整理収納アドバイザー ポレポレ日記

40代 おじさん整理収納アドバイザー

向き合う

僕は頑張りたいことが出来た時、それだけをやれば良いというのは違うと考えています。

それは頑張りたいことだけを考えることがダメと言っているわけではないです。むしろその逆でそのことだけ考えて頑張ればいいと思っています。

僕が言いたいのは、その頑張りたいことと常に向き合うことが大切だということです。

僕は中学二年生で初めて助っ人として試合に出場してから大学を卒業するまでの9年間ラグビーをしていました。

憧れていた強豪の高校に入学することが決まったときには本気で「この世界で生きてやる!!」という気持ちになったことを今でも覚えています。

まさに僕にとっての頑張りたいことができた瞬間でした。

勉強や生活面なんてどうでもいい。とにかく1年生でレギュラーになりラガーマンとして輝かしいキャリアを積んでいく。そのためならどんな努力でもしてやると考えていました。

でもそんなに甘くはありませんでした。よくある話です。あるあるです。

全く自分の技術であったりフィジカルは通用しませんでした。あるあるです。

でも僕の運が良かったのは、ラグビーだけをしていれば良いという考えではなく、勉強も生活面もラグビーと同じだけ頑張ろうという高校に入学できたことでした。

その当時の僕は「なんでやねん」的な感じでやさぐれていましたが、優しい先輩や熱い気持ちの先生に支えられながら少しずつこの考えに共感できるようになっていきました。

別に勉強を頑張るといっても学年で10番以内を目指すとか、そんな明確な目標はなく、単に授業中は寝ないことや課題はきちんと取り組み提出するといった程度でした。

また、生活面でも自分でお弁当を作るみたいな高度なことを強要されたりすることもなく、部室をきれいに使うことや電車では疲れていても地べたに座らないなど高校生なら少し意識すれば簡単に乗り越えられる社会の常識では当たり前のことばかりでした。(僕たちの時代結構電車内で地べたに座る学生が多かったように思います。僕の住んでいた地域だけかもしれませんが…)

もしかしたら、ラグビーだけのことを考えていたら疲れた体を休めるために授業中の睡眠もありかもしれません。勉強する時間や課題をする時間を減らしその分を練習に充てた方が技術が向上するかもしれません。

また、電車の中で疲れた体のことを考えると地べたでも座ったほうが疲れは癒せるかもしれません。(当時の僕は満員電車に揺られながら1時間半通学していました。)

でも当時の僕は部の教えによりそうではないと考えることができるようになっていました。ただ単に言われているから守るではなく、僕なりにその意味を考えながら部の考えを尊重していました。

それは、「常に頑張りたいことと向き合う」という考えです。

僕の頑張りたいラグビーと常に向き合うことで、日々の生活の中で緊張感を保つことができていました。授業中、眠くなった時に「ラグビー頑張れる俺はこんなところで寝ない!!」(目の下にタイガーバームを塗ったりして刺激を与えていました。)や通学の電車の中で練習で疲れていて倒れそうでも(本当に激しい練習で家に帰ると倒れるように寝ていました。)「ゴール前のディフェンスはもっとしんどいはず!!」とか考えながら生活していました。

それはすべて「ラグビーを頑張りたい」、すなわち「ラグビーが上手くなりたい」という気持ちと常に向き合うことができていたからだと思います。

僕の潜在的な能力はそんなに高くなかったと思います。40歳になった今でも仲の良い後輩には「ラグビー向いてないんとちゃいますか?」と悪気なく言われたこともあるくらいです。でも、そんな僕の能力を最大限に引き出してくれたのはこの考えがあったからだと思います。

僕はこの部の考えにどっぷりつかり「頑張ることと常に向き合う」ことを徹底したことで自分なりに満足のいくラグビー人生を過ごすことができたと思っています。

今僕は小学生と関わる仕事をしていますが、この経験から得たことをたくさん伝えたいと思っています。

僕の独り善がりかもしれませんが、こういったことを話したとき真剣に目を見て聞いてくれる子どもたちの目を見たときに、子どもたちの可能性に頼もしさを感じます。

そしてそんな僕も今頑張りたいことと常に向き合い、日々の生活を全力で過ごしていきたいと思っています。