整理収納アドバイザー ポレポレ日記

40代 おじさん整理収納アドバイザー

量より質

色々なことに手を出すのではなく、一つのことにこだわる事が大切だと考えています。

いわゆる「量より質」です。

それは僕自身がたくさんのモノを抱える事の出来ない人間ということもあるだろうし、たくさんのモノを抱えたくないと思っている人間だから持っている考えだと思っています。

たくさんのモノを抱える事で、全ての所有するモノの管理が難しくなります。

それは目に見えるモノでも、目に見えないモノでも同じです。

目に見えるモノも、目に見えないモノも自分が管理できる量を所有すべきだろうし、多くなればなるほど、一つ一つのモノに対しての意識が減ってくることになります。

モノには本質があります。

その本質を理解し、そのモノを生かすことが、そのモノと所有者の関係を良くしていく事に繋がります。

モノにとっては使われない状況が、そのモノを一番生かすことが出来ていない状況になります。

所有しているけれど、好みでないからほとんど着ることがない服...

所有しているけれど、内容が自分に合わなかったから読まずに置いてあるだけの本...

所有しているけれど、他にお気に入りのモノがあるからほぼ使うことなく食器棚に置いてあるだけの食器...

そういった生かされていないモノが多ければ多いほど、全てのモノの管理も雑になってくるのだと思います。

箪笥の肥やしになっている服、本棚に置いてあるだけの本、食器棚の飾りになっている食器...そういったモノが増えれば増えるほど、他の大切なモノに対する管理も雑になってしまうように思います。

そして、そういったモノを多く抱えている事により、「後悔」「不安」という不要なモノまで抱えてしまう事に繋がってしまいます。

たくさんのモノを抱えている事により心が落ち着かず、たくさんの無駄を増やしている事による「後悔」「不安」です。

「また無駄なモノを買ってしまった...」という後悔や、

「モノが多すぎて、何をどれだけ所有しているのか分からない...」という不安です。

そういった思考が「後悔」「不安」という不要なモノを抱えてしまう事に繋がってしまう事になるのです。

だから僕は、モノを所有する際には量より質を大切にしたいと考えています。

たくさんのモノを所有するのではなく、自分にとって価値のある、質の高いモノだけを所有するようにしています。

そしてそれは、目に見えるモノだけでなく、目に見えないモノも同じだと考えています。

最近の僕は何かを増やすときには、じっくりそのモノと向き合い、厳選して増やすことを意識しています。

そのモノが本当に必要なのか

そのモノを生かすことは出来るのか

自分の生活スタイルに合うモノなのか

そして、長く使う事、長く続ける事が出来るのか

そういった事と時間を掛けて向き合うようにしています。

過去の自分は全くそういった思考は持ち合わせてはいませんでした。

そのモノが自分に合うとか、必要とかは関係なく、その時の気分でモノを増やしていました。

「持っていても困らないか。」

「いつか使うだろう。」

「必要なかったら処分すればいいか。」

そんな考えが根底にあったのだと思います。

深く考えることもなく、モノに対する思いがなかったのだと思います。また、そのモノを作った人や販売する人に対する尊重の気持ちもなかったのだと思います。

そういった思考により、僕はたくさんのモノを抱えていたし、たくさんの「後悔」や「不安」という不要なモノも抱えていたのです。

そして、そういったモノに対しての思考は、自分の行動にも繋がっていたように思います。

とにかく何でもかんでも手を出してしまい、全ての事が中途半端な状態になるといった感じです。

「あれもしたい、これもしたい」

そういった思考が全ての事を中途半端な状況にしていたのだと思います。

そういった状況だったから、失敗も多かっただろうし、思ったような成果を上げる事が出来ていなかったのだと思います。

自分を高めるためには多少の無理は必要なのかもしれません。

ただ、その多少を自分で把握することはとても大切な事で、それが把握できていない状況になると、本当に大切にしなければならない事を大切に出来ない状況を招いてしまう事に繋がるのだと思います。

そのためには、自分が抱える事の出来る量を把握することが大切になるのだと思います。

目に見えるモノも、目に見えないモノも自分が抱える事の出来る「適正量」を把握することが大切なのです。

物事が上手く進まなかったり、失敗が多くなっている時は、その適正量をオーバーしている状況が多いように思います。

それを分かっているのと分かっていないのでは大きな違いがあるように思います。

だから、まずは目に見えるモノの適正量を把握することから始めるべきだと考えています。

その時の状況により形や大きさを変える目に見えないモノよりも、比較的に目に見えるモノは捉えやすいと思っているからです。

本当に必要なモノは何か、自分に合うモノは何か、そのモノを生かすことはできるのか、それは一生抱える事が出来るモノなのか...

そういった事と向き合うことで、自分にとっての価値のあるモノ、自分にとっての質の高いモノに結び付くように思います。

僕は目に見えるモノも、目に見えないモノも「量より質」だと考えています。

自分にとっての質の高いモノだけを抱え、質の高いコトだけを行えるようにしていきたいと考えています。

一つのモノにこだわる事が出来る、一つのモノを大切に出来る生き方をしたいと考えています。