「整理・収納」を意識して生活していく中では、モノを生かす事も大切にしています。
そのモノの本質を理解し、そのモノが最大限生かされるような使い方をしたいと考えています。
タンスの中に入れっぱなしで、着る事のない服は、生かすことが出来ていません。
食器棚の中に入れっぱなしで、使う事のない食器は、生かすことが出来ていません。
冷蔵庫の中に入れっぱなしで、腐らしてしまう食材は、生かすことが出来ていません。
僕の考える「整理・収納」では、モノを増やさない、モノを減らす以外に、モノを生かす事も大切にしたいと考えているのです。
自分の手元に迎え入れたモノ。そんなモノをなるべく大切にしたいと思っているし、生かしたいと考えています。
こういった思考を持つようになってからの僕は、購入するときには慎重になったと思うし、じっくり先の事まで考えるようになっていると思っています。
そういった思考があることで、モノが増えることが減ったし、後悔を抱える事も減ってきているように思います。
そして...
タンスの肥やしになっているたくさんの服を見て、「はぁ~。」となったり、
使わない食器の入った食器棚を見て、「なんだかな~。」と呟いたり、
冷蔵庫の腐った野菜を見て、「またやってしまった...。」と独り言を言ったり、
そんな事が随分少なくなってきたように思います。というかほぼありません。
それは「整理・収納」を意識して生活出来ているという事だろうし、後悔のない生き方が出来ているという事なんだと思います。
そして、一つ一つのモノを大切に出来ているという事なんだと思っています。
僕は基本自炊をしています。
もちろん疲れてる時なんかは、スーパーのお惣菜を買うこともありますが、外食をすることはほぼありません。
そこでも、モノを生かそうとする思考が働いているのだと思います。
外食をすることで、もちろん楽は出来るし、美味しいモノを食べる事も出来ます。
ただ、そういった楽をしてしまう事で、所有しているモノを生かすことが出来ない状況を招いてしまう事にも繋がると考えています。
外食が増えてしまう事で、家での自炊の機会は確実に減ることになります。当たり前です...。
という事は、家にある自炊で使うモノを生かす機会が減ってしまうという事になるのです。
そして、そういった状況になればなるほど、モノに対する意識が低くなるのだと思っています。
調理に使うモノ、食事をする時に使うモノ、そういったモノを使う機会がどんどん減ってくるようになるのです。
そして極めつけは、冷蔵庫の中に保管している食材を生かすことが出来ない事に繋がってしまうのです。
僕は食材に関しては処分して「整理」するのではなく、消費して「整理」することを心掛けています。僕が考える消費とは、無駄なく食べきるという事です。
必要のない分は買わないようにしているし、自分が消費出来る分だけを考えて購入するようにしています。食材に関しては消費する事がその食材を生かす事だと考えています。
でも、食材はまとめて購入した方が安いです。間違いないです。
昨日も鍋を作るのに、玉ねぎをを購入しようとしましたが、3つ入ったモノが180円、1つだと100円。圧倒的に3つ買った方がお得でした。
もちろん大きさや産地などの違いはありましたが、味や食の安全にさほど関心のない僕はそういった事は大して気にしません。
だからついついお得感のある方を購入してしまいがちになりますが、そういったお得感を求める思考になっていると食材の無駄を生み出す原因になってしまうのです。
お得だからと言って、ついつい多めに買ってしまう。そうする事で無駄や後悔を抱えてしまう事に繋がるのです。
だから食材に関しては、価格が多少高くても必要な分だけを購入するようにしているのです。
そうする事で、無駄を省くことが出来るし、一つ一つの食材を生かすことが出来るようになるのだと思っています。
そんな僕の基本的な料理は鍋料理です。
水炊き、みそ鍋、醤油鍋、キムチ鍋...全て自分でスープから作るようにしています。
鍋作りを長くしていると、お店で売っているスープよりも、自分で作るスープの方が美味しく感じるようになってきました。
そういった事もあり、僕は出汁を取る所から作るようにしています。
そしてそこでも、食材を生かす事を心掛けているのです。
大根の皮や、白ネギの青い部分、白菜の芯などからは美味しいお出汁を取ることが出来ます。
だから、そういった食材も処分するのではなく、出汁を取るためにそのモノを生かすようにしているのです。
野菜の旨味をふんだんに詰め込んだ鍋、間違いない鍋になっています。
そして次の日の朝は、100%と言っていい位、雑炊をするようにしています。
食材の美味しい旨味がふんだんにあふれ出しているスープを使った雑炊。
その雑炊のためにお鍋を食べていると言っても過言ではないように思っています。
鍋をした際には、その鍋に入れた食材の骨の髄までしゃぶりつくすようにしているのです。
昨日も息子と3人で、僕のお手製キムチ鍋を食べました。
鶏ガラ、野菜の皮、野菜の食べない所から美味しい出汁を取って作ったキムチ鍋。
今までで一番美味しいキムチ鍋が作れたように思います。
そして、そんな美味しいキムチ鍋の翌朝は、これも今までで一番の雑炊を作る事が出来たように思います。
そして、そんな美味しい雑炊は間違いない訳で、その結果...
完食となるのです。
僕は「整理・収納」においては、そのモノを生かす事を大切にしています。
食材に関しては、消費して「整理」することを意識しているし、その食材の骨の髄までしゃぶり尽くす事を大切にしているのです。
昨日作ったキムチ鍋に関しては、今の僕が持っている料理の技術や知識の最大限の力を使って、食材を生かすことが出来たように思っています。
もしかしたら、まだまだ無駄があるのかもしれないし、食材を生かすことが出来ていない事もあるのかもしれません。
まだまだ僕にできる事はあるように思います。
「整理・収納」を通して、そんな無駄を省いていけるようにしていきたいと思っています。
そして食材だけでなく、全てのモノの無駄も減らしていけるようにしたいと考えています。