整理収納アドバイザー ポレポレ日記

40代 おじさん整理収納アドバイザー

自分の時間を持つことの意味

今の仕事を始めてかれこれ10年以上経ちました。

この仕事をしているとたくさんの人から「大変なんでしょう?」なんてことを良く言われます。

でも僕はこの仕事をしていて「大変だ~。」と感じたことはほぼありません。

もちろん覚えていないだけで、「大変だな~。」と無意識に感じながら仕事をしていたことはあったのかもしれませんが、10年という長いスパンでこの仕事と向き合ったときに大変だったとはあまり感じていません。

思い返せば僕が生きてきた40年間の中で「大変だったな」と感じた時間はそんなに多くはないように思います。

学生時代はラグビーばかりしていて過ごしていました。朝早く起きて電車に揺られ朝の自主練をし、昼からの練習では長い時間グランドを走り回っていました。しんどくて倒れそうになった時もあったし、痛くて辛い時もあったように思います。

でも大変だとは思っていなかったように思います。

しんどくて辛くて、たくさんの悩みを抱えていたけど、その分楽しいこともたくさんあったし、何よりも好きなことに熱中することが出来ていたように思います。

傍から見れば「しんどいことしとるな。」なんて思われていたのかもしれませんが、僕にとっては好きなことに熱中していただけで「しんどいこと」だとは思っていなかったのだと思います。

だから続けることが出来たし、今となっては良い思い出であり、今の僕を支える大切な経験になっています。

そんな僕でも今思い返しても「大変だったな~。」と思える時期がありました。

それが大学卒業後、会社で働いていた時期です。

何が大変だったのかを考えていると様々な思いが蘇ってきます。

商品のことも社会のことも良く分からない状態で新規訪問に行くよう無茶な指示があったり、建築現場で施工業者の人たちに怒鳴られながら雑用作業をしていたり、お客さんに見た目や人格を否定されるようなことを笑顔で言われたり。他にも思い出したらきりがないように思います。

一つ一つは大したことではなく、耐えようと思えば何とでもなるような事ばかりのように思います。学生時代に体育会のクラブで様々な理不尽に耐えてきた僕のとってはさほど苦になるような事でもないように思います。

でも、この時は今思い返しても大変だったように思います。

たくさんのことが一気に襲い掛かってくるような、怒涛の毎日を過ごしていたように思います。

先ほども書いたように一つ一つのことを耐えることは大したことではないのかもしれません。でも一つのことに対する思いを処理する前に次々と襲い掛かってくる様々なこと。処理しきれず次のことに取り組むことに大変さを感じていたのだろうと思います。

そして、何よりもこれが一番大きいのかもしれません。長時間の労働ということもあり「自分の時間を持つことが出来ない」状態だったのです。

平日は朝早くから夜遅くまで働いていたことで自分の時間はほぼ取れていなかったように思います。仕事が終わってからも付き合いだとか言いながら遅くまで飲みに行き、終電で家に帰ることもたくさんありました。

「整理・収納」を大切にしている今の僕であれば働く時間や付き合いでの飲み会に対して当時の僕とは違う対応が出来ているだろうと思います。

でも当時の僕は考える余裕もなく、自分の時間を持つことが出来ない状態になっていたように思います。

休日も激務の疲れを取るために、ほとんどの時間だらだら過ごしていました。

自分の責任だと思うのですが、心身とも本当に不健康な状態だったように思います。

今の僕であれば「整理・収納」を行い、「整理・収脳」に繋げることで「自分の時間」を少しでも確保することが出来ると思いますが、当時の僕にはそんな余裕も発想もありませんでした。

そんな事を考えていると、やはり「自分の時間を持つこと」は本当に大切なように思います。

僕が今「整理・収納」を大切にすることが出来るのは、心に余裕があるからだと思います。その心の余裕は、仕事だけの毎日ではなく「自分の時間」があるから持つことが出来るのだと思います。

「整理・収納」が出来ているから「自分の時間」を持つことが出来るのか、「自分の時間」があるから「整理・収納」と向き合うことが出来るのか。

どちらも大切だと思います。

これからもこの2つを大切にし、僕にとっての心地良い暮らしを実現していきたいと思います。