昨日久しぶりにラグビー観戦に行きました。
天気が良く、温かい気温の中での試合。最高の観戦日和だったように思います。
対戦カードは僕の思う今節の中でも一番の注目カード、スピアーズ対イーグルス。
今季から「リーグワン」という新しいリーグに変わったということもあり、リーグ側はチーム名を企業名から愛称で呼ぶようにしていこうとしているようです。そういったことから僕も愛称で書いています。因みに企業名で言うと、クボタ対キヤノンです。
両チームとも近年力をつけてきたチームで、新リーグを盛り上げる存在であるとともに、僕個人としては今後の日本ラグビーの進むべき道を示していく存在ではないかと勝手に思っています。
そんなスピアーズとイーグルス。戦力的に見ると僕の予想ではスピアーズの方が有利だと考えていました。
選手層に厚みがあり、ベテランと若い選手のバランスが良いスピアーズ。
一方イーグルスは、選手層に少し心配があり、一番運動量が多く1試合での負荷がたくさんかかるポジションの選手がシーズン序盤から出場が続いている状況です。シーズンも深まってきたこの時期には疲労も溜まってきて、運動量にも影響が出てきそうな感じです。また、司令塔になるポジションにけが人を抱えており、そこもこの試合に対しての不安材料になっていました。
そんな予想をしていた訳なのですが、試合は白熱した熱い展開になっていきました。
前半は予想通りスピアーズの前に出る圧力が目立ち、スピアーズリードで前半を終えます。
でも正直もっとスピアーズがリードすると予想していました。ということからイーグルスの頑張りも目立った前半の試合展開だったように思います。
そして、後半に両チームの明暗がはっきりとわかる展開になっていきました。
後半の僕が感じた印象は、ディシプリンに差があったように思います。
ディシプリンとは直訳すると「規律」です。ディフェンスでの規律に差があったように感じました。
前への圧力を前面に出してくる大きな選手の多いスピアーズに対して、イーグルスのディフェンスはディシプリンを守り、徹底して我慢をしている印象がありました。
一方、少ないディフェンスの機会で反則をしてしまうスピアーズ。その反則を直接得点に結びつけられてしまう試合展開になっていきました。
ラグビーではトライ(5点)、トライ後のゴール(2点)以外にも、ペナルティーキックでゴールを狙いスコアすることが出来ます。ペナルティゴール(3点)です。
試合によってはトライを1本も取らずに勝利することもあります。
昨日の試合でも、トライ数、トライ後のゴール数は同じでしたが、ペナルティーゴールの数がそのまま点差となってしまいました。
結局試合は21対30でイーグルスの勝利。ペナルティゴールの数、スピアーズ0に対してイーグル3です。
ハーフタイム時のロッカールームでどのような話が行われていたのかは分かりませんが、後半の試合の進め方やイーグルスの選手の様子を見ていると、やるべきことが明確になっていたのだなという印象を受けました。
イーグルスの沢木監督は選手としても監督としてもサンゴリアスで優勝を経験しているとても優秀な人物です。理論派であるとともに熱い気持ちを持った監督と評価されている人物です。
きっと前半の展開を見て、やるべきことを明確にし、それを選手に分かりやすく伝えたことで後半のような試合展開に持っていくことが出来たのだと思います。
僕は昨日の試合展開は日常の生活にも当てはまるものだと考えています。
ラグビーでは、試合に向けて準備をしていくことはもちろんですが、試合が始まってから冷静に状況を分析し、それを明確にしながらその状況に合った対応をしていきます。
日々の生活でも物事を上手く進めるための準備は行いますが、思うように進まないことがほとんどのように思います。
そういった状況になった時に、その状況に合った対応をしていくことが重要になると思います。
昨日の試合ではイーグルスが正にその対応が出来ていたように思います。
ディフェンスでディシプリンを守り抜くことで、スピアーズの選手が反則をする。それまで我慢をしていくことを徹底することが勝利への道しるべになると分析したのだと思います。
きっと沢木監督の頭の中は、勝利に向けて「整理・収脳」されていたことだろうと思います。そして身の回りも「整理・収納」されていることだろうと思います。
昨日のイーグルスからは「整理・収脳」の匂いをプンプンたくさん感じることが出来ました。
そしてそんなイーグルスから、たくさんのことを学ぶことできた試合だったように思います。
きっとラグビーのグランドで起きることは日常の生活でも起きることだと思います。
どんな場面でも「整理・収納」や「整理・収脳」を大切にしていきたいと思います。