整理収納アドバイザー ポレポレ日記

40代 おじさん整理収納アドバイザー

許せる福袋

モノを増やさないようにすることは、「整理・収納」を進めていく中で、とても大切なことです。

そして、そのモノを増やさないようにするためにすることはたくさんあるように思います。

僕のモノを増やさないようにするためにしていることは主に、「たくさんの現金を持ち歩かない。」ことや「クレジットカードを持ち歩かない。」、「スケジュールをしっかり立てる」、「ただのモノはもらわない。」などがあります。

僕は物欲が人より強い方だと思うし、誘惑にも弱い人間だと思っているので、その僕に合った工夫だと思っています。

「整理・収納」を進め、「整理・収脳」がある程度出来ているからこそ、自分の事を理解していて、それに対する対応が出来ているように思っています。

そして、整理収納アドバイザーとして勉強を進めていく中で、様々な先輩方の本を読んできましたが、どの本にも「整理・収納」を進めていく中では、「モノを増やさないようにする」ことが大切だといったことがたくさん書かれています。

また、そのための対処法も多く書かれています。

もちろん共感できる内容がたくさんで、分かりやすく書かれていたり、「さすがだな~。」と感心させられる内容もたくさん書かれています。

でも、全てがその人にあった対処法かと言うと、そういう訳ではないように僕は考えています。

例えば、「福袋」です。

たくさんの人が初売りで販売される福袋を求めて百貨店や小売店に出向いて争奪戦を始めます。

値段以上のモノが入っていたり、「こんなものが!!」的なモノも入っていたりします。

そんな僕も10年ほど前に、あるセレクトショップで洋服の福袋を購入したことがあります。中にはたくさんの服が入っていたり、小物が入っていたりでかなりお得な気持ちになっていました。

でもしばらくすると、「あれ..?」と気づくことがありました。それは、福袋で購入した服の中にはあまり着ない服があるということです。

この経験はたくさんの本に書かれている典型的な事例です。

本を読みながら「俺のことや!!」とバカ丸出しの顔をしながら読んでいたことを今でも覚えています。

多くの本では福袋はそのモノを購入しているのではなく、「お得」を購入しているようなもの。しばらくすると福袋に入っていたモノはあまり使われないモノ「スタンバイ領域」や「プロパティ領域」になるということが書かれています。

「スタンバイ領域」のモノはすぐに使えるけど、あまり使わないモノ。

「プロパティ領域」のモノはすぐに使えないけど、使おうと思ったら使えるモノ。洋服でいうと、しわがたくさんあって、アイロンをかけたら着ることが出来るモノや、毛玉がたくさんついているので毛玉を取ると着ることが出来るものなどです。

確かに僕が購入した福袋に入っていた洋服はそういったモノになっていたように思います。だから、モノを増やさないために福袋を買わないことに共感できる部分もあります。

でも、全てがそうかというと、そういう訳ではないように思う部分もあります。

例えば、僕にはお気に入りのスニーカーのブランドがあります。全て手作りで、デザインも個性的なものが多いブランドです。

値段もそこそこするのですが、デザイン以上に履き心地が抜群に良いです。

そして、初めてそのブランドのスニーカーを購入したのが「福袋」でした。

僕にとってスニーカーで出す値段ではありませんでしたが、福袋ということもあり低価格であったこと、2足入りということもあり友人と折半して買うことが出来たこともあり、思い切って抽選販売に応募したところ当選しました。

そして届いたスニーカーは普段シンプルなものしか購入しない、攻めることが出来ない僕にとっては中々の奇抜なファンキーなデザインのものでした。

「おぅ。。。」となっていましたが、勇気を出して履いてみたところ、履き心地は抜群、同僚にも中々の好評を貰いました。

きっと、福袋でなければ出会うことのなかった新たなお気に入りとの出会いでした。

僕の今の毎日はどのスニーカーにしようか迷ってしまうくらい、お気に入りのモノに囲まれています。それは毎年この時期に買う、そのブランドの福袋で購入しているスニーカーです。

自分では恐らく選ぶことのないデザインのモノでもお気に入りになっています。

だから、僕にとっては福袋の中でも必要な福袋はあると思っています。

それは自分にとってハズレのない、お気に入りのモノであればいいのではないかと言うことです。

モノは増えているかもしれませんが、使用頻度の高い「アクティブ領域」のモノが増えているような感じです。

毎日の外出が楽しみになる、心地よい暮らしが出来るのであれば「福袋」もありだと僕は思っています。