人が抱える事が出来るモノの量には限界があります。
それを超えてしまうと、大切なモノが見えにくくなってしまうだろうし、大切にしなければならないモノを抱える事が出来なくなってしまいます。
それは、持ち歩くモノにも言える事だし、持ち歩かないモノにも言える事ではないかと考えています。
持ち歩くモノだとイメージも湧きやすいのではないでしょうか。
手に持てる量には限りがあるだろうし、ポケットに入る量にも限りがあります。
カバンを持ち歩かない僕の場合、持ち歩くモノは厳選に厳選を重ね、本当に必要なモノだけを持ち歩くようにしています。
左ポケットには、スマホ。
右ポケットには、財布。
お尻のポケットには、ハンカチと文庫本。
家と職場の行き帰りで必要なモノは以上のモノだけです。
厳選に厳選を重ねた結果、持ち歩いているモノなのです。
過去の僕は、会社に行く際にはカバンを持ち、そのカバンの中には必要のないモノをたくさん入れていました。
ただ何となく持ち歩いていたモノだらけだったように思います。
それはきっと、自分の生活スタイルや、自分にとって何が必要なのかという事と向き合っていなかったからだと思います。
カバンというモノは、たくさんのモノを持ち運ぶ事が出来る便利なモノなのかも知らないけれど、必要でないモノも入れる事が出来るモノでもあるのです。
だから、意識的にモノと向き合う事をしておかないと、不要なモノを持ち歩いてしまう事に繋がってしまうし、自分が抱える事の出来る量以上のモノを抱えてしまう事に繋げてしまうモノなのだと思います。
外出するから、必ずカバンが必要になるという思考は違うと思うし、常に持ち歩くモノと向き合う思考を持つ事が大切なのだと思います。
そしてそれはカバンだけでなく、持ち歩く事のない、家で保管するモノにも言える事だと考えています。
仮に家が広く、たくさんのモノを保管する事が出来る環境であっても、人が抱える事が出来るモノの量には限界があるのです。
ここで言う、抱える事が出来るモノの量というのは、管理出来るモノの量という事です。
そのモノの本質を理解し、そのモノを生かす事が出来るモノの事です。
たくさん使ったり、生かす事の出来る量には限界があるだろうし、それが出来ないモノは不要なモノなのだと思います。
ただ置いているだけ、ただあるだけのモノは絶対不要なモノだろうし、そういうモノがたくさんあればあるほど視覚への刺激になってしまい、大切なモノが見えにくくなってしまうのです。
そしてそういった環境になってしまう事により、心は落ち着かず、心に余裕を持つ事が出来なくなってしまうのです。
それが頭の中の目に見えにくいモノにも大きな影響を与えてしまう事になるのです。
自分が抱える事が出来る量以上のモノを頭の中で抱えてしまい、本当に必要なモノが見えなくなってしまったり、見えにくくなってしまったりするのです。
目に見えるモノの管理と、目に見えにくいモノの管理は深く繋がっており、それを意識しておく事が大切になります。
だから、比較的簡単に管理出来る、目に見えるモノの管理から徹底すべきだろうし、徹底する事により「整理・収脳」が出来る環境を整えることが出来るのだと思います。
身の回りがモノで溢れてしまうと、それがモノの散乱を招いてしまいます。
そして、頭の中もモノで溢れてしまい、それが頭の中のモノの散乱を招いてしまうのです。
人が抱える事が出来るモノの量には限界があります。
それを超えてしまう事により、心の余裕を無くしてしまう事に繋がるのです。
常にモノと向き合い、常に必要なモノだけを抱える事が出来るようにしておかなければならないのだと思います。