「整理」を通して所有するモノの総量を減らします。
ただモノを減らすわけではなく、必要なモノだけにすることが僕の考える「整理」です。
そして、必要なモノだけになったそのモノを大切にしていくことが大切だと考えています。
モノを大切にする...
それはそのモノが壊れないように使うことも当てはまるだろうし、長く使うことも当てはまります。
でもそれだけではなく、僕はモノを大切にすることは「そのモノを生かしてあげること」だと考えています。
人に作られているモノには、「作る人の意図」が必ずあります。
例えば、僕が最近購入したタンブラー。そのタンブラーはどのような場面で使われるのかやどんなデザインにするのかなどを考えたりして作られています。そこには作る人の意図があり、作る人なりの考えがあります。
それがそのモノの持つ「本質」だと僕は思います。
タンブラーは飲み物を入れるモノであり、僕であれば大好きなお酒を入れるモノになっています。
デザインが良いことからといって飾っているだけのモノになってしまったりすると、そのモノの本質が生かされていないことになってしまいます。
モノを大切にするというのは「そのモノの持つ本質を生かしてあげること」だと思います。
そして、モノと良い関係を築いていくためには、そのモノの本質をしっかり理解してあげることが重要になるのです。
そのモノの本質を理解するためには、そのモノがそもそも何に使われるモノなのかに立ち返ることが大切です。
そもそもそれは何のために作られたのか、どのように使うためのモノなのか。それとしっかり向き合うことです。
例えば机。
職場で使っている一人一人に与えられている机。この机はそもそもどういった意図があり作られたのか。どのような本質があるのか。
僕が考える机の持つ本質は「作業をする場所」だと考えています。書類を作ったり、授業の準備をしたりする場所だと考えています。
だから机の上は常に作業がしやすい状態にしておくのが僕の理想です。
机の上には基本何も置かないようにしています。常に片付いた状態で、必要なモノだけになっていることで作業をしやすい状態にしています。
机は「作業をする場所」という本質をしっかり理解していることで、その机というモノの持つ本質を最大限に生かしてあげることが出来ると思います。
モノを大切にすること。それはそのモノを生かしてあげることです。机だけでなく、自分が所有するモノ全てに当てはまることです。
また、モノを大切にすることで、そのモノとの良い関係を築くことに繋がります。
そしてそれが、自分の能力を最大限引き出すことにも繋がっていくように思います。
机は作業をする場所で、物置ではありません。
でも僕の職場だけかもしれませんが、ほとんどの人が机を物置として使っているように感じます。
みんな毎日「忙しい、忙しい」と言いながら働いていますが、物置のような机で働いていることで忙しくなっているのではないかと思ったりもしています。
忙しいから机が物置になってしまっているのではなく、物置になっているような机で作業をしているから忙しくなっているのではないかと僕は考えています。
僕はこの仕事を始めて「忙しい!!」なんて思ったことはほとんどありません。大変な時期はあったかもしれませんが、定時に帰ることも出来ているし、自分の時間もしっかり取れているように思います。
それは自分が所有しているモノの本質を考え、そのモノを生かすことをしているからだと思います。そして、そのモノと良い関係を築いているからだと思っています。
仕事をしていく上では机だけではありません。授業で使うパソコン、丸付けで使う赤ペン、印刷するときのコピー機などなど全てのモノの本質を考えた上で、そのモノとしっかり向き合うことを行っています。
それは仕事だけではなく生活全てで言えることでもあると思います。
服は着るためにあるモノで、ハンガーに掛けていたり、タンスの肥しのためにあるモノではありません。
お皿は料理を盛り付けるためにあるモノで、食器棚に並べるためだけにあるモノではありません。
そのモノの本質を理解した上で生かしてあげることが、そのモノを大切にすることに繋がるのだとい思います。
そしてその思いが、自分の毎日の心地良い暮らしに繋がっていくのだと思います。
「整理」をして、必要なモノだけになったそのモノを大切に出来るように、そのモノの本質としっかり向き合い、そのモノを生かしていきたいと思います。