最近、ちょいちょい教員による「水の出しっぱなし」のニュースを目にします。
僕がそういった内容ばかりを見ているから、そんなニュースばかりが入ってくるのかもしれませんが、それでも多く目にするように思います。
いわゆる、パーソナライズされているということなのでしょうか...。
やはり職業柄、同業者の困っていることやトラブル、しでかした事に関しては関心を持ってしまうのです。
さて、先述した「水の出しっぱなし」ですが、書いて字の如く、水を出しっぱなしにしており、それによって多額の請求が来てしまうといった問題です。
6月頃から始まる水泳学習。
プールの清掃を終わらしてから、水を貯めていくのですが、水泳学習が終わる9月上旬までは常に水を張った状態にしておかなければなりません。
その間、水質の管理も行わなければならず、当番を組みながら水質管理を行っていくのです。
毎朝、薬を入れたり、
放課後にも薬を入れたり、
そして、水が減っていたら給水したり、虫やゴミなどがプールに入っている場合は小まめに清掃を行ったりもするのです。
夏休みともなれば、1日がかりのプール清掃なんて日も設けられていたりもします。
言ってみれば、水泳学習がある期間に関しては、普段の業務にプラスしてプールの管理をしなければならなくなるのです。
ただでさえ忙しくしているにも関わらず、そこに更に負担が増える来ることになるのです。
当番を組んではいるものの、それぞれに負担はのしかかって来るわけで、とりわけ責任者、担当者ともなれば、その負担やプレッシャーはかなり大きなものになってくるのです。
常にプールの事を気にしていたり、
かと言って、それだけではなく、他の普段している事も疎かに出来なかったり、
そんな状態は間違いなく、心に余裕がない状況になっているのです。
「あれもしないと、これもしないと!!」
「あれどうなってたっけ...?」
そんな事ばかりを考えている状況では、視野が狭くなってしまい、一つ一つに対する集中力が低くなってしまう状況なのです。
そして一つ一つに対する取り組みの質は低くなり、ミスや抜けが多くなってしまいます。
そして、やる事を増やしてしまったり、やり直しを増やしてしまったりする状況を生み出してしまうのです。
水泳学習は昔からありました。
過去の先生方はそれを乗り越え、子どもたちに充実した活動を保障してきたのかもしれません。
ただやはり、今と昔ではやる事やしなくてはならない事の量も質も変わっており、間違いなく今の先生たちの方が忙しいように思います。
過去の学校で働いていなかった僕に何が分かるのかは疑問に思うかもしれないけれど、それでも色々な人から話を聞いていると、やはり今の先生の方が忙しいようなのです。
そんな状況の中では「水の出しっぱなし」は正直起きてしまうのではないかと思ったりもします。
あってはならない事だし、無くさなくてはならないことだとは思います。
でも、やはり心に余裕がないと視野は狭くなってしまうし、そんな状況の中では起きる可能性のあるトラブルなんだと思います。
微妙な感じで給料を増やそうとしていますが、そうではなく、こういった心に余裕を待てない状況をなんとかしないといけないんだと思います。
給料を増やすのではなく、人を増やす方が効果的なのではないかと思ったりもしています。
まぁ、その前に「整理・収納」を徹底してみるのも良いのかもしれませんが...。