今の時期「焦り」のような、何とも言えない感情を感じてしまいます。
「今年こそは」や「やってやる」といった様々な感情が出ているからなのでしょうか、みんな一生懸命に学級開きの準備をしているようです。
それは僕たち教師の業界では今の時期なのかもしれませんが、他の業界でも時期は違えどそういった事を感じる時期はあるのではないでしょうか。
企業での新しいプロジェクトを立ち上げた部署であったり、新しい家族を迎える専業主婦であったり、進学や進級を控えた学生であったり、立場は違えど大きく環境が変わる時に「焦り」を感じることはあるように思います。
心機一転、前向きな気持ちから「頑張ろう」という一生懸命な気持ちになっていること自体は悪いことではなく、それをエネルギーにして自分を高めることは出来るのかもしれません。
ただ「焦り」から、自分を追い込んでしまったり、自分のペースを乱してしまったり、自分らしさを忘れてしまったりすることによって、自分の良さを無くしてしまうことはあってはならない事のように思います。
それは自分のためにもならないし、自分に関わる周りの人たちにとってもマイナスなことのように思います。
僕たち教師で言うと、教室にいる子どもたちです。
「焦り」から生まれるモノは、自分にも周りにも良い影響を与えるモノではないように僕は考えています。
そして、その「焦り」は周りからの影響を受けて感じる感情のように僕は考えています。
周りのことを意識している時に感じる感情であり、それは自分の事を冷静にじっくり見ることが出来ていない時に感じる感情のように思います。
自分の事を冷静にじっくり見ることは、物事を進めていく上では重要なことであり、物事を良い方向に進めていくためには欠かせないモノのように思います。
だから僕は物事に取り組む際には「80%の全力」で取り組むことが大切だと思っています。
また、残りの20%は手を抜くわけではなく、冷静に自分を見ることが出来るようにする「20%の余裕」を残しておくことが大切だと思っています。
僕は決して大きなことを成し遂げたり、大きな功績を上げたこともありません。大した人間ではありません。
ただ小さな成功は何度も掴んできたように思っています。
その小さな成功を掴めた時には必ず「20%の余裕」があったように思います。
自分の事を冷静に、じっくり見つめることが出来る「心の余裕」がある時だったように思います。
もしかしたら、そういった考えを常に持つことが出来ていたら、もっと大きな成功を掴むことが出来ていたかもしれないし、もっと大きな功績を上げることも出来ていたかもしれないと思ったりもしています。
昨日、僕の隣に座っている若い職員の様子がおかしいように感じました。様子を見ていると、凄く無理をしているような印象を受けました。
まだ出会ったばかりだし、本当の彼女のことはよく分からないのかしれませんが、無理に笑顔で話していたり、無理に周りの人に合わせようとしているように僕には見えました。
その彼女と仲の良い職員の事を以前から知っており、信頼できると思っているので聞いてみると、やはり悩んでいるとのことでした。この短い期間で涙を流している場面もあったとのことです。
それはきっと彼女の中に「焦り」があり、「20%の余裕」を持つことが出来ていないからだろうと思います。
それはその彼女にも原因があるのかもしれませんが、周りにも原因があるように僕は思っています。
もっと肩の力を抜いて「楽にいこうや」と思える環境をみんなで作ることが大切だと思います。
「責任ある仕事だから」と考えすぎて、「20%の余裕」が無くなってしまうと自分を見失ってしまうことに繋がるように思います。
その結果、組織全体が良い方向に進まないことに繋がるように思います。
だからこそ「80%の全力と20%の余裕」が僕は大切だと思っています。
「今年こそは」や「やってやろう」と思う時期は必ずあります。
そして、そういった思いは周りからの影響により感じる思いでもあるように思います。
そんな時期でも焦ることなく、自分をじっくり見つめることが出来る「20%の余裕」を手を抜くことなく持てるようにしていきたいなと思います。
そのためには、常に「整理・収脳」が出来るような環境を整えていくことが大切だと思っています。