整理収納アドバイザー ポレポレ日記

40代 おじさん整理収納アドバイザー

痒いところはありませんか?

ずっと気になっている事があります。

気になって、夜も眠れない...そこまでではありませんが、その場面に出くわすと気になっている事です。

それが...

『痒いところはありませんか~?』です。

美容院でシャンプーをしてもらっている時に確実に言われるこの言葉。

言われたことのない人はいないのではないかと思います。

別に気になって仕方がないという訳ではありませんが、その場面に出くわすと、ずっと

『どう答えたらいいの?』

なんて考えている自分がいるように思います。

今までの僕は、美容院でシャンプーをしてもらっている時に、どこかが痒くなったことは一度もありません。

あるのかもしれないけれど、我慢できる範囲だったのだろうし、お願いしないといけない状況ではなかったように思います。

でもこれから先、もしかしたら我慢できないくらいの痒みが襲ってくる事もあるのかもしれないし、そうなった場合、僕はどのようにお願いすればいいのでしょうか?

まず気になるのは、どの範囲までであれば掻いてくれるのかが分かりません。

もちろん、シャンプーをしているのだから頭が痒ければそれを主張する事は何の問題もないように思います。

でも、おでこが痒くなった場合はどうなんでしょうか?

鼻が痒くなったらどうなんでしょうか?

それが耳であればどうなんでしょうか?

首辺りまで行くと、

『ご自分でお願いします。』

なんて言われてしまうのではないかと思ったりもしますが、その境界線が僕には分かりません...。

(冷静に考えると、鼻は余裕でアウトです...。おっさんの鼻を触れだなんてかなりのセクハラだと思います...。)

だから、もし痒いところがあった場合でも、『ここは大丈夫だろう。』と思い、言ったとしても、『そこはご自分で...』なんて言われてしまうと、気の小さい僕は凄く傷つくだろうし、その後の時間が過ごしにくくなってしまうのではないかと考えてしまいます。

美容師さんにも気まずさを抱えさせてしまう事になるだろうし、そんな気まずい時間を過ごす事は避けたい事だと思ってしまいます。

僕が帰った後に...

『今日お客さんに、○○掻けって言われちゃったの~。』

『え~、チョーきもいんだけど~。』

なんて会話がされていたらどうしようなんて考えるとゾッとしてしまいます。

そして、仮に頭が痒くなったとした場合、それをどのように伝えたらいいのかも良く分からないように思います。

『痒いところはないですか?』

『頭が痒いです...』

『...頭のどの辺りですか?』

『頭の右側です...あっそれは左です。美容師さんから見て右側です。』

『...失礼しました。』

『あっ行き過ぎです、もう少しひだ...あっ通り過ぎました。もう少し後ろ...あっまた行きすぎちゃった...』

『...(知らんがな...)』

なんて感じになってしまうのではないかと考えたりしてしまいます。

だから、僕はもし痒いところがあったとしても、それがどこまでの範囲を言っていいものかも分からないし、どのように伝えればいいのかも分からない状況なのです。

そして、更に最後の仕上げの時に、

『気持ち悪いところはないですか~?』

も併せて聞いてくるのです。

気持ち悪いところ...。

痒いとは違って気持ち悪いところ...。

もう何が何だから分からない状況になってしまいます。

気持ち悪いというのは、何を持って気持ち悪いのかが僕には分からないのです。

おでこに虫が付いていたりなんかしていたら、

『おでこになんかいる!?それが気持ち悪いです!!』と躊躇することなく言えるように思います。(シャンプーの時は白い紙みたいなものを被せられているので何が付いているかは分かりません。)

鼻に泡が付いていたりなんかしていたら、

『多分鼻に泡付いてますよね!?それが気持ち悪いです!!』なんて堂々と言えるように思います。

でも、美容院の中に虫は飛んでいないだろうし、鼻に泡が付いていたらすぐに取り除いてくれるように思います。そんな状況はあり得ない状況だと思います。

であるならば、僕にとって気持ち悪い状況というのは、どんな状況なのでしょうか?

ますます謎は深まってしまいます。

別に家に帰ってからも考え込んでしまい、夜も眠れなくなる訳ではないのですが、その場面に出くわすと気になってしまったりしています。

そして昨日美容院に行った際に、とうとう美容師さんに聞いてしまいました。

髪を切ってくれる担当の人とは違う、アシスタントの若い女性に聞いてしまったのです。

いい大人が何聞いとんねんって感じですが...。

もちろん不快な気持ちにならないように言葉を選びながら聞くようにしました。

『すいません。ずっと気になっている事があるのですが?』

『はい...何でしょうか?』...かなり警戒しています。

『シャンプーの時に、痒い所を言う人っているのですか?』

『たまにいますよ。後頭部が痒いとか、生え際が痒いとか...。』笑顔で答えてくれます。

更に美容師さんは

『私もこの仕事をするまで、言う人っているのかな?と思っていました。でも結構言う人がいるんだなと思いましたよ。だから痒いところが合ったら遠慮せずに行ってくださいね。』

「なんて感じのいい人なんだ。」と思いながら、更に、

『気持ち悪い所っていうのはどういう事ですか?』

『泡です。正確に言うと、流し足りない所っていう感じです。言葉足らずですいません。』なんて笑顔で謝られたりします。

『いやいや、分かっていない僕に問題があるんです。なんかすいません...』なんて笑顔で話してしまいます。

気持ち悪い所っていうのは、どうやら泡の事だったようです。

恐らく、目に何かを被せられている僕は、泡が付いていても、キレイに流されていたとしても何も分からないように思います。

大量に泡が残っていたとしても、何も分からないのではないでしょうか...。

であるならば、気持ち悪いかかどうかは僕には良く分からないように思ったりします。

でも、ずっと気になっていたことが分かり少しスッキリしたように思ったりもします。

これから先、僕が禿げきるまでは、髪を切りに美容室へは何十回もいく事になるはずです。

もし、シャンプーの時に痒いところがあった場合は、遠慮することなく『○○が痒いです。』と言えるように思います。

そして美容師さんにどこまでの範囲か聞いたところ、

『考えた事ないけど、私の中では基本濡れている所が境界線かな~と思います。』

とも話されていました。

僕の中でもそれを境界線にしたいと思います。

そして気持ち悪い所に関しては、僕には分からない事なので、全て美容師さんに任せるようにしていこうと思います。

気になっている事、分からない事が分かった週末になりました。