整理収納アドバイザー ポレポレ日記

40代 おじさん整理収納アドバイザー

初心を忘れないように

たくさんお給料を貰っていたり、大きな企業に勤めているからと言って人として成熟している訳ではないと思います。

むしろ逆で、そういった人たちではない人たちの方が「人を思いやる気持ち」を持っていたように思います。

もちろん、全ての人に当てはまるわけではないのかもしれませんが、僕の経験上ではそういった感覚を持っています。

僕は人は支え合いながらしか生きていくことは出来ないと思っています。支えられているという事に対し常に感謝の気持ちを持ち、「相手を思いやる気持ち」が人には大切になるのだと思っています。

二つ目の会社では、そんな大手企業にお勤めの方々からたくさんの理不尽を感じました。「お客様は神様」といった感覚を持っている人たちからは「思いやる気持ち」を感じることはほぼありませんでした。「こんな人たちが世の中にはたくさんいるのだな~。」という衝撃をたくさん受けました。

そんなことを7年間弱の営業生活で痛感することになったのです。そして、それが僕が教師を目指すきっかけになったのです。

相手を思いやることの出来ない大人がたくさんいる。そして、そういった人たちは割と裕福な暮らしをしている人に多い。

そんな親から育てられる子どもたちも同じように「人を思いやる気持ち」を持つことが出来ないのではないか...。

勉強して、良い大学に入って、大きな企業に入社する。そうしていたら良い暮らしが出来る。お父さんと同じように幸せになれる的な価値観だけに触れながら大人になっていく...。

そして、社会の中にはいつまでも上下関係が残り、「お客様は神様」と勘違いする大人たちがいつまでも存在するようになるのだと思います。

僕が7年間弱で感じた社会。その社会はあまりにも寂しい社会のように思いました。もっとみんなが気持ちよく過ごせる社会だったらいいのになと感じました。

そんな甘いものではないのかもしれません。僕の考えが甘いだけで、みんな厳しい社会の中をたくましく生きているのかもしれません。

競争社会で生き抜いた人たちだけが気持ちよく生きていくことが出来る。そういった人たちだけが「お客様」になることが出来るのかもしれません。

でも僕はそういった社会は寂しいと思います。そうではなく、与える方も与えさせてもらう方も気持ちよく生きていくことが出来る世の中の方が絶対に良いと思います。相手を思いやる気持ちを持ち、人同士が支え合う社会の方が絶対に良いと思っています。

僕はそういった事を伝えたいと思い、教師を目指すことにしました。

せめて教師として関わる大人が、そういった考えを持っておくことで子どもたちの価値観も少しは変わるのではないか。担任をする一年間でそういった事を伝えてあげることで、その子が「人を思いやることの大切さ」に気付くことが出来るのではないか。そんな事を思いながら教員を目指すことにしたのです。

教員免許を持っていなかったため、教員免許に必要な単位を通信教育で取ることから始めました。今までまともに勉強をしてこなかった僕。初めて本気になって勉強をしたと言っても過言ではないくらい本気で勉強に取り組みました。

家庭もあったため、とにかく教員免許を一日でも早く取得し、教育の現場で働き給料を貰うことも僕にとっては大切な事です。最短で取得できる1年間での取得を目指し、僕なりにしっかり計画を立てて勉強を行った結果、1年後には教員として働くことが出来ていました。

人はやはり、本気になることでたくさんの力を発揮することが出来るのだなという事が分かったように思います。あれだけ嫌いだった勉強に対し本気になれたのだから、本気になることの凄さを痛感することになりました。

教員として子どもたちと関わり始めて10年以上が経ちました。この10年以上で授業の仕方や子どもたちへの関わり方もずいぶん変わったように思います。たくさんの経験を通して、教師としてそれなりに成長してきているように思います。

ただ、変わっていない事もあります。それが、教師になろうと思ったきっかけである「人を思いやる気持ち」を大切にすることです。それを伝えるという事に関してだけはブレることなく持ち続けることが出来ています。

小学校の多感な時期に少しでも触れてほしい、向き合って欲しい「人を思いやる気持ち」。子どもたちには僕が感じてきたことや、こうなってほしいという思いを伝え続けています。

そして一人でも多く、本当の意味で「人を思いやる気持ち」を持つことの出来る人に成長してもらいたいと思っています。

今でも色々な場面で「お客様」を感じることはよくあります。それは、子どもたちとの関りの場面ではなく、保護者との関りの中での方が多いように思います。

きっとそういった保護者との生活の中で子どもたちの「お客様」の感覚は育っていくのだと思います。

初心を忘れないように、常に僕が大切にしたい「人を思いやる気持ち」のことを「収脳」しておきたいと思います。そのために、これからも「整理・収納」を徹底して行い、上手に「整理・収脳」が出来るような自分でい続けることが出来るようにしたいと思います。