春は出会いの季節です。
それとともに別れの季節でもあります。
昨年の今と同じ時期、僕は6年間勤めた職場から異動する事が決まりました。
4月1日付で今の職場に勤務する事になったのですが、3月末の修了式を終えた後の日々は、異動の準備でバタバタしていたのを覚えています。
そんな異動を「整理」の機会と捉え、たくさんのモノを処分しようと考えました。
異動に際しての持って行くモノのルールを決め、そのルールに沿って片づけを行いました。
決めたルールは、職員室段ボール1箱、教室段ボール2箱です。
他にも段ボールに入らないモノも出てきたりで、結局はそれ以上の荷物の量になりましたが、それなりにモノの量を減らしながら荷造りができたように思っています。
6年間も同じ場所で勤めていると、それなりにモノの量は増えており、たくさんのモノを処分する事になりました。
その処分したモノの中には、たくさんの使っていないモノも含まれており、そういった使っていないモノをたくさん所有していたという事が分かる機会になりました。
人が生活していると、モノは増える続ける傾向にあります。
それを意識しておかないとモノは増え続け、モノが散乱する状況を招いてしまいます。
前に勤めていた職場は、少子化の影響をもろに受けている職場で、空き教室がたくさんあった職場でした。
そういった事もあり、モノを置く場所がたくさんあったのです。
それに甘えていた僕は、増え続けるモノを「とりあえず」なんて考えながら、その空いているスペースに詰め込んでいるような感じになっていたのでした。
「収納」していたのではありません。
ただ「詰め込んでいる」だけだったように思います。
だからモノが増えているという事に気付かないまま6年間を過ごしていたのだろうし、たくさんのモノを所有している感覚すら持てていなかったように思います。
異動の準備をしている時に、「これだけのモノを所有していたのか...」なんて思うとともに、「管理出来ていなかった...」という感覚を持っていた事を今でも思い出したりします。
僕は所有しているモノに関しては、「生かしたい」と思っています。
「整理・収納」を大切に生活する中では、「モノを生かす」という思考を大切にしているのです。
一つ一つのモノに愛着を持ち、そのモノの本質を理解し、そのモノを生かすことを大切にしているのです。
家で使うコップはたくさん必要ありません。
所有するのは、自分が生かすことが出来る量だけでいいだろうし、一つのモノに愛着を持って使う事が心地良い生活に繋がると考えています。
それはコップだけではなく、他の食器にも言える事だし、他の全てのモノにも言える事だと思っています。
昨年の今頃、そんな事に気付かしてもらえたように思っています。
一年が経った今、僕の所有するモノはどうなっているのか...。
もちろん一年間働いた後の状態は、確実にモノが増えているように思います。
ただ、前任校とは違い、今の職場は空き教室も少なく保管場所が少ないため、それなりにモノを溜めずに過ごす事が出来たように思っています。
増えた時に、その増えたモノと向き合い、
そのモノが本当に必要なのか...
そのモノを生かすことが出来るのか...
そういった事と向き合いながら生活する事が出来てたように思っています。
そんな今の僕の状態はどうなのか...。
きっとモノの所有量とともに、頭の中のモノの量も少なくすることが出来ているように思っています。
新しい職場で過ごした1年間。
それなりに自分のペースを守りながら働く事が出来ました。
そして、心地良く過ごす事も出来ました。
それはきっと、モノの増加をある程度防ぐことが出来たからだと思います。
今日から新年度に向けての準備を始めようと思います。
モノはそんなに増えていないのかもしれないけれど、まだまだ不要なモノを所有しているのかもしれません。
もう一度自分の所有しているモノと向き合い、本当に必要なモノだけを所有できるようにしたいと思います。
そして、思考の「整理」を行った上で、4月からの新年度を迎えたいと思っています。