何を食べても、大概のモノは美味しいと思ってしまう僕。
舌が上手く機能ていないのかもしれません。
そんな自分ですが、そんな自分を卑下しているつまりはなく、むしろ長所ではないかと考えているくらいです。
お肉の場合...
高い金額のモノを食べても、もちろん美味しいと感じるのですが、
低価格のモノでも十分美味しさを感じます。
よく、高級なお肉を食べた人の「お肉の味がしっかりしている。」なんてコメントを聞いたりもしますが、正直僕はそのコメントにしっくり来ない感じになっているのです。
「お肉の味??」
「味がしっかり???」
全くピンとこないし、お肉の味がなんなのか分からない感じになっています。
「肉なんて、焼肉のタレを付ければそれなりに美味しくなるじゃん。」
正直、そんな残念な事を考えてしまっているのです。
他にも、お米もそうです。
「香りが違うなー。」
「甘味がある!!」
そんなコメントをよく聞いたりもしますが、それもしっくり来ていません。
どんなお米を食べても美味しいと感じるし、それは新米だろうが何だろうが関係ない感じになっているのです。
香りや甘味の違いなんて分からないし、それであれば「お手頃価格のモノでいいや。」だなんて思ったりしているのです。
それは、お肉やお米だけでなく、全ての食べ物で言える事です。
ただ最近、あるCMを見て「美味しいと感じるからいいや。」という思考だけではダメなんじゃないかと考え出している自分もいたりもするのです。
そのあるCMというのが、
キウイブラザーズが登場する、ゼスプリのCMです。
忙しくて満足に栄養を摂取する事の出来ていない現代人を彷彿とする内容のCM。
結構ショッキングな内容で、現代人の様子や抱えている問題を分かりやすく表してくれているCMになっています。
登場人物の1人である猫。
忙しさや誘惑に負けてしまい、食に関する関心がほぼ無い状態になっています。
コンビニやスーパーで売っている色とりどりの食べ物しか食べていません。
恐らくこの食べ物...添加物だらけの食べ物を表しているのでしょう。
手軽に買う事ができ、手短に食事を終わらせる事が出来る食べ物は、忙しい現代人にとっては魅力的なモノになります。
また、それなりに美味しいため、買ったり食べたりする事に何の問題も感じないのだと思います。
そんな現代人に扮した猫は、キウイブラザーズの再三の忠告を無視し続け、その結果最後には倒れてしまうのです。
これって自分にも当てはまるような気がしたりもします。
営業マンをしていた頃の自分と比べると、食生活はずいぶん改善されているように思います。
ただやはり「美味しく感じるから何でもいいや。」という思考は変えなければならない思考なのかもしれません。
舌がバカになっているがために、何を食べても美味しいと感じるのは、ある意味では長所になるのかもしれないけれど、ある意味では危険を伴った短所になるのかもしれません。
「どうせ何食べても美味しいと思うんだから、安い方を買っておこう。」
「どうせ何食べても美味しいと思うんだから、入ってるものなんか気にしなくていいだろう。」
そんな思考が猫と同じ運命を辿ってしまうのかもしれません。
まぁ、なるべく自炊をするようにしているし、そこまで添加物にはまみれていないようには思います。
朝から昆布と鰹節で出汁を取って、野菜たっぷりの味噌汁を作ったり。
炒め物の味付けは、市販のタレを使うのではなく、塩と胡椒などシンプルな味付けにしているし。
お鍋を作る際にも、市販のスープを使うのではなく、自分で出汁を取って作るようにしています。
ただやはり、毎日飲むお酒に関しては安いモノを優先して買っており、成分表なんかはほぼほぼ見ていない感じになっています。
もう少し意識を変える必要があるのかもしれません。
体の中に入れる食べ物だからこそ、もう少し慎重になるべきなのだと思います。
もちろん、食は毎日の楽しみだし、我慢ばかりにはしたくありません。
CMでも謳っていた通り、完璧を目指す必要はないのだと思います。
でもやはり、もう少しだけ意識を変える必要はあるのだと思います。
あと少しで43歳になります。
ここからの一年一年、食べる物にも目を向け、体の事を労わりながら過ごしていきたいと思います。
そうする事により、これから先もずっと心地良く過ごす事が出来るのだと思います。