整理収納アドバイザー ポレポレ日記

40代 おじさん整理収納アドバイザー

整理との出会い

僕が整理に興味を持ちだしたのは大学を卒業して社会人3年目くらいの時だったように思います。体育会で育ってきた僕がサラリーマン、営業マンとして矛盾を感じながら、それでも腹を括って忙しい毎日を過ごしていた時です。

悩みながらの毎日でしたがそれなりに前向きに日々の業務に取り組み生活していた時、ある一冊の本に出合いました。

それが、佐藤可士和氏の書いた「超整理術」です。

整理というと自分の持ちあるいているモノや家に保管しているモノを連想していた当時の僕。きっとそのモノの整理整頓(片付け)のことが書かれてあるんだろうなと思いながら初めのページをめくりました。

僕にとってこの初めのページをめくったことが整理との出会いだったように思います。僕がイメージしていた整理とは全く違ったものでした。

佐藤氏の言うモノとはもちろん持ち歩く形のあるモノでもありますが、僕が読んで感じたのはどちらかというと頭の中にある形のないモノであったように思います。

クライアントの要望に応えるためには自分の、クライアントの頭の中を整理する必要があると記されていました。また、そのために自分の持ち歩くモノや家に保管するものはできるだけシンプルにしていくべき、量を減らすべきだとも記されていました。

純粋で心の奇麗だった若かりし僕はすぐにその考えに影響を受け実行することにしました。

まず行ったのが持ち歩くモノを減らすこと。通勤する際にカバンを持たないようにしました。家を出るときには財布と携帯電話(当時はガラケーです。)、当時1番小さかったサイズのSONYウォークマンだけにしました。

また、それまでデスクの上はモノで溢れていましたが、デスクの上には何も置かないことにしました。それは本の中にも記されていた、「デスクの上は物置ではなく、作業場である。」ということに共感したからです。

持ち歩くモノを最小限にする、デスクの上にモノは置かない、この2つを変えたことで僕の生活は大きく変化したように思います。

嘘みたいな話ですが、一番生活の変化を実感できたのが早く帰ることが出来たことです。それまで日付が変わることも多かった生活でしたが、19時や20時には会社を出ることが増えてきました。

また、売り上げに関しても帰る時間が早くなったこととは関係なくキープすることが出来ました。(タイミングよく良い担当を回してもらえたこともあったかもしれませんが関西で一番成績が良かったです。)

それは持ち歩くモノ、机上のモノが少なったことで、頭の中もクリアになりやるべきことが明確になったからだと思います。

もしかしたら様々な要因がタイミングよく絡み合った結果だったかもしれませんが、僕の生活は良い方向に進んでいきました。

また、その後転職したことで更に僕の生活は良い方向に変化していきました。

転職した際にも、持ち歩くモノを最小限にする、職場のデスク上は作業場にすることを徹底しています。

その結果、「激務だ!!」とか「ブラック企業や!!」と騒がれている職場の中でも自分のペースで働くことが出来ています。

また、「心地よい暮らし」を過ごすことができる余裕を持って生活もできています。

僕にとって整理と出会わせてくれた「超整理術」。

悩んだとき、立ち止まったときに読み返していこうと思います。