整理収納アドバイザー ポレポレ日記

40代 おじさん整理収納アドバイザー

少し距離を置いてみると..。

物事から少し距離を置いてみることって大切だな感じることがあります。

近くで見過ぎているとそのモノの良さや悪さが見えない時があると僕は考えています。

逆も言えるかもしれません。遠くから見過ぎていて、近くで見るそのモノの良さや悪さが分からないこともあると思います。

例えば富士山。

富士山は遠くから見ると壮大で本当に美しい山です。小学6年生の時に初めて新幹線から見える富士山を見たときの感動は30年たった今でも鮮明に覚えています。

逆に近くで見える富士山はまた違う景色になるように思います。

極端になりますが、富士山に登っているときはどうでしょうか。

遠くから見える壮大で美しい景色はそこにはありません。嫌な言い方かもしれませんが、富士山自体から見る富士山は他の山と似た景色になるように思います。

富士山のことをけなしているわけでも何でもありません。富士山はどこから見ても美しいと思うし、他の山にはない魅力がたくさんあると思います。

でも、見る場所によってそのモノの見え方が変わってくるのは富士山も他のモノも同じだと思います。

そして、それは目に見えるモノだけでなく、目に見えないモノでも言えるように思います。

昨日、久しぶりに夜遅くまで起きてドラマを見ていました。昼寝をしてしまい、夜眠ることが出来なくなったからです。

そのドラマの1シーンでは就職して間もない女性が悩みながら涙を流しています。そのシーンを見て少しだけ過去の自分を思い出しました。

過去の自分...就職活動をしていた大学生の頃の自分です。

僕が就職活動をしていた20年程前は就職氷河期と言われる頃でした。

大学3年生になるとほとんどの学生が就職サイトに登録し、就職活動を始めます。

部活ばかりしていた僕も現実を受け入れ、就職活動に勤しんでいたのを今でも覚えています。

就職サイトに登録はしたものの何から始めていいか分からない当時の僕。途方に暮れていた僕は学校の就職課なるところに相談をしました。その結果、自己分析を行い、履歴書をしっかり書く必要があることを知りました。

御親切にその就職課には自己分析シートなるものも用意されており、それを使って自己分析を行います。自分の長所や短所は何か、どんなことに取り組んできたのか、好きなことは、苦手なことは何かなど、そのシートにはたくさんのことを書きこむようになっています。

就職に関してたくさんの不安を抱えていた僕はそのシートと真剣に向き合いました。一つ一つの項目にじっくり向き合い、自分の分析を始めたのです。

また、自分では分からないことに関しては両親や兄、友人にも聞いて分析を進めました。

今思えばこの自己分析は「整理・収脳」に結びつくように思います。自分のことを知るためには自分の長所や短所を知ることが必要です。また、自分は今までどういったことをして生きてきたのか、自分の本当に好きなことは何なのかを振り返ることも必要です。

この一つ一つの分析を行うことで自分を知ることが出来るようになると思います。そして、就職活動での目的の内定をもらうために必要なことは何なのかを明確にすることが出来ると思います。

この自己分析、今まで近くからしか自分を見たことがなかった僕が、初めて遠くから見ようとしたきっかけだったように思います。そして遠くから見たことを通して新たな自分を知ることができました。

そして、自己分析をしっかり行えたことで、履歴書に自分の強みをしっかり書くことが出来ました。また、面接でも自分の良さをしっかりアピールすることが出来ていたように思います。

その結果、就職氷河期と言われる時代に数社から内定をもらい、自分にとって条件の良い会社に入社することが出来ました。

自己分析を通して、内定をもらうために必要なモノが何かを「整理・収脳」することが出来ていたのだと思います。

また、様々な距離から自分を見て分析を行えたのも良かったのだと思います。

冒頭に書いた富士山と同じように、目には見えないモノも距離によって見える景色は変わってくるように思います。

普段近くからしか見ていないモノから少し距離を置いていて見ると新たな一面、良さが見えて来るかもしれません。

そんなことを夜中にテレビを見ながら考えているおじさんでした。