たくさんの思い出を僕に与えてくれた6年生の卒業式が昨日ありました。
涙は出なかったけど、入学式の時の事やこれまでのたくさんの思い出が蘇ってきたり、かっこいい服を着た姿やきれいな袴姿を見せてくれたりして成長を感じさせてくれたりする、とても良い卒業式でした。
雨の中でも晴れ晴れした顔をして卒業していく子どもたちの姿を見て「いいもんだなぁ~。」と感じるとともに、「いい仕事だなぁ~。」と感じる時間になりました。
式後に体育館を開放して自由に写真撮影の時間を取りましたが、保護者とともに一緒に撮影してと言ってくる子どもたち。大きく成長した子どもたちの姿は頼もしいですが、一緒にお礼を言ってくれた保護者も子どもたちと同じだけ年を重ねています。
それは僕も同じで、髪の毛に白いモノも増えたように思うし、顔のシミやしわも少し増えたように思います。
子どもたちの成長だけでなく、同じだけ年を重ねた保護者を見て、たくさんの時間が経ったのだなと実感する時間になりました。
そんな僕も含めた大人たちもこの6年間成長することは出来たのでしょうか。
子どもたちと関わる中で、大人はたくさんの悩みを抱えてきたことだろうし、たくさんの選択をしてきたと思います。
その中でたくさんの後悔もあったように思います。大人はそういった事を子育てを通して経験し、それを乗り越えてきたのだと思います。
子どもたちほどではないかもしれませんが、きっと大人も少しは成長できたのだと思います。
そう考えると、大人は子どもたちに感謝の気持ちを持つべきなのかもしれません。
たくさん「お世話になりました。」や「6年間ありがとうございました。」と言ってもらいましたが、僕の方こそ感謝の気持ちを伝えるべきだったのかもしれません。
今回の卒業式は、そんな気付きを僕に与えてくれました。
それぞれ個性を持った一人一人の子どもたち。一人一人に合った関わり方を考え、実践する中で自分の幅も広がるように思います。
そんなことと現在の勤務校ではじっくり向き合うことが出来たように思います。
この子には細やかな声掛けが必要だな。あの子には厳しく行った方が効果ありだな。あの子は自分で考える時間がたくさん必要だな。などなどたくさんの関わり方がありました。
一人一人に対する関わり方を考え、実践することはその分労力も必要だっただろうし、時間もかかったように思います。
でもそれは自分の力となり、成長に糧になったように思います。
たくさんの子どもたちのいる教室では、自分の型に子どもたちをはめてしまいがちになってしまいます。その方が楽だからです。
でも、きっとそれだと子どもたちと良い関係を築くことは出来ないだろうし、何よりも自分の成長に繋げることが出来ないように思います。
じっくりたくさんの事と向き合い、たくさん悩みながら過ごした現在の勤務校での勤めも、もうすぐ終わりを迎えようとしています。
昨日の卒業式で気付かされた、「感謝の気持ち」を持ちながら残りの時間も過ごしたいと思います。
そして、言葉でも子どもたちに「ありがとう」を伝えて、僕もこの学校を卒業したいと思います。