なぜか処分出来ないモノ...。
そんなモノってありませんか?
「整理・収納」を意識し、必要なモノ以外はなるべく所有したくないと思っている僕ですが、なぜかさほど必要ないのに処分することが出来ずに所有しているモノがあります。
そのモノを生かすことなんか出来ていないし、かといってそのモノと向き合うことをしていないかと言うとそういう訳でもないし...。
そのモノと自分の間に何か大きな思い出があるかというと、そういう訳でもありません。
もちろん、購入したときは「いいな」と思って購入したモノです。
でも、「いいな」と思って購入したモノは他にもたくさんあります。
そして、その「いいな」と思って購入したモノでも「整理・収納」を進める中でたくさんのモノを処分してきました。
そういった中でも、なぜか処分出来ずに残ったモノなのです。
それが...このTシャツ2枚です。
2014年に公開された「スタンドバイミー ドラえもん」
その公開を記念してアパレルショップとのタイアップで作られたTシャツです。
かれこれ公開されてから8年も経つようです。ということから、このTシャツを購入してからも8年経つ訳です。
大きく痛んでいる箇所もなく、未だに着ようと思えば何の問題もなく着ることが出来るこのTシャツ。
でも、着る機会がずいぶん減ったように思います。着たとしても年に1回か2回程度しか着ることがありません。
仕事で何かのイベントがある時やクラスでのお楽しみ会なんかがある時にウケ狙いで着るTシャツになっています。
というのも、このTシャツを着て出かけると結構な割合で注目を集めてしまうのです。2度見されることや小さい子どもからは指をさされることなんかもありました。
以前、比較的目立たない白い方を着て友人と居酒屋に行った時には「へい、お持ち!!ドラえもんのお兄さん!!」と言いながらビールを渡されたこともありました。
そんなパロディ感満載のTシャツ。このTシャツが僕のなぜか処分出来ないモノになっているのです。
そもそもこのTシャツは子どもとのお揃いで購入したモノでした。
子ども2人が保育園に通っている時に「一緒に来たら可愛いだろうな。」という思いから購入したモノでした。
お出かけの時ももちろんですが、保育園で行われる行事や保護者会主催の遠足なんかに行くときもお揃いで着て行ったことを今でも覚えています。
そんな思い出を纏ったモノでもある訳なのですが、そこに関してはそこまで執着している感じはありません。処分することが出来ない大きな理由ではないように思っています。
といのも、8年経った子どもたちは、当時着ていたサイズのモノは余裕で切れなくなってしまっているからです。更に、仮に着れたとしても中1と小6のお年頃の男の子が父親とお揃いのパロディ感満載のTシャツなんて着てくれないように思います。
そういったこともあって着る機会がどんどん減ってきているのです。
お揃いで着ることに価値を感じて購入したTシャツ。
お揃いで着るからこそ価値を感じることが出来ていたモノだったのだと思います。
だから、息子2人が着ることがなくなったこのTシャツは、ただのパロディ感満載のTシャツになってしまっているのです。
着ることに勇気を出さないと着ることが出来ないTシャツになってしまったのです。
それが着ることが減っている理由の1つになっているように思っています。
ただ、もうどこにも売っていないという価値を感じているようにも思います。
8年前に期間限定で販売されたTシャツ。恐らく2度と販売されることはないように思います。代えの効かないモノだと思ってしまっているのです。
そういった心理から、この2枚のTシャツを処分出来ないようになっているのだと思います。
息子2人との思い出のモノ。そういったことも多少処分することが出来ない要因になっているのかもしれませんが、でもそれは本の少しだけのように思います。大きな理由ではないように思っています。
「2度と手に入らないかもしれないモノ」
その心理が、なぜか処分しきれないモノを作り出しているのです。
Tシャツが持つ本質は「着る」ことです。その「着る」という本質を果たすことが出来ていないTシャツ。
所有しているのであれば、その「本質」を理解して、たくさん着てあげることがそのモノを生かすことになるのだと思います。
でもこの2枚のTシャツに関してはそれが出来ていません。ただ所有しているだけで、そのモノを生かすことが出来ていないのです。
「整理・収納」はモノを減らしたり、モノをきれいに収納するだけではありません。
1つ1つのモノとじっくり向き合うことや、そのモノの本質を理解すること、そのモノを生かそうとすることも「整理・収納」だと僕は考えています。
なぜか処分出来ないモノをどのように生かすのか、もう一度そのモノの本質に立ち返って「整理」出来るようにしたいと思います。