来るのではないかと考えているのです。
そんな事を考えている僕は、日々の生活の中で20%の余裕を持てるように、意識しながら生活をしています。
一生懸命になり過ぎて、周りが見えなくなるのではなく、一歩引いたところから物事を見ることが出来るように意識しています。
何かトラブルが起きたり、緊急事態が発生したときでも、落ち着いて行動する事を大切にしようと考えています。
どんな事に対しても「何とかなる。」と考えたり、「どうにでもなるよ。」という思考を持つようにしています。
その思考が、心の余裕に繋がると思うし、物事を客観的に見るということに繋がっているように思います。
また、失敗した時の事も想定することができ、最悪の状況を想定した行動が取れるようになります。
もしかしたら、20%の余裕を持つことと言うのは、そういった失敗や最悪の状況を想定する事なのかもしれません。
人が一つの事しか考えれなくなる時と言うのは、他の事を考える余裕が無くなっている時ではないでしょうか。
そんな状況は、視野が狭くなっている状況とも言えるのではないでしょうか。
そういった視野が狭くなる状況では、自分が想定しない事が起きる事が多くあるように思います。
そして、そういった想定外が起きる事で、更なるトラブルや失敗を生み出す事になるのだと思います。
だから、視野を広げるための20%くらいの余裕を持つことは、トラブルや失敗を減らすためにはとても大切な事だろうし、様々なパターンを想定するためには必要な事なのだと思います。
僕はそういった想定外のトラブルや失敗はなるべく減らしたいと思っているし、そういった状況にならないように出来る事はしたいと考えています。
その出来る事というのが「20%の余裕」なのだと考えています。
僕の職場での出来事です...。
給食後のお昼休みの時間、ある職員が給食着のまま職員室で印刷作業をしていました。
三角巾を頭に巻き、エプロンを身に着けたままコピー機に向かって作業をしているのです。少し異様な光景です...。
始め見た時は「分かってしているのかな?」と思っていましたが、その後の職員が「あら!!エプロン脱ぐの忘れてた!?」と他の職員に話しているのを聞きました。
余程忙しかったのだと思います。
その職員は、給食後に給食着を脱ぐのも忘れるくらい、やるべき事に追われていたのだと思います。もしくは、ただ単にそういった事が多いだけの人なのかもしれませんが...
でも、僕はそれを見て「余裕がないのだろうな~。」という事を感じました。
と言うのも、そういった状況はその発言を聞いた時だけではなく、それ以前にも何度か同じような状況があったからです。
思い返せば、その職員はいつも走っているようなそんなイメージを持ってしまう人なのです。
いつも何かに追われているし、いつも忙しそうに動き回っているような感じです。
恐らくその職員は、どんな事にも全力で一生懸命なのだと思います。
そういった姿勢に対しては本当に良い事だと思うし、そんな一生懸命な人を悪く言うつもりはありません。
ただ、心に余裕がない事で、周りの人に迷惑を掛ける状況になっているのではないかという事は気になります。また何よりも、自分自身がしんどくなる状況になっているのではないかという事も気になります。
僕はその職員と一緒に仕事をすることはほとんどないので詳しい事は分かりませんが、その職員のいるグループはいつもピリピリしているような感じがします。
また、そういった心に余裕のない、いつも全力で走っている大人と一緒に過ごしている子どもたちの事も少し気になるように思います。
その人の心に余裕がない事で、想定していないトラブルや失敗がたくさん起きる状況です。
そういった状況の中で、一緒に過ごす人たちはどういった気持ちになっているのでしょうか。
きっと大人も子どもも、少なからずストレスを抱えてしまう事になっているのではないでしょうか。
人との関わりを切り離す事が出来ない社会だからこそ、そういった状況にならないようにすることはとても大切な事なのだと思います。
だからこそ、どんな事にも「80%の全力と20%の余裕」で向き合う事が大切になると考えているのです。
余裕ばかりではダメだと思います。向き合う物事に対して一生懸命になる事も大切だと思います。ただ、それが全てではダメだと思います。
一歩引いて、客観的に物事を見ることが出来るような「20%の余裕」を持つことも大切にするべきだと思います。
物事を上手く進める事ができ、自分に関わる全ての人たちに負担を掛けないように、心に余裕を持つことを大切にするべきだと思っています。