昨年度、今年度、
両年度とも、年下の人と同じ学年を担当しながら働いています。
僕よりも少し年下...いわゆる「若手」と言われる年代です。
若手と言っても、真っ新な新人さんといった感じではなく、そこそこ経験を積んだ感じの年代で、そろそろ自分の仕事に自信を持ち出した世代の人たちです。
昨年度であれば、8年目と6年目の人。
今年度であれば、3年目と2年目の人。
昨年度に比べれば、今年度は経験の少ないお二人と組んでいますが、社会経験をある程度積んでからこの業界に入って来たお二人です。
そういった事からも、落ち着いて働いているお二人に安心感を抱いています。
前の職場は規模の小さい職場という事もあり、1人で学年を担当したり、多くても2人といった感じでした。
チームワークというよりかは、どちらかというと個人の能力が問われる感じで、1人で仕事を回していくといった感じでした。
そんな環境で6年間を過ごしてきた僕にとって、今の職場に来た頃は結構な戸惑いの気持ちを抱えていたように思います。
規模の大きめの今の職場。
基本4人で学年を担当します。少なくても3人です。
今までのように個人で仕事を回すのではなく、あくまでもチームで仕事を回していくという意識が強くある職場だったのです。
何をするのも足並みを揃える。
やろうとしている事が「良いか悪いか」ではなく、それを揃えながら取り組む事が出来るのかに重きを置く感じなのです。
転勤した当初、何をするにも確認をしてくる事に面倒くささを感じていたし、それに時間を割こうとする事にも戸惑いを感じていました。
もちろん、一緒に組んでいる2人は年上の僕に気を遣っていたのだと思います。
新しく転勤してきた40歳を過ぎた中年のおっちゃん。
昨年度は立場こそ主任ではなかったものの、明らかに年上の僕に気を遣っていたように思います。
そんな若手の2人の姿を見て「申し訳ないな〜。」なんて思うとともに、「もっと伸び伸び働いたら良いのにな〜。」なんて事を思ったりしていました。
足並みを揃えようとしたり、
その打ち合わせに時間を割こうとしたり、
そんな事に労力を使うべきではないというのが僕の考えです。
クラスにはたくさんの子どもたちがおり、その子どもたちは一人一人違う個性を持っています。
それは「クラス」という一つの集団でも言える事で、担任やその時のメンバーによって「クラス」の持つ個性も変わってくるのです。
にぎやかなクラスがあったり、
静かで落ち着いた雰囲気を纏ったクラスがあったり、
クラスによって、個性は違ってくるのです。
だから「同じ学年」という事で一括りにしてしまい、足並みを揃えようとするのは僕は少し違うと思っているのです。
その時のクラスの雰囲気や状態によってやるべき事やしたい事は変わって来ると思うし、変えなければならないのだと思います。
それを見極める事が大切であり、「足並みを揃える」という事に労力なんてかけないで良いのだと思います。
もちろん最低限の揃えるという意識を持つ事は必要なのかもしれないけれど、それに偏り過ぎるのも危険だと考えているのです。
また、相談してくるような内容のほとんどは大きくズレていません。
子どもたちの事を一生懸命考えた結果、行き着いた考えなのであれば、そんな大きくズレている事はないのだと思います。
僕の考えの根底には「なんだって良い」があります。
「何をするか」ではなく、
「どのように取り組むか」が大切だと考えているのです。
どんな台本を用意されていても、それをどう演じるかはその人次第で変わってきます。
だから、大概の提案には乗っかるようにしているし、それを自分のクラスの子どもたちに当てはめて考え、アレンジするようにしているのです。
大切なのは、「何をするか」ではなく、「どのように取り組むのか」だと考えているのです。
昨年度も今年度も、足並みを揃えようという意識を強く感じているし、実際4人の職員は「これしても良いですか?」や「こうしませんか?」なんてお伺いをたくさん僕にして来る感じだったのです。
その度に「良いと思いますよ。」や「やってみましょう。」なんて声掛けを意識的に行うようにしていました。
そんな僕の姿勢を見て4人は「自由にさせてもらえている。」と口を揃えて言ってくれています。
やりたい事を相談しに来ても「良いと言うと思いますが、やって良いですか?」なんて聞きにきたり、
「うちのクラスではこれをしますが、どうしますか?やりますよね。」なんて初めからやる事を前提で相談にも来るようになりました。
その結果、打ち合わせの時間は減ったと思うし、その浮いた時間を他の事に使う事も出来ています。
本当に大切な事は限られているだろうし、それを厳選する事はとても大切な事です。
基本「なんだって良い」と思う姿勢があるから、どんな事だってある程度は受け入れる事が出来ます。
今後も「足並みを揃えるべき」という考えにはあまり寄り添えそうにないと思っています。
それよりも、今の状況に合ったものが何なのかをしっかり把握出来るようにしておきたいと思っているし、その状況に合った事をしていきたいと思っています。