整理収納アドバイザー ポレポレ日記

40代 おじさん整理収納アドバイザー

「整理」しにくいモノ

モノが多いと気持ちが落ち着かなくなります。

そして、気持ちが落ち着かなくなる事により、心が乱れ、全てのことに支障が出てくるようになると思います。

だから僕はなるべくモノが増えないようにすることが大切だと思っています。そして、毎日「整理」することが大切だと思っています。

しかし、人は日々生活している中でたくさんのモノを家に持ち帰ることになります。

それは目に見えるモノも、目に見えないモノも含まれます。

極論を言うと意識しておかないとモノは勝手に増えていくのです。

特に目に見えないモノに関しては気付かないうちにたくさんのモノを持ち帰ることになっているのではないでしょうか。

例えば目に見えるモノであれば...僕は小学校で働いていますが、毎日たくさんのお便りを配布します。多い時なんかは一人7、8枚は配布することもあります。

兄弟がいる家庭ではそれが2倍3倍になり、下手したら一日20枚以上のお便りが家に持ち帰られることになるのです。

それが10日分、100日分と換算するとたくさんのプリントを持ち帰っていることになります。

小学生のいる家庭では、お便りだけを見てもかなりの数持ち帰ってくることになりますが、他にも図工の作品、週末になると体操着や給食エプロンなどたくさんのモノを持ち帰ってくることになります。

子どもだけではありません。大人も朝家から出る時と仕事を終えて家に帰って来る時では持ち物が変わっている、持ち物が増えているという事はあるのではないでしょうか。

仕事帰りに買い物をしたり、駅前で配られているティッシュを貰ったり、家に仕事を持ち帰る場合、必要になる資料を持ち帰ったり...たくさんのモノが増えるのではないでしょうか。

人が自然に生活しているだけで、モノは生活の中にたくさん入ってくることになっているのです。それを意識して生活しておかないとモノは増え続け、溜まっていく一方になってしまうのです。

それは目に見えるモノだけではなく、目に見えないモノにも言えることだと思います。むしろ目に見えないモノの方が持ち帰る量は多いのかもしれないと僕は思ってしまいます。

僕は昨日、学校での生活に不安を抱えている子の保護者との面談を行いました。色々な気持ちを抱えている子どもやその両親との話の中でたくさんの気持ちを聞くことが出来ました。

その子自身が抱えている気持ちや、両親のその子への思いや考えなどたくさんの話を聞くことが出来ました。

そして、その話の中には学校に対してや僕個人に対する不満の気持ちも含まれていました。僕にとっては耳に痛い話や「ちくしょう!!」と思ってしまうネガティブな気持ちになってしまう話もありました。

もちろんその話に対しては不満の気持ちだけではなく、反省する気持ちや自分に返す気持ちもあったように思います。子どもへの関わり方や自身の考え方を変えなくてはいけないと思う部分もあり、たくさんの気付きがあったように思います。

ただ、朝家から出る前と帰ってからでは頭の中にあるモノの量は格段に変わっていたように思います。保護者との面談があることは朝の時点で分かってはいましたが、それでも面談を終えてからの僕はたくさんのモノを抱えて帰宅したように思います。

それは自分ではコントロールしにくい事のように思います。

目に見えるモノであれば、ある程度コントロールしやすいのかもしれません。買い物の量もしっかり計画を立てることで必要最小限にすることが出来ると思います。子どもが持ち帰るお便りに関しても、たくさんの量を持ち帰ったとしても、しっかり「整理・収納」さえしていればある程度量のコントロールは出来るようになると思います。

ただ、目に見えないモノに関しては、目にすることが出来ない分、どれくらいの量なのか、どれくらいの大きさのモノなのかが把握しにくいのです。

大きな買い物袋を手に持っている人を見たり、重たそうなランドセルを背負っている子どもを見るとだいたいの持ち帰っている量は把握することは出来ます。自分自身に関しても簡単に把握することは出来るように思います。

でも、目に見えないモノの量は周りから見ても中々把握することは出来ません。むしろ、自分自身も把握できない場合がほとんどのように思います。

それは、目に見えるモノは自分主導で増やす減らすが選択しやすいからだと思います。

逆に目に見えないモノに関しては、周りから与えられることが多い事、自分の中でどれくらい大きなものなのかが把握しにくい事、どれくらいの量なのかが把握しにくい事があるからコントロールしにくいのだと思います。

そして、目に見えにくい分、形としての「整理」がしにくいのだと思います。

今日の朝も引き続き昨日の事を抱えながら朝の時間を過ごしています。

何がきっかけで、どのタイミングで「整理」することが出来るのか分からないモノを抱えながら今日一日を過ごすことになるのです。