モノを収納する際の大切な観点の1つに「8割収納」があります。
収納場所いっぱいいっぱいにモノを仕舞うのではなく、少し余裕を持たせて仕舞う事が収納では大切になります。
僕が考える収納とは、
モノの定位置を決め、モノを使いやすくする事です。
その場所での動線や行動パターンを把握した上で、無駄の少ない場所を定位置にし、
更に、1つ1つのモノを使いやすくする事が大切だと考えています。
8割収納を大切にするのは、僕が考える収納の後半部分に当てはまる考えであり、1つ1つのモノを使いやすくするためには、欠かすことの出来ない事だと考えています。
収納スペースには限界があります。
もちろん大豪邸に住んでおられる方などに関しては、収納スペースに余裕はあるのかもしれませんが、それだと僕が大切にしたい「1つ1つのモノを生かす」という事を大切にする事が出来ません。
正確に言うと、自分が管理できる、生かす事が出来る量には限界があり、それは収納スペースとは別の話になるのです。
どれだけ広い収納スペースがあったとしても、それがそのままモノの管理に直結する訳ではないのです。
「収納スペースには限界があります。」と書いてはいますが、もしかしたらそれは収納においてはあまり関係のない話なのかもしれません。
収納スペース云々ではなく、収納においては、「モノを生かす事が出来ているのか」という事の方が大切なのではないかと思ったりもします。
だからこそ8割収納が大切になるのだろうし、モノを生かす事が出来るようにするためにも、8割収納は大切にしたい観点なのだと思います。
そして、収納スペースに対して、モノが明らかに多かったり、モノがギリギリまで入っていると、1つ1つのモノが使いにくくなってしまいます。
そのモノを取り出す事が億劫になってしまったり、
よく使うモノ、あまり使わないモノ、ほぼ使わないモノなど、使用頻度に差が出てしまう事が起きてしまいます。
その結果、1つ1つのモノを生かす事が出来なくなってしまうのです。
箪笥の肥やしになってしまう服が出来てしまったり、
ほぼ使う事のない食器が出来てしまったり、
そしてそれは、頭の中にあるモノでも同じ事が言えるのです。
たくさんのモノを頭の中に抱えてしまい、そうなってしまう事で、1つ1つのモノを大切に出来なくなってしまいます。
その結果、1つ1つの扱いが雑になってしまい、取り組みの質が下がってしまい、仕上がりの質にも悪い影響を与えてしまう事になるのです。
人はモノを多く抱え過ぎてしまうと、1つ1つを大切にする事が出来なくなってしまいます。
そうならないように、所有するモノの量は8割程にすべきだろうし、収納する際にも8割を意識する事が大切になってくるのです。
本当に大切な事だけを抱える事が出来るようにするためにも、8割収納は常に意識しておきたい観点だと考えています。