整理収納アドバイザー ポレポレ日記

40代 おじさん整理収納アドバイザー

お金の使い方

僕はなるべくお金を使わないように生活しています。

それにはいくつか理由があるのですが、一番の理由は余計なモノを抱えたくないという事です。

余計なモノ...

それは目に見える形のあるモノにも当てはまるし、目に見えない形のないモノにも当てはまります。

今までの僕は無駄な買い物や衝動買いの多い人間でした。

最近でこそずいぶん減ったように思いますが、過去の僕はとにかく必要のないモノを購入していました。

物欲の塊のような人間で...

お店に入っては「欲しいな~。」と思ったり...

スマホの画面を見ては「これいいな~。」と思ったり...

それが本当に必要なモノなのか、本当に欲しいモノなのかという事とじっくり向き合うこともせず、気付いたときには購入しているパターンが多くありました。

そして、所有するモノの量だけがどんどん増えていく状況でした。

その増えたモノを生かすことも出来ていなかったし、ただただモノが増えている。そんな状況でした。

本当にお気に入りのモノであったり、そのモノを生かすことが出来るのであれば、モノが増える事も多少はありなのかもしれませんが、当時の僕はそうではなく、ただただ衝動買いをして、ただただモノの総量を増やしているだけでした。

モノに対する配慮もなかったし、生活を良くしていこうという思考が全くありませんでした。

深く考える事をせず、思うがまま生きていた人間だったのです。

そしてそれは、モノに対してだけではなく、生活の全ての場面でそうだったのだと思います。

大切な決断をしなければならない場面

人との関わりの中での場面

何気なく過ごす場面

生活の全ての場面で深く考えることをせず、思うがままに生きている人間でした。

深く考えるという思考がなかったため、思うように進める事が出来なかったり、思うような結果を収めることが出来なかったのだと思います。

良い成果を上げる事も出来ていなかったし、良い人間関係を築くことも出来ていなかったし、毎日の暮らしを充実させることも出来ていなかったし...

お金の使い方、買い物の仕方が、僕の生き方そのものだったのです。

そしてそれは、所有するモノが増えるだけでなく、「後悔」という目に見えないモノも増やしている行動だったのです。

たくさんのモノに囲まれて生活している僕。その状況の中ではいつも「後悔」というモノにも囲まれていました。

どうしてこんなモノを買ってしまったのだろう...

また無駄なモノを買ってしまった...

モノが増え続けることで、家の中はそのモノを置くためのスペースを確保しないといけません。そしてそのスペースを確保することで生活をするスペースはどんどん狭くなります。

そしてそれは、家のスペースだけでなく、頭の中のスペースも狭くしていく事に繋がるのです。

必要ないモノを所有していることによる「後悔」を抱えてしまったり、

大してお気に入りでないモノを生かそうと無理やり考える事が「負担」になってしまったり、

自分に取って必要のない「後悔」や「負担」を抱えてしまう事に繋がるのです。

こういった事から、僕はなるべくお金を使わないように生活しているのです。

もちろんこれからの生活を考えて、お金を使わない生活をしているという事もあります。

2人の息子にはこれからたくさんのお金が必要だろうし、その2人の息子が何かに挑戦したいと言った時には全力で応援したいと考えています。

その準備は今の僕にとっては必要な事なのです。

その観点からも、お金を使わない生活は今の僕には必要な事なのです。

深く考えずに無駄なモノを購入してしまい、無駄なモノを抱えたり、「後悔」や「負担」を抱えてしまうのではなく、絶対必要になる「将来に向けての準備」の方が必要な事だと考えているのです。

その判断が正しいかどうかは分かりませんが、そういった考えに行き着くことが出来たのはたくさんの失敗を経験したからかもしれません。

若い時に、無駄なモノをたくさん購入したり、衝動買いをすることが「後悔」や「負担」を抱える事に繋がるという経験をたくさんしてきたから行き着くことが出来たのだと思います。

だから、もしかしたらそういった事が許される間に、たくさんの失敗をするべきなのかもしれません。

最近の若い人は将来に不安を抱えており、消費することに消極的と聞いたことがあります。消費するよりかはどちらかというと貯蓄思考といった感じです。

愚かな僕だからそうだったのかもしれませんが、僕はたくさんの失敗を経験することでたくさんの事を学ぶことが出来ました。

ここで言う失敗というのは、たくさんの無駄な買い物や衝動買いをしたという事です。

たくさんの無駄な買い物や衝動買いにより、たくさんのお金を使ってきました。その総額は結構な額になるのではないかと思います。

でもそれは、今の考えに結び付く授業料になったのではないかと思っています。

今の僕は過去の僕と比べると間違いなく、心地良く暮らすことが出来ています。

それは必要でないモノを抱える事が減っているからです。「後悔」や「負担」を抱える事が間違いなく過去よりも格段に減っているのです。

それは過去の自分から学ぶことが出来たからです。

だから若い間の失敗は、将来の自分に向けての投資だったのだと思います。

もし今が許される状況なのであれば、お金使って、たくさんの失敗を経験すべきなのかもしれません。

「整理・収納」を大切に考えている僕がそんな事を言うのは矛盾している事かもしれません。

ただ、僕は人から言われることよりも、自分が経験する方が大きな学びになると考えています。

「百聞は一見に如かず」という言葉がありますが、正にその通りです。

もちろん人の話を聞くことも大切な事なのかもしれませんが、それ以上に自分で見てみる、経験してみることの方が大切な事なのかもしれません。

人の話を聞いてみて、実際に見てみる・経験してみる。そういった思考が自分を高めるためには必要になるのだと思います。

無駄な事にお金を使ったことがない若い人ほど、無駄な事にお金を使ってもいいのかもしれません。そこから学べることはあるように思います。

そういった広い視野を持つことも「必要なこと」なのかもしれないと思っています。