整理収納アドバイザー ポレポレ日記

40代 おじさん整理収納アドバイザー

80%の全力、20%の冷静

僕は今小学生と関わる仕事をしています。国が決めた範囲の勉強を教えたり、僕が思う人として大切だと思うことを話したり、一緒に楽しいことをして楽しい思い出をたくさん作ったり、一緒に感動したり、たまに怒ったり。とても毎日が充実しています。

10年前は営業マンとして大人と関わる仕事をしていましたが、その時も、「自分は営業マンに向いている。」とか考えていましたが、今もそれなりにこの仕事が向いているのかなと思っています。

そんな僕ですが、10年前の会社勤めで学んだことがあり、今も実践していることがあります。それは「どんなことも80%で取り組む」ということです。

それは決して手を抜くというわけではありません。今目の前にあることに対しては真摯に向き合い取り組むことに変わりはありません。僕が考えているのは80%は全力で取り組み(書いていてよくわからん ゚Д゚)、残りの20%は冷静にそのことに向き合うということです。

前述した通り、僕は子どもたちと関わることが多い仕事をしていますが、それでも組織の一員として組織を運営していく中で、直接的に子どもたちと関わることのない仕事もたくさんあります。

以前、こんなことがありました。一生懸命に話しかけてくるある女の子に「今、絶対話聞いてなかったやろっ。違うこと考えているのバレバレやぞっ。」喧々しながら言われたその一言。確かにその時話を聞くふりをして考えていたのは、子どもに直接的には関係のない仕事のことを考えていました。

締め切りも近くなっていたその仕事の事ばかり考えていたのでしょう。

その時に”はっ”としました。僕は締め切り間近のことで頭がいっぱいになり、本来大切にしないといけない、子どもと向き合うことが疎かになっていたのです。

その時改めて一つ一つのことに80%で向き合うことが大切なんだなぁと痛感しました。

子どもと向き合うこと、子どもに直接的には関係のない仕事。この2つのことは僕が働く上では両方とも大切にしないといけない仕事です。どちらか1つだけになってしまうときっと全てが上手くいかなくなるように思います。だからこそ100の内20は冷静に居れる自分が必要になるのだと思います。

こんなこともありました。飲み会の帰りに電車に乗っている時の話です。

ホームに到着した電車に乗ると、そこには普段からそれなりに仲良く話す同僚(後輩)が乗っていました。車内はそんなに混んでいませんでしたが、前の席が開いていたのでそこに座りました。様子を見ていたのですが、全く気付く気配がありません。その同僚は車内でずっと教科書や指導書(授業の進め方が書いてある本)を交互に読んでいたのです。僕が飲み会が終わって帰る時間(僕は飲み会があっても9時には帰るようにしています。)まで一生懸命残業し、帰りの電車の中でも仕事と向き合っているその姿に僕は「大変な仕事をしているんだなぁ~」と彼を見て感心していました。(僕も同じ仕事をしているのですが…。)

でも僕がその時感じたことはもう一つあります。それは、目の前に同僚がいることにも気づかないくらい必死になっているのはどうなんだろうということです。

一生懸命なことは良いことだと思います。以前、やりたいことや頑張りたいことには常に全力で「向き合う」ことが大切だと投稿したこともある位です。

でも、僕がその時感じたのは教室ではどうなんだろうということです。

その同僚の教室は残念ながら子どもたちが落ち着いて過ごすことが出来ない状況だったのを今でも覚えています。僕の勝手な想像かもしれませんが、もしかしたら以前僕が失敗した子どもと向き合うことが疎かになっていることと同じことがたくさんあったのではないでしょうか。

20%の冷静さがそこにあったら僕に気付いて挨拶くらいは交わしていたように思います。そして常に20%の冷静さがあれば子どもたちと良い関係を築くことができ、子どもたちにとってもその同僚にとっても良い環境を作ることが出来ていたかもしれません。

だからこそ、物事に取り組む際には「80%で取り組む」ことが大切になると思うのです。

そして、それは「収納」や「収脳」でも言えることだと僕は考えています。

長くなりそうなので、それはまた別の機会で投稿させて頂きます。

※車内で気づかなかったのはただ単に僕のことが嫌いだからじゃないかと思った皆さん。僕もそう思い不安になりました。心配して次の日確認してみると、本当に気づいていなかったようで、「声かけて下さいよ~。」と気さくに話してくれました。少し安心しましたとさ。