整理収納アドバイザー ポレポレ日記

40代 おじさん整理収納アドバイザー

手放したモノやコト

「整理・収納」を意識して生活する中で、たくさんのモノを手放してきました。

じっくりモノと向き合う事で、自分にとって必要なモノを厳選し、本当に自分にとって必要なモノだけにする事が出来るようになってきています。

自分とじっくり向き合う中で、自分の生活スタイルが明確になり、その生活スタイルに合わせて所有するモノを決めています。

僕の生活スタイルは、転職を期に大きく変化しました。

20代の頃の僕は企業に勤めており、コテコテの営業マンをしていました。

毎日スーツを着て、ネクタイを締め、革靴を履いて電車で会社に向かいます。

そのスタイルに合ったカバンを持ち、そのカバンの中にもたくさんのモノを入れていました。

カバンの中には、財布(かなり大きめのモノでした。)、手帳、本、水筒、タオル、ポケットティッシュ、制汗スプレー、ゲーム機...他にも細々したモノをたくさん入れていたように思います。

その中には、ほぼ使わないモノもあったし、「本当に必要なの?」と当時もどこか思っているモノもあったように思います。

まだまだお尻の青い僕であったため、所有しているモノや、持ち歩くモノにまで気を遣う事が出来ていなかったのです。

そういった事もあり、当時の僕は無駄なモノをたくさん持ちながら会社に向かっていたのでした。

そして、それはカバンの中に入れているモノだけでなく、頭の中にも無駄なモノを詰め込んでいたように思います。

会社に向かう電車の中でも、会社でも、常にイライラやモヤモヤを抱えていただろうし、常に得体の知れない不安を抱えていたように思います。

そんな僕に魅力はなかっただろうと思います。

モノと向き合う事をしていれば、頭の中をスッキリさせることが出来ていただろうし、もっと成果を上げる事も出来ていたように思います。

当時の僕は、物事を上手く運べないのは、周りに理由があると思っていたし、環境が悪いと思っていました。

自分の能力が低い事や、自分の生活が乱れているという事から目を背け、人のせいにばかりしていたのです。

そんな自分だったから大きく成長する事も出来ていなかったし、魅力的な自分でなかったのです。

本当に目も当てられない、痛々しい20代の頃の僕でした。

そんな僕も転職を期に、大きく生活が変化しました。

営業マンから教師への転職です。

30歳の時に通信大学で教員免許を取得し、講師経験(契約社員みたいなもの)を経て、33歳で正式に教師としてのキャリアをスタートしたのです。

僕にとって教員になった事はすごく大きな事で、生活が大きく変わるきっかけとなりました。

今まで日付が変わってから帰宅する事なんてざらにあった営業マン生活。

教師になってからは日付が変わる時間まで働いたこともないし、基本定時で帰るリズムで働くことが出来ています。

もちろん転職してから今の職場でも、過去の職場でも、遅くまで残って働いている人もいるようです。

でも僕の場合、営業をしていた経験を生かすことが出来ているからなのか、スケジュール管理が上手くハマっているようになっているのです。

それに加えて「整理・収納」の理論も取り入れ、それががっつりハマっている状況になっており、自分のペースで働くことが出来ているのです。

スケジュール管理と言っても、そんな大層なものではありません。無駄な事はなるべくしないようにしているくらいのものです。

しなければならない事は山のようにあるのかもしれないけれど、手を抜けるところは手を抜くようにしているし、「ここは!!」という所は手を抜かずに全力でやっている感じです。

悪いい方をすれば、サボりながら上手くやっている感じなのだと思います。

肩の力を抜きながら、「何とかなるでしょ」なんて気持ちを持ちながら仕事と向き合うようにしているのです。

そんな感じで、たくさんある仕事をある程度は手放すようにしているし、すべきことを厳選するようにしているのです。

それを「サボっている」と捉えるのか、「効率よく働いている」と捉えるのかは人によって違うとは思いますが、僕はこの働き方に自信を持っています。

働くのはあくまでも心地良く過ごすためだし、働く事を生活の中心にしたくないと考えています。

そんな転職を期に変化した生活スタイルですが、変化したのは生活スタイルだけでなく、所有するモノ・持ち歩くモノも大きく変化しました。

今の僕は基本カバンを持たないようにしています。

家から持ち出すものは、財布、スマホ、文庫本、ハンカチだけです。

20代の頃の僕と比べると、ずいぶん持ち歩くモノも減りました。

それはやはり、自分の生活スタイルとじっくり向き合い、自分に取って必要なモノとじっくり向き合う事が出来ているからだと思います。

そして、持ち歩くモノが減ったことで、頭の中にあるモノもずいぶん減ったように感じています。

20代の頃の僕と違い、頭の中にあるモノはずいぶんシンプルになっており、すべきことがキレイに「収脳」されているように思います。

だから、仕事でのスケジュール管理も上手く出来るようになっているのだろうし、自分のペースで働くことが出来ているのだと思います。

転職を期に、カバンに入っていたモノをたくさん手放しました。

というか、カバン自体を手放しました。

着ていたスーツも、首に巻いていたネクタイも、履いていた革靴も、転職を期にたくさん手放しました。

モノを手放す過程の中で、頭の中に合ったイライラやモヤモヤ、得体の知れない不安もある程度は手放すことが出来たのだと思います。

カバンの中に入っていたモノの大半は所有する事はなくなっています。

手帳は、当時の僕には欠かす事の出来ない大切なモノだったのかもしれないけれど、今の僕には必要のないモノになっています。

忙しい毎日のスケジュール管理には欠かすことが出来なかったのかもしれないけれど、今の僕はさほど忙しくありません。

何かに書かなくても十分把握できるスケジュールだし、それだけのモノしか抱えないようにしているのです。

手帳を手放すことが出来た事は、モノを減らす事だけでなく、すべきコトを減らす事にも繋がっているのです。

たくさんのモノやコトを手放してきたことで、僕の生活は大きく変化しました。

これからも自分の生活スタイルとじっくり向き合い、自分にとって本当に必要なモノやコトだけを所有する事が出来るようにしたいと思っています。