不要なモノを抱えたくないと考えている僕にとって、モノを増やす事には慎重になりたいと考えています。
モノを購入する時も、
モノを貰う時も、
モノを作り出す時も、
軽い気持ちでモノを増やすのではなく、じっくり考え、そのモノとじっくり向き合う事を大切にしたいと考えているのです。
そのじっくり考え、じっくり向き合う過程では様々な事を考えます。
そのモノは本当に必要なモノなのか。
そのモノは自分の生活スタイルに合ったモノなのか。
そのモノを生かす事が出来るのか。
そういった事を柱にしながら、一つ一つのモノと時間を掛けながら向き合うようにしているのです。
僕は昨日、高額な革靴(ローファー)を購入しました。
スニーカー好きで、今までもそれなりの金額のモノを購入してきましたが、それでも過去最高額を記録したローファーを購入したのです。
何の躊躇もなく、「これだ!!」なんて思いながら購入した事に後悔の気持ちはありません。
時間をかけて考えて来たからこそ、購入した事に対する不安や後悔の気持ちを抱える事はないのです。
そしてそれと共に、そのモノに「物語」を纏わせる事が出来ていることにより、これから先もきっと大切にしていく事だろうと思ったりもしているのです。
モノに物語を纏わせる...。
僕はモノを生かすためには欠かす事の出来ない事だと考えているし、あえて物語を纏わせる事も大切にしなければならないことだと考えています。
一つ一つのモノにはそれぞれの物語があり、同じモノであったとしても、それはそれぞれの物語によって違うモノになるのだと考えています。
購入するまでの過程であったり、
プレゼントされるシチュエーションであったり、
同じ商品であったとしても、その物語の纏い方によって同じモノにも違いが出てくるのだと思います。
昨日買ったローファーであれば、購入するまでの過程で色々な事がありました。
何度も他の似たようなモノを購入しようとしていたし、
何度も「もうこれでいいか...」だなんて妥協しそうになったりもしました。
しかし何度も「いや...ここは我慢だ。」だなんて思いながら乗り越えてきたし、
「もっと自分の求めている理想のモノがあるはず。」といった事を考えながら我慢する事が出来て来ました。
昨日購入するまでに色々な事があったし、たくさん考え、たくさん我慢した事により、昨日「これだ!!」といったモノと出会えた事に大きな充実感を感じる事が出来ているのです。
きっとこの先も所有しながら、使いながらそんな物語に思いを馳せる事だろうと思います。
きっとそんな状況の中では、
「色々あったな〜。」や「たくさん探したもんな〜。」なんて気持ちになり、その気持ちがそのモノの価値を高める事になるのだと思います。
そしてそれが、そのモノに対する思いを高める事に繋がるのだと思います。
たくさん時間をかけて、たくさん吟味して購入したローファー。
きっとこの先も僕のお気に入りのモノとして大活躍してくれる事だろうと思います。
所有しているだけで嬉しい気持ちになり、存分に生かす事が出来るモノ。
そんなモノだけに囲まれるように、一つ一つのモノとこれからも向き合って行けるようにしたいと思います。
なんと美しいフォルムでしょう...。