整理収納アドバイザー ポレポレ日記

40代 おじさん整理収納アドバイザー

久しぶりに見た姿...。

先日、久しぶりなある姿を見てしまいました。

最近見なくなった姿であり、その姿に懐かしさを感じてしまったのです。

しかも、懐かしさを感じたとか書いていますが、その姿自体は懐かしいのですが、その姿を魅せてくれたのが40代の女性...いや、50代にも見えてしまう女性がその姿を見せてくれたのです。

過去幾度となく見てきた姿の対象はほとんどが男性だったように思います。

子どもから大人まで、結構な割合で見ていた姿でした。

でも、女性のそれは見た事のない姿だったように思います。

にもかかわらず、懐かしさを感じてしまい、微笑ましさを感じてしまっている自分がいたのです。

新鮮な姿で、ある意味神々しさも感じてしまうその姿、その日一日は何だか嬉しい気持ちを抱えていたように思います。

その姿というのが...

少年ジャンプを読みながら歩いている姿です。

通勤時間帯であり結構な交通量のある道で、その40代~50代に見える女性は、周りの目を気にすることなく、歩きながら少年ジャンプを読んでいるのです。

いわゆる、歩き少年ジャンプです...。

昨今、歩きスマホに関しては厳しい意見もあり、批判の対象になっています。

僕自身も、歩きスマホにイラっと来ることもあるし、歩きスマホをしている人を見かけると、無意識に挑戦的な気持ちを抱えてしまっているように思います。

「気付かないふりをしてぶつかってやろうか!!」

「直前で『オイッ!!!』なんて言ってやろうか!!」

そんな嫌な感情を抱えてしまっているのです。(そんなことしたことはありませんが...)

しかし、同じ歩き○○の「歩き少年ジャンプ」なのですが、その時は何だか嬉しさを抱えてしまっている自分がいたのでした。

僕が子どもの時は、少年ジャンプが最も売れている時だったのではないかと思います。

ドラゴンボールを筆頭に、スラムダンクろくでなしブルースジョジョの奇妙な冒険、ジャングルの王者たーちゃん、そしてこち亀、他にも様々な作品を毎週楽しみにしていたように思います。

我が家では、買いに行った人が一番に読むことが許されるルールがあったため、父と兄との買いに行く人じゃんけんで勝った時には、急いで近所のスーパーに出向いていた事を覚えています。

それは僕だけでなく、同じ世代を生きてきた男の人たちはほとんどの人が共感できる話だと思います。

そして、そんな楽しみにしていた少年ジャンプを少しでも早く読みたいからこそ、たくさんの人がしていた「歩き少年ジャンプ」だったように思います。

発売日にスーパーからジャンプを読みながら出て来る人は結構な割合でいたのではないかと思ったりもします。

そんな姿は、今思い出しても懐かしさを感じるし、微笑ましさを感じたりもします。

忘れかけていたその懐かしさであり、微笑ましさ...

その姿を、先日の通勤時間におばさんが僕に見せてくれたのでした。

あの分厚い本。

あの色鮮やかな本。

両手でしか支える事の出来ない本。

その本を夢中になって読み漁る姿。

きっと早く読みたかったのだと思います。

電車に乗るまで我慢が出来ないくらい先の気になる漫画があったのだと思います。

そんな貪欲な姿に懐かしさや微笑ましさ、そして嬉しさを感じてしまっていたのでした。

最近めっきり見る事が減ってしまった、歩き少年ジャンプ。

もちろん、歩きながらの読書は危険だろうし、辞めた方が絶対に良いとは思います。

でも、昔の自分の姿や昔の情景を思い出させてくれた事に、嬉しさを感じてしまいました。

そんな姿から、久しぶりに僕も少年ジャンプを読みたくなってしまいました。