整理収納アドバイザー ポレポレ日記

40代 おじさん整理収納アドバイザー

モノが増える行動面の要因

生活しているとモノは増え続けます。

それを意識しておかないと、家の中のモノは増え続け、気付いたらモノが溢れ、散乱し、手が付けられない状態になってしまいます。

僕は今小学校で働いていますが、ほぼ毎日お便りを配布します。

学校からのお便り、PTAからのお便り、地域からのお便り、良く分からない団体からのお便りなど様々なお便りを毎日のように配布します。

多い時なんかは1人7,8枚のお便りを配布する日もあります。

そのお便りもモノとして家に持ち帰ることになるのです。

兄弟の多い家庭では、その人数分のお便りを持ち帰ることになるわけです...。

3人兄弟で考えてみると、仮に1人7枚のお便りを持ち帰ったとしたら7枚×3人で21枚。21枚ものお便りを1日で持ち帰っていることになります。

それがほぼ学校がある時は毎日続くのです。年間で考えると膨大な量のお便りを持ち帰っていることになるのです。

そのお便りの中には必要なモノもあれば、さほど緊急性もなく必要性のないモノもあります。そのお便りが必要かどうかを見極める時間を取る必要も出てきます。

モノが増えることにより、そういった時間の確保も必要になるのです。忙しくしている人からすると、増えるモノの管理はとても大変な作業の一つになるだろうし、その管理がストレスの原因の1つになっているのだろうと思います。イライラやモヤモヤの原因になるのです。

お便りはあくまでもモノの1つであり、他にも様々なモノが増えています。

新聞を取っている家庭では毎日新聞が増えます。

お菓子を食べると、そのお菓子が入っていたゴミが増えます。

ポストを見ると、広告が毎日のように入っています。それもモノとして増えています。

人が生活していると様々なモノが増える傾向にあるのです。

それを意識することなく生活しているとモノは増え続けていくのです。

そして、それがモノの散乱を招き、イライラやモヤモヤを抱えてしまう原因の1つになってしまうのです。

昨日、モノが増えるのは心理的な要因」があると投稿しましたが、そういった要因だけでなく、モノは自分の意志とは関係なく増え続けるモノでもあるのです。

ただ、モノの増加を防ぐためには、自分の中にある要因を理解しておくことがとても重要になります。

自分のことを客観的に見ることを通して、モノの増加をなるべく減らすことが大切になるのです。

そして、モノが増える原因には「行動面の要因」もあるように考えられます。

心理面だけではなく行動面もです。

モノが増える要因には必ず、自らが起こす行動も関わっているのです。

そもそも、モノが増えるというのは「モノを買う」や「モノを貰う」という行動があるから起きる現象でもあります。

「買う」や「貰う」といったシチュエーションがなければ、モノが増えることはありません。

でも、人が社会生活を送っていくためには「買う」行為は絶対に必要になって来ることだろうし、人との関わりの中では「貰う」というシチュエーションは避けることが出来ない場合もあります。

そういった観点から考えても、人が生活する中ではモノが増えやすい状況にあるのだと思います。

だから、そういった状況を客観的に捉えておくことがモノを増やさないようにするためには大切になってくるのだと思います。

僕は基本お店に入るのが好きな人間です。そして物欲モンスターと自称するくらい物欲の強い人間です。

仕事帰りにコンビニやスーパー、服屋さんにふらっと立ち寄っては、「これ良いな~。」や「こんな商品出てるんだ~。」なんて思うことが多いです。そして気付いたら購入しているといったことが過去何度もありました。

基本買い物が好きな人間なんだと思います。そんな僕は用もないのにお店に入ってはいけない人間なんだと思います。

物欲が強く、考えの浅い僕のような人は用もないのにお店に入ってしまうと、欲しいモノでもないのに購入してしまうのです。

そして、モノを貰いやすい性格だと自分のことを分析しています。

町を歩いていても何かを配っているシチュエーションによく出くわします。

先日もバスを待っていると、バス会社の人が笑顔で「いつもありがとうございます。」なんて言いながらポケットティッシュを渡してきました。その笑顔に負けてしまったのか「ありがとうございます。」なんて言いながら配られるポケットティッシュを受け取っている自分がいました。

別にポケットティッシュがどうしても必要だったという訳ではありません。ただ配っているから深く考えずに貰っているだけです。

他にも、粗品として配っているモノを貰ったり、この時期だと旅行のお土産を貰ったりすることもあるように思います。

お土産を貰えることに関してはどうしようもないことなのかもしれません。楽しい旅行に行っているにも関わらず、僕みたいなしょうもない人間のことを思い出して買ってくれている訳で、その気持ちはありがたく受け取るべきだと思います。

「モノを増やしたくないので受け取れません!!」なんて言っていると、本気でヤバい奴と思われ、嫌われてしまいます。

ただそうではなく、自ら貰いに行っている時もあったように思います。

道を歩いている時に何かを配っている人を見かけると、ついつい気になって貰いに行ってしまったり...。

ショッピングモールなどでアンケートに協力をすると何かを貰えると聞くと「マジで!!」なんて思ってしまったりして、アンケートに協力し、粗品を受け取ってしまったり...。

結構な頻度で「貰う」ことが多い人間だったように思います。

でも、現在の僕は「整理・収納」を意識して生活していることもあり、自分のことを客観的に見ることが出来るようになってきました。

そして、モノと向き合うことが増えたことで、モノを増やさないように意識して生活することも出来るようになってきています。

モノを衝動的に「買う」ことが出来ないようにお店に近寄らないようにしています。そして、そもそも「買う」ことが出来ないようにクレジットカードやたくさんの現金を持ち歩かないようにしています。

モノを「貰う」ことも減らせるように、本当にそのモノが必要なのか一旦自分に問いかけるようにしています。「それほんまいる?」や「後で後悔しない?」みたいな感じです。

その行動がモノの増加を減らすことに繋がっているように思います。

モノの増加を防ぐことは出来ないことです。自分の意志ではどうしようもないことがあるからです。

ただ、自分のことを客観的に見ることを行い、自分の中にある、モノが増える心理的な要因」「行動面の要因」を理解しておくことで、ある程度はモノの増加を減らすことが出来るように思います。

僕が考える「整理・収納」は、モノをたくさん処分し、モノをきれいに直すことではありません。

所有するモノを必要なモノだけにし、そのモノの定位置を決め、使いやすくすることです。そのためにモノの増加を防ぐことはとても重要になると思っています。

自分のことを客観的に見ることが出来ることも「整理・収納」ではとても大切なことだと思っています。