整理収納アドバイザー ポレポレ日記

40代 おじさん整理収納アドバイザー

処分する勇気

使うかもしれないモノをどうするかによって、所有するモノの総量は大きく変わってくると思っています。

まだ使えるから

使うかもしれないから

使えそう

そんな気持ちがある事は、モノを「整理」していく上で一番の厄介な思考であり、そこをはっきりさせておかないと、モノは増え続ける事になるのだと思います。

どこかで割り切らないといけないのだろうし、もったいないかもしれないけれど、今の自分を大切にするためにはある程度は「処分する勇気」を持つ事は大切な事だと思っています。

モノを処分する時の、後悔の気持ちや罪悪感は抱えたくない気持ちなのかもしれませんが、所有し続ける事によって抱える負担は大きなモノであると思うし、それを抱え続ける事は避けたい事だと思います。

「必要ないよな~。」

「絶対使わないよな~。」

そんな気持ちがどこかにあるのに、処分する罪悪感に負けてしまい、使う事がないモノを所有し続けるのです。

所有するのであれば、そのモノは生かすべきだろうし、自分と良い関係を保てるようにすべきなのだと思います。

生かすことが出来ていなかったり、所有している事を負担に思ってしまっている時点で、そのモノとの関係は良くないのだろうし、そのモノとの関係は終わりを迎えているのかもしれません。

であるならば、今の生活を心地良くするためにも「処分する勇気」を持つ事が大切になるのだと思います。

先日朝食をとっている時、急いでいたからでしょうか、箸の先をガリっとやってしまいました。

こんな感じです...

先が折れてしまいました。

折れていたとしても、まだ使えます。全然使えます。

折れていない方なんかは何の変わりもないし、全然使えます。

でも間違いなく、僕の中では優先順位の低いモノになっただろうし、恐らく使う事が極端に減るモノになってしまったモノなのだと思います。

この箸は、1人暮らしを始めた時に5膳1セットになったモノを購入しました。

1人で5膳の箸は多いのですが、買おうとしたお店にはそれしか置いてなかったという事で購入を決めました。

購入してからは微妙に色の違う全ての箸を生かすようにしてきたし、順番に使うようにしてきました。

せっかく迎え入れたモノを大切にしたかったし、モノを大切にするというのは生かすことだと思っているからこそして来た事でした。

先の折れてしまったこの箸も、今まで大切に使ってきたし、生かすことが出来てきたものだと思っています。

順番に使う事により、全ての端に出番があっただろうし、全てを満遍なく生かすことが出来ていたように思います。

でも、先の折れた箸の優先順位は間違いなく低くなっただろうし、使う頻度も極端に減って来るように思います。

まだ折れていない方の箸はまだまだ使う事が出来るのかもしれないけれど、微妙に色の違う箸ばかりなので、恐らく置いていても使われることはないでしょう。

そんな箸のような2つで1セットのモノって実は結構多くあるように思います。

靴下

スリッパ

手袋

ピアス

イヤホン

他にもたくさんあるのではないでしょうか。

そしてそれら2つで1セットのモノは、2つ揃っているからこそ生かすことが出来るのだと思うし、1つでもかけてしまうと所有する事が負担になってしまうモノに変わってしまうのだと思います。

「まだ使えるから...」

「片方はまだ生かせる...」

「もったいない...」

そんな気持ちを持つ事は悪い事ではないのかもしれないけれど、今の「心地良い暮らし」を考えると、微妙な気持ちになってしまいます。

不要なモノを抱える事により、それが心の負担になってしまいます。

生かすことが出来ていないモノが手元にある事で、それが視覚的な刺激になってしまい、心に余裕を持つ事が出来なくなってしまいます。

であるならば、「処分する勇気」を持つべきだろうし、今の暮らしを大切にする勇気を持つべきだろうと思います。

先の折れてしまった箸は、折れていない箸とともに処分しました。

それはモノを適当に扱った訳ではなく、今の暮らしを大切にする思いを持ってした、勇気ある行動だと考えています。

小さな事かもしれないけれど、きっとこの小さな事にこだわる事は大きな事なんだと思います。

それがモノと向き合うという事なんだと思います。

これからも一つ一つのモノを大切にしながら、一つ一つのモノと向き合っていきたいと思います。