「整理・収納」を意識して生活するようになって、モノと向き合う時間が増えたようになったと思っています。
それは、モノとたくさん向き合い、たくさんのモノを「整理」(処分)したという事もあったかもしれませんが、それはあくまでも「整理・収納」を始めた当初の話であって、今はモノを購入する(増やす)ことに慎重になっているような感じになっています。
「整理・収納」を始めた当初、たくさんのモノを「整理」(処分)しました。
着なくなった服
使っていない食器
大して気に入ってもいない家具
などなど他にも細々したモノをたくさん「整理」したように思います。
物欲モンスターの僕はとにかく衝動買いの多い人間だったように思います。そして所有しているモノもすごく多かったように思います。
仕事帰りにふらっとお店に立ち寄っては、「運命の出会いだ!!」や「これだ!!」なんて気持ちになり、その場で衝動買いをするという事を繰り返していました。
後で冷静になってから、「なんじゃこれ...」なんて思ったり、「また無駄遣いしてしまった...」なんていう後悔の気持ちをたくさん抱えていました。そして気付いたらたくさんのモノに囲まれているといった状況だったように思います。
そんな心の弱い自分に自信を持てていなかっただろうし、物欲にいつも負けてしまっている自分に嫌気がさしていたように思います。
そんな僕でしたが、今はその衝動買いもほぼなくなり、衝動買いによる後悔の気持ちを抱えることもほぼなくなったように思います。
それはただ単に「整理・収納」を意識してたくさんのモノを「整理」したからという訳ではないように思っています。モノに対する考え方、思考が変わったからだと思っています。
確かに、たくさんのモノを「整理」したことによって僕の所有するモノはずいぶん減りました。
所有するモノが減ったことによる爽快感や充実感、満足感は何事にも代えがたいモノです。モノだけでなく、心の負担も同じだけ減ったような気持ちになり、身も心も軽くなったように思います。
それはそれで「整理」の良さであり、そう感じることで次のステージに行きたというモチベーションになるように思います。
ただ、モノを減らすことに満足しているだけでは、本当の「整理・収納」ではないというのが僕の考えです。
モノに対しての考え方、思考を変えることが本当の「整理・収納」だと考えています。
たくさんのモノを「整理」したことで身も心も軽くなり、新たな自分に生まれ変わったような気持ちになります。僕自身もそうでした。
そして、そんな時僕が考えていたことは「お気に入りのモノだけに囲まれたい」といった思考になっていたように思います。
自分が思う「心地良い暮らし」に照らし合わせてイメージするお気に入りのモノ。
所有しているだけで心地良くなり、おしゃれな気持ちになるモノ。
所有しているだけでカッコよく、ワイルドな感じになるモノをイメージしていたように思います。
そういったモノだけに囲まれたいと思っていました。
でも、冷静に考えるとそういったイメージするモノが本当に「心地良く暮らす」ことが出来るモノなのか、自分に合っているモノなのかどうかは別のように思ったりもします。
僕がイメージしていたモノは確かに人によっては所有しているだけでカッコよく、ワイルドな感じになるモノかもしれません。所有しているだけで「心地良く」感じるモノなのかもしれません。
ただ、それを自分に照らし合わせた時にどう感じるかが大切なように思いました。
それが「モノと向き合う」ということだと思います。
モノと向き合うことで、自分と向き合い、そのモノが自分に合うモノなのか、自分の考える「心地良い暮らし」に合うモノなのかということと向き合うことができます。
僕は今部屋に絵を飾ろうとか考えたりしています。
以前の僕であればとりあえず購入し、とりあえず飾っていたように思います。そして思っていた感じでなかったり、飽きてしまったりすればとりあえずどこかにしまっていたように思います。
そうやってモノは増えていきます。最近までの僕は増えていました。
でも今の僕はそこで一旦立ち止まることが出来るようになっています。それが自分の生活に合うのか、自分が求めている「心地良い暮らし」に当てはまるのか。そのモノと向き合うことを行い、モノを増やすことに慎重になっているように思います。
「整理・収納」の良い所はモノが減ることだけではありません。むしろ、モノを増やさない思考に変わることこそ一番だと思っています。
所有するモノが少なく、モノの流入が減ることで「心地良い暮らし」は実現します。
「心地良い暮らし」というのは人それぞれで、それぞれに違う暮らしだと僕は思っています。
お洒落な絵を飾ることが本当に自分が求める「心地良い暮らし」なのか、それと向き合える思考に変わることが本当の「整理・収納」だと思います。