整理収納アドバイザー ポレポレ日記

40代 おじさん整理収納アドバイザー

衣替えの季節に想うこと

急に寒くなりだしてきました。

昨日がその分岐点だったようで、一昨日までは半そで半ズボンで過ごしていた僕も、昨日は長袖長ズボンという出で立ちで家を後にすることにしました。

この1年間、僕はたくさんのモノを「整理」してきました。

自分にとって必要なモノは何かという事とじっくり向き合いながら、自分にとっての必要なモノを「収納」してきました。

それは服でも行ってきたことで、少しずつ時間を掛けながら自分にとって必要だと思う服だけを残すようにしてきました。

服の持つ本質を考え、その服を活かすことが出来るのか、自分の求めている服は何なのか、そういったことと向き合いながら「整理」を進めてきました。

過去の僕は本当に無駄な買い物が多かったように思います。

特に服に関しては「なぜこんなモノを...」と思うような服を何点も購入してきました。

きっと衝動買いが多かったのだと思います。用もないのにお店に入り、その時の気分で買うこともあっただろうし、ストレスの発散と捉えて購入していることもあったように思います。

その服が自分に似合うのか、その服が本当に自分の求めているモノなのか、その服を長く着ることは出来るのか、そういった事と向き合うこともせず、ただただ物欲を満たすためだけに購入していたように思います。

そして気付いた時にはたくさんの服に囲まれ、自分がどんな服を持っているのかさえも分からないくらいの量を所有している状況になっていたのだと思います。

そして、そういった服を持っていることにより、僕にとっての「無駄」が増えていたように思います。

まず何よりも、そのたくさんある服を収納する場所を確保しないといけない状態になっていました。

頻繁に着ることがない服...。

着ることが出来ない訳ではありません。服が持つ「着る」という機能は備えているのにそれを活かすことが出来ていない服です。

自分の好みではないデザインであったり、サイズがしっくりこなかったり、そういった理由があって着ることがあまりない服をたくさん所有していました。

そういった「まだ着ることが出来る」という服が「処分しにくい」という心理状況を生み出しているのだと思います。

ほぼ着ることがないのに、いざ処分しようとなった時に「まだ着れるしな~。」と思ったことは1度や2度ではないように思います。

そして着ることもないのに大切に保管している状態が続いているのです。

正に「箪笥の肥やし」の状態だと思います。

そういったモノを僕はたくさん所有していたように思います。

そしてそんなたくさんある箪笥の肥やしの服を保管する場所を確保しないといけない状態だったのです。

たくさん積み上げられえた透明の衣装ケース、4段の内2段を使ってしまっているチェスト、クローゼットのハンガーパイプにもたくさんの服が掛けられていました。

そしてそういった状況になっていることで、モノが散乱している状況を招いていたのだと思います。

モノが多く、片付いていないことで、心が落ち着かなかっただろうし、視覚的な刺激を多く受けていたことにで、本当に大切にすべきことが見えにくい状況だったように思います。

当時の僕の視界の中にはたくさんの着ることのない服があったように思います。そしてそれが刺激となり、僕の生活に大きな悪い影響を与えていたのだと思います。

そしてそれは場所だけでなく、それを管理するという労力もたくさん使っていたように思います。

「衣替え」という言葉があります。季節の変わり目にその季節に合った服と今までの季節に合った服を入れ替える作業の事です。

僕も寒くなりだす時期や、暑くなり出す時期には行うようにしていました。

クローゼットの奥の方から透明のケースに入れた服を取り出し、今まで着ていた服と入れ替える。そういった「衣替え」を毎年行っていたように思います。

四季のある日本だからこそ行う風習で、僕はモノを管理していく上では必要な風習だと思っています。

ただ、服が多すぎる中での衣替えには少し疑問を持ってしまっているように思っています。

透明の衣装ケースの中から冬服を出したり、夏服を出したりしますが、そのたくさんある服の中で着る服がどれくらいあるのか。

過去の僕がしていた衣替えでは、ただただ衣装ケースに入っている服を取り出し、役目を終えた季節外れの服を衣装ケースの中にしまっていくといった作業をしているだけでした。

そもそも衣替えというのは、季節が変わり、その季節に「必要になる服」を取り出すことだと思います。

必要になる服というのは着る服のことを指します。

でも過去の僕がしていたことは、衝動買いによりあまり着なくなった服も衣替えの時期だからという事で、衣装ケースから取り出し、決められた場所に収納することをしていたのです。

ほぼ着ることのない服も衣替えだから収納する...。

逆も言えることで、季節が終わり役目を終えた服の中にもほぼ着ることがなかった服はあります。そういった服も透明の衣装ケースの中にしまう作業をしていたのです。

それは果たして必要な労力なのでしょうか。

そういった事と向き合った結果、僕はそういった衣替えに関しては無駄な労力だと思っています。

僕は日々生活する中で、必要だと思うモノだけに囲まれながら「心地良く」暮らしたいと思っています。

それはモノだけでなく、自分が行う「こと」にも言えることで、無駄な事を省いていき、必要だと思える事だけをして心地良くして暮らしていきたいと考えています。

だから、衣替えをする中でも、無駄な事は省いていくべきだと思っています。

着ない服を衣装ケースから出したり、着ない服を衣装ケースに直す作業は僕にとっては無駄な作業だろうし、必要のない労力だと思っています。

何となく暮らしているとそういった無駄が見えにくいようにと思います。

でも「整理・収納」を意識することでモノとじっくり向き合う習慣が身に着き、その習慣によりそういった無駄が見えてきているようになっていると思っています。

生活の中にはたくさんの無駄があるように思います。そういった無駄に気付けることが「心地良い暮らし」に結び付くのだと思います。

そういった無駄に気付けるように、これからも「整理・収納」を大切にしていきたいと思います。

「整理・収納」を通して、自分の周りが必要なモノだけになるようにしていきたいと思っています。