最近、土鍋でごはんを炊くようになりました。
土鍋を使うようになった理由は...
「美味しいごはんが食べたい」からです。
今まで8千円程で購入した炊飯器を使っていました。
一人暮らしを始めたタイミングで購入した炊飯器。
お金のない中で始めた一人暮らしという事もあり、生活に必要なモノはなるべく低価格のモノばかりを購入していました。
炊飯器の一般的な価格を把握していなかった事もあり「まぁ何でもいいだろう...。」的な感じで購入しました。
普通だと恐らく3、4万円くらいのモノを購入するのではないかと思います。
ある程度財布に余裕があるのであれば、僕もそれくらいのモノを購入したとは思うのですが、何分ほぼ貯金も無い中での新生活の始まりだった事もあり、生活に必要だと思えるモノはほぼほぼ低価格のモノばかりを購入していたのでした。
炊飯器だけでなく、
洗濯機も、
冷蔵庫も、
掃除機も、
ほとんどのモノが低価格のモノばかりになっているのです。
今であれば、少しは財布にも余裕が出来てきた事もあるため、それなりの価格のモノを購入出来るようになりました。
しかし、当時は本当にお金が無かったし、そんな状況に不安な気持ちをずっと抱えていたように思います。
そう考えると、今何とか立て直す事が出来た事に嬉しさを感じる事が出来ているし、これから先の生活に楽しみな気持ちを持つ事が出来るようになってきました。
人間、働いていれば「何とかなるもんだなぁ」なんて思ったりしてしまいます。
これからも、しばらくは大きな贅沢は出来ないだろうけど、少しずつ生活を豊かにしていきたいと思っています。
さて、話を土鍋に戻しましょう...。
とにかく3年以上はずっと安くで購入した炊飯器を使っていたのでした。
味の違いなんてほぼ分からないバカな舌の持ち主の僕。
特に米の味の違いなんて意味の分からない話です。
そんな僕にとっては何も困る事のない炊飯器でした。
3年間ずっと使って来たけど「マズい...」だなんて思った事ないし、むしろ「やっぱりごはんは美味しいな〜。」なんて思いながら3年間過ごして来たように思います。
正直、困り感はなかったし、このまま壊れるまで使い切るものだと思い込んでいました。
安いモノだけど、それでも大切に使いながら炊飯器として天寿を全うさせる気持ちでいたのでした。
炊飯器としての本質を理解し、炊飯器として生かして行こうと考えていたのです。
しかしここに来て、炊飯器を使う事はせず、土鍋で炊飯するようになって来たのです。
理由は冒頭にも書いているように「美味しいごはんが食べたいから。」です。
ただ、今まで使っていた炊飯器でも十分美味しく食べる事は出来ていたのです。
にも関わらず土鍋で炊飯を行っている...。
それは何故かというと...
「美味しいごはんが食べたいから。」と思っているのは、僕ではなくパートナーなのです。
どうやらパートナーはごはんの味の違いが分かるまともな舌の持ち主のようで、一緒に暮らし出してから一年程ずっと炊き上がるごはんの味に不満を持っていたようなのです。
というか、ずっと「炊飯器がな〜。」なんてネガティブな事を言われ続けてきたのです。
という事もあり、いつまでもネガティブな事を言い続けるパートナーに腹も立って来た事もあり、新たな炊飯器を購入する事を検討していました。
どうせ買うならと思い、予算は10万円。
10万円出したら、かなり良いモノが買えるのではないでしょうか。
という事もあり、ここ最近はずっと炊飯器探しを行っていたのです。
味の違いなんてほぼ分からない僕が、何を探し求めているのかよく分かりませんでしたが、とりあえず良さそうなのを見繕ってはいました。
ただ、どうしても心の中に引っかかる何かを感じたりもしていたのでした。
「まだ使える炊飯器があるのに...」
「なんだか浮気をしている気分だな...」
そんな気持ちをずっと抱えていたように思います。
僕は「整理・収納」を日々の生活の中で大切にするにあたり、無駄なモノは抱えたくないと思っています。
そして、無駄なモノを増やしたくないと考えているとともに、無駄な消費を増やしたくないと考えています。
今回「美味しいごはんが食べたいから」という理由から、新たな炊飯器を購入しようと考えていましたが、それは無駄な消費になってしまうのではないかという考えが沸々と沸いて来たのでした。
「他に何か出来る事はないのか...」
そう考えた時に「土鍋」の存在を思い出したのでした。
鍋料理が好きな僕のため、涼しい時期に関しては土鍋を生かし切る事は出来ています。
ただ、この猛暑の中では中々鍋料理に手を出す事が出来ていない状況でもあったため、ここ最近は土鍋を生かす事が出来ていなかったのです。
という事もあり、ネットで土鍋でごはんを炊く方法を調べて見ると、割と簡単に炊く事が出来るという事が分かりました。
しかも、そもそもの目的である「美味しく炊ける」という事も達成出来そうという事が分かりました。
そして実際にやってみると、味の分からない僕でも、土鍋ごはんに関しては「美味しいんでないの〜。」なんてニンマリしてしまったりしています。
肝心のパートナーも「やっぱり違うな。」なんてニンマリしていたりしています。
炊飯器を使わなくなってしまう、生かす事をしなくなるという事に関しては心苦しさを感じたりもしていますが、それでも新しいモノを購入するという事よりかはずいぶん気が楽になるように感じたりもします。
使っていた炊飯器...今は棚にしまっています。
もしかしたら、このまま出番がなくなるのかもしれないけれど、それでも3年間よく頑張ってくれたように思います。
しばらく様子を見て、本当に必要ないのであれば処分してしまおうと考えています。
新たな何かを出迎える事なく、問題を解決出来た事に満足の気持ちを抱えています。
今あるモノを生かしながら問題を解決していく。
そんな生き方をこれからもしていきたいと思っています。