整理収納アドバイザー ポレポレ日記

40代 おじさん整理収納アドバイザー

長く使い続けているモノ

長く使っているモノ。

そういったモノの中には、すごく気に入っていて、いつも注目してしまっているモノもあると思いますが、そうでないモノもあるように思います。

もちろん、僕はお気に入りのモノだけに囲まれる生活を目指しているし、モノを増やすときは、そういった視点を持つ事を大切にしたいと考えています。

ただ、所有するモノの中には空気のような存在になっているモノもあり、あって当たり前になっているモノもいくつかあるように思います。

もしかしたら、そういったモノというのは、自分にとって欠かす事の出来ないモノであり、大切にしなければならないモノなのかもしれないと思ったりもします。

例えば...

4つに分かれた引き出しBOXです。

ずいぶん長い間所有しているように思う引き出しBOX...。

僕にとって、あって当たり前になっているモノの代表格だと思います。

恐らく高校生くらいの時に購入したモノで、かれこれ20年以上使い続けているモノになっています。

たしか高校2年生の時の引っ越しをしたときに、ニトリで購入した引き出しBOX。

どうしても欲しくて購入したモノではなかったように思います...。

それくらい印象に残っていないモノだし、なぜこれが必要だったのか、どうしてこのデザインのモノを購入したのかも覚えていないモノなのです。

でも、僕はこの引き出しBOX を処分する事なく、使い続けているのです。

「整理・収納」の理論の中に「モノの領域」があるのですが、この引き出しBOXは一番活発に使われている「アクティブ領域」に分類されるモノになっています。

いつも何かモノを入れて使っているし、今まで使われることがなかったモノになっています。

実家で暮らしていた時も

一人暮らしをしていた時も

結婚していた時も

今現在も使い続けているモノなのです。

モノの領域には他にも、

いつでも使う事が出来るけど、今は使っていないモノの「スタンバイ領域」

使えるけどほぼ出番がなく、ただ所有しているだけのモノの「プロパティ領域」

壊れていて使う事が出来ない、廃棄を待つだけのモノの「スクラップ領域」

があります。

モノの本質を理解し、そのモノを生かすことが出来ているモノが「アクティブ領域」のモノになるのですが、この引き出しBOXは、長い期間アクティブ領域のモノとして頑張ってくれているのです。

別にお気に入りで購入したわけでもないし、たくさん悩んで購入したモノでもありません。

でも、僕にとっては長い期間必要なモノであり続けているし、僕にとって欠かす事の出来ないモノになっているのです。

正直、見た目に関しても、使い勝手もお気に入りのモノには入らないように思います。

20年以上使っているという事もあり、見た目もボロボロになって来ているし、使っていても引き出しがスムーズに引き出せない時がある位です...。

にも関わらず使い続けているのはどうしてなのでしょうか...。

きっと空気のような存在になっているのだと思います。

僕にとって、あって当たり前になっているし、使い勝手の良いモノになっているのだと思います。

もしかしたら、お気に入りのモノだけでなく、そんな空気のような存在のモノも自分にとっては欠かす事の出来ないモノなのかもしれないとか思ったりもします。

ついついお気に入りのモノだけに目がいきがちで、そんなモノだけを大切にしてしまう傾向にあるのかもしれません。

でも、大切にしなければならないのはそういったモノだけではなく、引き出しBOXのような長くアクティブ領域として使い続ける事が出来ているモノも大切にしなければならないのかもしれません。

長く使い続ける事が出来ているのは、きっと大きな不便を感じる事がないからだと思います。デザインも違和感のあるモノでないからだと思います。

モノを増やすときには、そういった長く使えるモノという視点を持つ事も大切にしなければならないのだと思います。

あって当たり前になっていて気づけていなかったのかもしれないけど、自分の所有しているモノの中にはそういった大切なモノが他にもたくさんあるのだと思います。

「これ最高やな!!」と思えるお気に入りのモノもあれば、

「どうしてこんなモノを購入したのだろう...」と思ってしまう後悔のモノもあります。

でも、そういった0か100のモノだけではなく、その影にはスポットライトの当たらないモノもあるのだと思います。

そういったモノも大切にすべきだろうし、そういったモノとも向き合う事が出来る自分になりたいと思っています。

他にも...

大学生の時に購入した眉毛をカットするセットもその1つです。

正確には「アイブローキット」と呼ぶらしいのですが、正式名称も分からないまま長い間使い続けているモノです。

これも僕にとってはあって当たり前のモノになっているし、空気のような存在になっているモノです。

身だしなみのために、2ヶ月に1回くらいのペースで使っているモノですが、僕にとっては無くてはならない存在になっているモノです。

人にはこうした長く使い続けているモノがあるように思います。

空気になっていて、その存在にすら気づけていないモノがあるはずなのです。

でも、そういったモノから気づける事もあるのだろうし、そういったモノこそ大切にしなければならないモノなのかもしれません。

モノの本質を理解し、そのモノを生かす事はとても大切な事です。

その中には、とびっきりのお気に入りのモノもあれば、空気のような存在のモノもあるのだと思います。

自分が所有する全てのモノに関心を持ち、自分にとって必要なモノだけになっているのか、常にそのアンテナを張れるようにしておきたいと思っています。