自分が若い時(20代の頃)に見ていた40代の人たち、ずいぶん大人に見えていたように思います。
落ち着いていたし、
何を聞いても、何を相談しても的確に答えてくれていたし、
いつもドンと構えている。
そんな感じだったように思います。
すごく偉大に感じていたし、すごく大きな存在だったように思います。
今僕は42歳になっていますが、そんな僕は若い世代の人たちからそんな風に思われているのでしょうか...。
正直自信はないし、自信も何もそんな頼りにされたり、偉大に感じられるような人間ではないと思っています。本気で...。
まだまだ未熟者だと思っているし、
まだまだ成長中の人間だと自分の事を見ているのです。
20代の頃の自分は、漠然と自分が40代になった時には、その時に見ていた40代の人たちと同じようになっていると思っていました。
落ち着きがあり、
どんな事にも的確に答える事ができ、
ドンと構える事が出来ている。
そんな自分になっているイメージを持っていました。
しかし、今の自分は全然そんな事はなく、思い描いていた40代には遠く及ばない自分に仕上がっていると思っているのです。
頭の中で考えている事は、10代の頃とさほど変わっていないし、
思ってもいない事が起きると、心は動じまくっているし、
とても若い世代の人から尊敬されるような40代にはなっていないように思っているのです。
そんな自分が残念で仕方ないし、そんな自分を受け入れる事が辛い状況だと感じています。
でも、どうやらそんな事を感じているのは、自分だけなのかもしれないとか思ったりもしている今日この頃なのです。
というのも、最近の僕は、若い人たちからよく相談を受けるようになっているのです。
そして相談に乗った最後には、
「聞いてもらってスッキリしました。」なんて言われたり、
「何となく自分の進むべき道が見えたような気がします。」なんて言われたりしているのです。
そんな事を言われた時の僕は、大概「そうですか...」なんてよくわからない返事をしているのですが、正直本当によくわからない気持ちになっているのです。
的確なアドバイスをしたつもりもないし、
相手の心に響くような話をしたつもりもありません。
ただただ話を聞いて「そんなんですね。」や「それは嫌な気持ちになりましたね。」なんて共感しながら聞いているだけなのです。
でもどうやら、その共感が若い人たちにはハマっているようで、その人たちのスッキリに繋がっているようなのです。
思い返せば、僕も若い時に話を聞いてもらった時、的確なアドバイスをもらったり、心に響くような話をしてもらった訳では無かったのではないかと思ったりもします。
ただただ話を聞いてもらい、
ただただ共感してもらう。
そんな感じが僕の安心に繋がっていたように思います。
その安心感が僕が見て来た40代の人たちの魅力に繋がっていたのだと思います。
であるならば、僕ももしかしたら若い世代の人たちからすると、僕が見て来た40代の人たちと同じような存在になれているのかもしれないとか思ったりもします。
もしかしたら、自分が思っているのと同じように、周りの人も僕の事をしょぼい40代と思っているのかもしれません。
でももしかしたら、大人に見える40代と思っているのかもしれません。
どう見えているのかは分かりませんが、無理なく自分らしくして行こうと思っています。
きっと若い時の僕が見ていた40代の人たちもそんな感じだったのではないかと思います。
無理なく、自分らしく生きる...大切にして行こうと思います。