やっぱり「環境」って大切なんだなと思います。
ここで言う「環境」とは、ゴミを捨てないとか、空気をきれいにするとかいった自然環境の事ではなく、自分を取り巻く周りの状態の事を指します。
その環境が整っていれば、心地良く生活する事が出来るし、自分を高める事にも繋げやすいのではないかと思っています。
先日も書きましたが、僕は今小学生に理科の勉強を教えているのですが、その理科の授業の中でも「環境」の大切さに気付かされる場面がありました。
理科の学習では、植物の観察をしたり、実験をしたりするのですが、主にグループ(3〜4人)でその作業を行います。
主な流れとしては、
1、その日学習する内容の確認をする。
2、観察や実験をする。
3、分かった事をまとめる。
もちろんその中には、予想を立てたり、意見交流の時間があったりするのですが、まあ大雑把に書くとこんな感じでやってます。
そんな組み立ての下、学習を進めて行くのですが、どの場面でもグループによって取り組みの質に違いがあります。
違いが出ないように、十分な配慮はしているつもりなのですが、それでも違いが出てくるのです。
そしてその違いの中でも、最も3に大きな違いが現れるのではないかと感じているのです。
グループの中に学習に対して積極的な子がいる場合とそうでない場合で比べると一目瞭然です。
それは学力が高いとか、知識が豊富にあるとかは関係ありません。
学力が低かろうが、持っている知識が少なかろうが、「環境」さえ整ってさえいれば質の高い学習を進める事が出来ている感じなのです。
今日教えていたクラスでも、そんな事をたくさん感じる事が出来ました。
授業の最後に分かった事をノートにまとめる時間を取ったのですが、そのノートの仕上がりの質がグループによって全く違う感じになっているのです。
学力が高く、知識が豊富にある子がいたとしても、そのグループの「環境」が悪かったら仕上がりが悪くなります。
ここでいう「環境が悪い」とは、グループでの私語が多くなってしまったり、それによって話が聞けなかったり...。
そんな環境だと、一番大切にしたいまとめの時間の質を下げてしまう事に繋がるのです。
ひどいグループでは、まとめを書かずにノートを提出しているグループもあったくらいでした。
その中には、きっと普段はきちんと学習に取り組んでいるであろう子もいたりしましたが、あまりにも「環境」が悪いせいで、その時間の取り組みの質を下げてしまっていたのです。
逆に普段学習にしんどさを抱えている子でも、属しているグループに恵まれてさえいれば、取り組みの質を上げる事が出来ているのです。
どんな子でも「環境」さえ整っていれば、取り組みの質を上げることも出来るのだろうし、逆に取り組みの質を下げる事もあるのだと思います。
そしてそれは子どもだけでなく、我々大人でも同じ事が言えるのではないでしょうか。
「環境」を整える事により取り組みの質を高める事が出来る。
それを肝に銘じながら、毎日を過ごしたいと思います。